藍麦のブログ新館

アニメとダンス&ボーカルグループの東京女子流さんを中心に書いてます

本[た]◆図書館シリーズ(原作)

「別冊 図書館戦争 II」有川 浩★★★☆☆

T 「別冊 図書館戦争 II」有川 浩
メディアワークス ISBN:978-4-04-867239-9

さて、アニメも好評のうちに終了した図書館戦争ですが、今回のこの別冊2冊目で、原作は打ち止めのようですね。
別冊ということで、1冊目に続いてスピンオフ作品のようですが、ちょっと1冊目とは毛色が違うようです。

ということで、「別冊 図書館戦争 II」感想行きます。

続きを読む

「別冊 図書館戦争 I」有川 浩★★★半☆

7l_md68a 「別冊 図書館戦争 I」有川 浩
メディアワークス ISBN:9784048670296

さて、今日からアニメが始まるのに合わせたように(合わせたんでしょうが)、図書館戦争シリーズの新刊が出ました。実際は、10日発売が7日には出ていましたが。
別冊ということで、スピンオフ作品のようですが、中身はどうなんでしょうね。

ということで、「別冊 図書館戦争 I」感想行きます。


では、電撃hpからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:
アニメ化御礼ベタ甘全開スピンアウト・別冊シリーズ第一弾!

武闘派バカップル恋人期間の紆余曲折アソート!
※恋愛成分が苦手な方はご健康のために購入をお控えください。

感想:
さて、スピンオフとは言いながら、実は「図書館革命」の後日談というか続編です。そのままの流れで読めます。

ベタ甘ということですが、まぁどうでしょうか。
確かに甘いけれど、ベタ甘というより、なんだか昔の少女漫画風味という感じですかね。というのも、笠原 郁の性格によるところが大きいのでしょう。

彼女は、ベタベタ甘えるのが苦手というか奥手なので、正面切って甘えるシーンはあまりありません。ただ、逆にそれが、甘い雰囲気を強調しているのかもしれません。

ただし、5つのセクションそれぞれには、一応きちんと「図書隊」が解決する事件があって、「図書館戦争」にはなっています。それがなければ、もっと面白くなかった気が。
事件も、それぞれ二人の主人公たちの関係に関連している部分があって、浮いた感じが少ないのがいいですね。

ところで、スピンオフなんですから、「図書館内乱」をもっとディープにしたような、それぞれの登場人物の話を描いてほしいですね。今回が1なので、きっと2巻では書いて頂けるのでしょう。
藍麦ご贔屓の柴崎麻子を多めにお願いです(汗)。でも、手塚とくっつくのは、やっぱり許せないなぁ。手塚兄なら許す(謎)。

でも、有川さんのあとがきが気になるなぁ。
なんとなく、大人の事情で無理やり続編を書かされたようにも読めるので。

さて、アニメ版を見るかな。

「図書館革命」有川 浩★★★半☆

3ewfyqop 「図書館革命」有川 浩
メディアワークス ISBN:978-4-8402-4022-2

今月に出る本では、シャナと共に楽しみにしていた一冊です。
「図書館シリーズ」もいよいよ完結ということで、『メディア規制法』は、どうなるのでしょうか?彼と彼女の関係は、どう進展するのでしょうか?

ということで、アニメ化も決定して、絶好調の雰囲気な「図書館革命」感想行きます。


ということで、電撃hpからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:
年始、原子力発電所を襲った国際テロ。
それが図書隊史上最大の作戦(ザ・ロンゲスト・デイ)の始まりだった――

ついにメディア良化法が最大の禁忌に手をかける!?

図書隊は良化法の横暴を阻止できるのか!?
手詰まった状況を打破する一手を放ったのは、――何とタスクフォースの山猿ヒロイン!

『図書館戦争』シリーズ第4弾にして完結巻、これをもっていよいよ閉幕!

果たして、幕は無事に下りるのか――!

感想:
出版社が書く本のあらすじって、どうも内容と違うものが多いですね。

このあらすじも、違うぞって感じですね。最後の決め手のアイディアを出したのは、確かに笠原郁でしょうが、「メディア良化委員会」への対抗策というか今回のテーマの『革命』を押し進めたのは、やっぱり影の主役・柴崎麻子だと思うけれど。

とはいえ、どうもいまひとつすっきり来ないのは、この凶悪なテロという犯罪に対して、「図書隊」と「メディア良化委員会」両方共にソッポを向いている感じがしたからですね。テロを利用しているようにしか見えない。

もちろん「図書隊」の立場と言いたいことは分かるし、『メディア規制法』の強化なんて、許されるものではないのですが。あと、革命の手段として活字でないメディアを使ったのがどうかなぁという感じです。スピードという意味ではそうでしょうが、今ならネットを避けては通れないと思います。

それをさておき、お話し自体は、図書館が標的にならない分、今までとは少し印象が違いますね。笠原郁が暴れたりないというか、彼女たち自身の事件でないというか。革命という意味では良いけれど、もう少し「メディア良化委員会」との抗争が読みたかったなぁ。

でも、シリーズ全体としては、見事に着地していますね。これでは、続編は出しにくい。というか出ないですね。ラストは、やっぱり郁が助けた子をもう一度出してほしかったけれど。まぁ、外伝とかスピンオフ作品はありそうですが。

と、思ったらもう書かれているそうです。詳細は、有川さんのブログを参照。

しかし、許すマジ、手塚弟。柴崎さんは、やっぱり高嶺の花のままでいて欲しかったなぁ(汗)。

ということで、次はアニメ化ですね。
漫画の連載2本は、LaLaの方しか読んでませんが悪くない感じです。
本当は、ドラマ化が見たいけれど。

笠原郁は誰かなぁ。戸田恵梨香とかいいかな。背が低いか。身長から行くと長澤まさみかな?
柴崎は、やっぱり柴咲コウがいいかな。ちょっと、年齢が違うけれど。
う〜ん。

「図書館危機」有川 浩★★★半☆

Hextd4bg 「図書館危機」有川 浩
メディアワークス ISBN:978-4840237741

「図書館戦争」「図書館内乱」の続編の登場です。どうやら4部作らしいので、あと1冊楽しめるようです。
今回は、図書館というよりも図書隊を危機に陥れるような事件が勃発します。

草刈鷲士さんにネタを振っていただいたので、取り急ぎ新刊の感想をば。

出版社のサイトからあらすじを引用します。

あらすじ:
王子様、ついに発覚! 山猿ヒロイン大混乱!
混乱のあまり現場をひっちゃかめっちゃかに!?
一方、玄田のもとには折口からの出版事情の揉め事相談が。
出るか伝家の宝刀・反則殺法!
――― そしてそして、山猿ヒロイン故郷へ帰る!?
そこで郁を待ち受けていたものは!?
終始喧嘩腰で 『図書館戦争』 シリーズ第3弾、またまた推参!

感想:
前半は、あらすじほど笠原郁が活躍するわけではありません。

例によって短編集の色合いが強く、独立した物語りっぽく進みます。今回は、手塚、折口が主役というところでしょうか。特に手塚は、兄が全体のキーパーソンになっているので、活躍の度合いが増していますね。堂上よりも目立っているのではないかなぁ。

とはいえ、前巻のラストで郁の王子様の正体がばれたので、それを踏まえて二人の関係がどうなるかが、物語り全体の縦軸になっています。知る権利や言論の自由と恋愛が同じ次元で語られるのが、月9っぽいと言われる所以でもありますが、それは変わりません。あまり重くならずにすいすい読めるところが良くも悪くもライトノベルスですね。

藍麦としては、前半の盗撮騒ぎよりも、後半の戦闘の前での郁の両親との激突部分をもっと深く書いてほしかったです。ということで、恋愛にあまり重心を置いてほしくないと考えているのですね。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

ただ、賛否両論というより感動したという人の方が多そうですが、玄田のあの行動は許せません。部隊長としても失格です。まさか撃つとは思わなかったという発言でもあればまだ良かったのですが、信念を持っての行動とするならば、殉死を美化するようで共感できません。
全体として、武力抗争を許容するというか勧めているような論調が強いシリーズなので、元々それが鼻についていたのですが、ちょっとやりすぎではと思ってしまいました。無抵抗の扱いについても同様です。

あと、最も気に入らなかったのが、柴崎麻子の涙ですね。彼女は、涙を見せてはいけない。陰で泣いたとしても、人前で涙をこぼしてはいけない。そういうキャラだと思います。

えらそーなこと書いておいて、結局そこかいというお叱りは甘んじて受けます。ええ、藍麦は麻子派なので(滝汗)。

「図書館戦争/図書館内乱」有川 浩★★★半☆

Dalonvlf 「図書館戦争/図書館内乱」有川 浩
メディアワークス

「塩の街―wish on my precious」の有川さんということで、気になっていたのですが、「図書館戦争」が「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントの第1位になり話題になっちゃったので、アマノジャクな藍麦は読み逃していました。
別に身内に図書館関係者がいるため、敬遠していたわけではありません。たぶん。
ということで、祭日を使って2冊一気読み。

結構ご存じの方も多いでしょうが、一応あらすじというか、セカイ系ということで世界観の整理。

あらすじ:
20世紀の終わり、日本では公序良俗と人権を守るためというお題目の基に、『メディア規制法』が施行された。この法律によって、国による出版への検閲が可能になり、言論・出版の自由に制限が設けられることになる。そんな近未来のお話。

この『メディア規制法』による検閲を遂行するためにできた組織が、法務省に属する「メディア良化委員会」。彼らは、この法律を盾に、書店や取り次ぎから、「検閲」と称して書籍を徴収していった。

『メディア規制法』成立を見過ごしたマスメディアは、もはや「メディア良化委員会」の敵にはならなかった。ただ一つその理念から彼らに対抗した組織があった。それは、「図書館」だった。

果たして、検閲として本を徴収する「メディア良化委員会」と、自衛のための「図書隊」を組織して本を守る「図書館協会」の衝突はエスカレートし、武力衝突を繰り返すようになった。

そして、図書隊員として、まっすぐな本好き女性が就職するところから物語が始まる。

感想:
うん、面白いですね。すいすい読めるし。
まさにライトノベルスです。内容もそれなりに考えさせられるところと、エンターテイメント性がうまくバランスを採っていて、いいんじゃないでしょうか?

だから、ハードカバーでこの値段を見せられると、う〜んとなってしまいます。高いですよ。星半分減点です。

藍麦としては、最近のメディアワークスのハードカバー化については、出版不況下の営業戦術としては文句をつけるつもりはありません。売れる総数が限られるのならば、そういう売り方もありでしょう。

でも、読者層を考えてほしいなぁ。この本なら、やっぱり中・高校生に読ませたい。楽しみながら、知る権利や言論の自由について考えてもらうにはいい小説だと思うのですよ。ならばやっぱり高い。文庫で出すべきでした。有川浩がメディアワークスのハードカバーシリーズのフラグシップなので無理なのかもしれませんが。

まぁ、それは置いておいて、内容的には、いかにもステレオタイプではありますが、キャラがしっかりと書かれていて、その絡みのエピソードや事件も手に汗握る展開で面白いです。

「図書館戦争」は、主人公・笠原郁の成長(いや図書士としての第一歩?)と、歴史的資料を巡る「図書隊」と「メディア良化委員会」との攻防がテーマです。
それに対して、「図書館内乱」は、一冊目で登場したサブキャラたちのお話と、図書館側の第三の勢力を中心とした内部抗争がテーマです。

実は、藍麦は、例によって主人公の笠原郁には感情移入できていないので、「図書館戦争」よりも「図書館内乱」の方が面白く読めました。小牧教官の話は、ちょっとあれですが。

ということで、もちろん藍麦が一番肩入れしているのは、柴崎麻子です(笑)。心象風景にもなじみます。ぶちっと考えなしに行動するところは、郁ですが(汗)。

作者の有川さんが「月9連ドラ風」小説とおっしゃっていましたが、きっと早いうちにテレビドラマいや映画かなになるでしょう。今のうちに読んでおいて、あとで大きい顔をしましょう(笑)。

さて、うちの司書の人に「図書館の自由に関する宣言」知ってるか〜って聞いてみようかな(汗)。
記事検索
最新コメント
RSS
週間ページランキング
アーカイブ
カテゴリー
アクセスランキング
ブログパーツ
  • ライブドアブログ