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コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG 第24話「君はまだ歌えるか」です。

『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』の第二クールです。当初は、“監督・水島精二×脚本・會川 昇×アニメーション制作・ボンズ”という組み合わせに惹かれて見始めました。どうやら、変則2クールらしく、この4月から二期が始まりました。

内容的には、今までのアニメや特撮のオマージュてんこ盛りというところみたいで、それらを「超人」と定義してその存在についての秩序維持ということを目的として活動する「超人課」という厚生省の外郭団体を中心に描くという感じでした。

それが、最後の方になって、「正義」とは何かをテーマにするというのが、おぼろげに見えてきました。「レボルティオ」はrevolutionのラテン語じゃないかと思うので、やはり革命的な行動が絡んでくるのでしょう。

先週は、、超人は人間の役にたつ人間を守るという位置づけで、独自の行動をとり始め、その敵視する相手を人間の姿を採らない超人というか怪獣、妖怪たちにしていました。それを超人の正義として、動き始めたわけですが、それに反旗を翻したのが自らを怪獣と位置付ける爾朗でした。

結局、この争いは爾朗と里見義昭という様相を呈して来たわけですが、どういうラストになるのかはまださっぱりです。今週で最終回なのに。

コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG 最終回 第24話「君はまだ歌えるか」感想行きます。

あらすじを公式から引用しておきます。前日譚『超人幻想 神化三六年』を読みましたが、恐らくは、このアニメには影響ないはず?

あらすじ:公式から引用

超人をめぐる争いは、いよいよクライマックスへ!

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感想:

コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG 第24話「君はまだ歌えるか」です。

結局、何が正義かを見失った爾朗が、自分を悪に見立てて暴れまくり、結果として超人に撃たれて消え去ることで、超人=正義であると人間に認めてもらおうとしたわけですね。実際、かつて巨悪たることを意識の有無は別にして行ってきたわけですから。

そうでもしないと、人間と超人の共存というか、超人の存在理由を認めてもらうことができないということのようです。エネルギーとなるしかないということですね。

そういうように超人を存在してはいけないもの、人間は(日本人は?)超人から卒業しなければ行けないという目的で行動をしていたのが、里見義昭だったというわけですね。ちょっと目的としては、弱い気もしないではないですが。

そして、爾朗は人間に超人を認めさせるために、場を乱し、敵味方関係なくに暴れたわけですが、その中で、里見という敵、悪を見つけたことで、正義を再認識するわけですね。熱い展開でした。

ちょっと最後の展開が無理やりっぽいですし、ジャガーさんの未来を守るという行動原理などが分かりにくかったようにも思いましたが、非常に面白かったです。

分かりにくくなった理由に、時間の遷移を混乱させたことや、昭和と神化のパラレルワールド的な展開を撒き餌にしたことがあったと思いますが、かといってそれをなくしてしまうと、超人が実際に存在するというメタアニメ展開の面白味が減ってしまうので、これはこれで良かったのではないでしょうか。

ただ、惜しむらくは、やはり爾朗はどこにでも存在するというまどマギのような概念的な存在ではなくって、超人課の一員として戻ってきて欲しかったところです。

とはいえ、非常に面白かったので、もう少し整理した映画かなにかで見てみたい気もします。