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昭和元禄落語心中 第十一話です。

『昭和元禄落語心中』も1クールであればもう終盤ですね。原作からしますと、おそらくは第5巻までをやるんでしょう。かなりキリがいいですからね。

『昭和元禄落語心中』は、原作もちょっと読んでいて、面白そうかとおもってはいたんですが、そもそも落語家でない人がこの演技をしてもどうだろうと思ったのと、もし落語部分だけを本職の人が差し替えても、違和感が出るだろうということで、当初は見ないつもりでした。ところが第一話の一時間スペシャル を見てみると、かなり面白くできているので、感想を書くことにしました。

第二話からは、過去編ということで、八雲師匠とその話に出ていた助六の物語に移りました。実は第一話よりもこちらがメインです。

先週十話のポイントは、なぜ七代目八雲が助六を弟子にしたのか、助六という名前を与えたのか、そしてなぜあれほど頑なに助六を八代目として選ぶのを嫌がったのかの種明かしでした。それならば、助六がかなり可哀そうですよね。ただ、落語自体は認められていたことになりますか。

そして、七代目八雲が亡くなった後の八代目を継がせるために、菊比古が助六を追って旅に出ました。

今週は、面々の再会に小夏が絡んでという感じでしょうか。

ということで、昭和元禄落語心中 第11話感想行きます。

原作マンガは、5巻までは読みました。奥の人は、全部読んでいるようで、それで面白いのは分かっているので、アニメに先行する形で少しずつ読んでます。

あらすじ:公式から引用

温泉街のそば屋で出会った少女、小夏こそが助六とみよ吉の子どもだった。

菊比古は小夏の案内でついに助六と再会するが、その姿はあまりに落ちぶれていた。 みよ吉に落語を辞めさせられ、仕事をするでもなくその日暮らし。水商売をしながら助六を支えてきたみよ吉も、愛想を尽かして出て行ったという。

菊比古はそんな助六に、たった一言だけ告げる。「東京へ戻って落語をやりなさい」と。

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感想:

ということで、昭和元禄落語心中 第十一話です。

さて、今週は、菊比古と助六の再会から、助六が落語を再開するまでの展開でした。みよ吉とは出会えませんでしたが。

助六は、かなり落ちぶれていましたが、これは先週以前にみよ吉が菊比古への意趣返しとして落語というか助六を壊すようなことを言っていましたので、それなんでしょうか。ただ、ラストの彼女の言葉を聞くと、結局は菊比古恋しいとも思えますが。

それにしても、結局今週菊比古が七代目に言った感謝の言葉といいますか、七代目の嫌いなところの話は、先週の助六の暴言と同じなんですよね。死に際 の七代目が、自分の心情を吐露する間に、毒が抜けていくのがよくわかりました。その経緯で助六をもう許したということなんでしょう。

そして菊比古は、助六に七代目と先代 助六との因果を話して聞かせて、八雲を継ぐように説得しました。ただ、助六の興味はそこではなく、落語そのものにあるように見えました。

ところで、今週の目玉は、二人落語ですね。二人落語というのが正しい言葉なのかはわかりませんが、かなり面白かったですし、盛り上がったと思います。「野ざらし」は、下に書いていますように、最初に菊比古と助六が出会ったときの落語でもありますしね。

どうやら、この「野ざらし」と「死神」がカギとなる落語なんでしょうか。助六が「野ざらし」、菊比古が「死神」という感じですか。

で、演じた落語の流れです。

第一話

八雲「死神」→与太郎「出来心」→与太郎「初天神」→八雲「鰍沢」

第二話

初太郎(幼少)「野ざらし」→菊比古「子ほめ」→初太郎「時そば」

第三話

菊比古「子ほめ」→初太郎「黄金餅」→初太郎「あくび指南」→菊比古「野ざらし」→菊比古「包丁」→菊比古「釜猫」

第四話

助六「夢金」→菊比古「明烏」(練習シーン)

第五話

助六「品川心中」

第六話

七代目八雲「牛ほめ」→菊比古(練習)「品川心中」→助六「お血脈」→菊比古「品川心中」

第七話

助六「火焔太鼓」→菊比古「品川心中」→菊比古「五人廻し」→菊比古「崇徳院への枕??」(口ずさむ)

第八話

菊比古「紺屋高尾」→助六「夏どろ」→菊比古「死神」

第九話

助六「居残り佐平次」→菊比古「紙入れ」

第十話

七代目八雲「子別れ」→菊比古「死神」→子夏「野ざらし」

第十一話

菊比古「酢豆腐」→菊比古・助六「野ざらし」

さて、次週は旅館高座が待っていますが、みよ吉の登場でなんだか不穏な雰囲気といいますか、暗転するのは第一話でわかっているので、かなり見るのが怖いですね。