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ハルチカ~ハルタとチカは青春する~ #05「エレファンツ・ブレス」です。

『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』は、ミステリ小説が原作です。元々その原作のファンということもあったので、アニメを見ることにしました。そういうことなので、実はアニメが始まる前から、小説の感想を書いていますので、参考までにそのリンクを貼っておきましょう。

原作の『ハルチカ』シリーズの感想はこちら

この『ハルチカ』シリーズの内容を簡単に説明しますと、主人公の穂村 千夏(チカ)と、幼なじみの上条 春太(ハルタ)の所属する弱小吹奏楽部が、吹奏楽部の甲子園・普門館(全日本吹奏楽コンクール)出場を目指す青春小説である一方、校内で起こる事件(日常 の謎)を解決する学園推理小説でもあります。

”ハルタ”と”チカ”で『ハルチカ』というわけですね。

先週の第四話は、「ヴァナキュラー・モダニズム」ということで、いきなり原作の第一巻から飛んで第三巻の第二話になっていました。内容的には、ミステリクイズ色が強いもので、ミステリとしての位置付けを示したものと考えられます。

ハルチカ~ハルタとチカは青春する~ 第5話「エレファンツ・ブレス」感想行きます。

原作小説は、単行本になっていない短編を除けば、全作既読です。ハードカバーで買っているほどのファンです。ネタバレは、ミステリなので厳禁のつもりで感想書いていきます。

あらすじ:公式から引用

春休みの学校に現れた不法侵入者、後藤朱里。この春に中学を卒業して、新年度からはチカたちの後輩になるらしい。さらにバストロンボーン奏者である後藤に対し、チカは既に歓迎ムード。

そんな後藤がわざわざ忍び込んでまでやって来た理由は、ハルタに会うためだった。どんな謎でも解くというハルタの噂を聞き、 その力を頼ってきたのだ。安請け合いするチカに呆れるハルタに、後藤が尋ねる。

「エレファンツ・ブレスって、どんな色でしょう?」

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感想:

ということで、ハルチカ~ハルタとチカは青春する~ 第五話「エレファンツ・ブレス」です。

まず先週は、このアニメのオープニングソングであるfhánaの「虹を編めたら」の発売週でした。おかげで、販促のためのフリーライブイベントでfhánaの演奏や「虹を編めたら」を聞けました。なかなか良かったです。

ところで第五話は、原作の第一巻のラストエピソードですね。この話しを見ると、先週わざわざ「ヴァナキュラー・モダニズム」を挟んだのが重い話しが続いていたから、ちょっと明るめの話を挟んでおきたかったんだろうなと思えます。それぐらい、今週のお話は重かったです。

ただ、原作を読んだときにも思ったのですが、これが謎解きかと言われると、ちょっと疑問を感じることも確かです。良く比較される『氷菓』は、謎解きの基準をえるちゃんが納得するかどうかに置いていてそのための理論武装をするわけで、正解でもなんでもないのですが、ハルチカは正解でないといけない状況なので、それが軽いと見ているこちらも納得しにくいですね。特に小説とは違いアニメなので、言葉で延々と説明するわけにもいかずという部分が悩ましいところです。

今回の内容は、何が謎解きの鍵になったかというと、アメリカの時代背景という感じですよね。で、それがないと普通はなの色の意味なんて気づかないはずなので、先生が一瞬で見抜いたのはやはり違和感があるかな。原作だと、もう少し説明に繋がりがなって納得できたのですが。

ただ、難しい話しから逃げずに、きちんとアニメ化したのは讃えておきたいと思います。先週が「ヴァナキュラー・モダニズム」時点で、実はやらないんではと思いましたから。