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長門有希ちゃんの消失 第11話「長門有希ちゃんの消失I」です。

この『長門有希ちゃんの消失』は、原作小説『涼宮ハルヒの憂鬱』のパロディギャグ漫画・アニメだった『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』の世界観で、『涼宮ハルヒの消失』の長門有希が願った世界をやろうというものだと思います。

物語は、既にその『涼宮ハルヒの消失』の時系列を乗り越えて、独自に進み始めています。ただ、言ってしまうと、ここまでは『涼宮ハルヒの憂鬱』にあたる部分で、これからが『涼宮ハルヒの消失』にあたる部分かと思われます。

ちなみに、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズの感想はこの辺りです。『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』の感想はありません。

先週から暗転という形で、長門有希ちゃんがこの『長門有希ちゃんの消失』の有希ちゃんではなく、『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希になった感じです。まぁ、『長門有希ちゃんの消失』の有希ちゃんは、『涼宮ハルヒの消失』の有希ちゃんとも若干違うのですが、そちらに近いともいえるかもしれません。ややこしい。

何が違うかというと、感情の起伏が表面に出るかどうか、そもそも感情の起伏があるのかどうかですか。先週を見る限り、感情の起伏がない感じだったので、『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希って感じですよね。

ただ、感情の起伏がないため、視点を第三者から朝倉さんに重心をおいた形になっていたのが面白かったですね。

今週は、その辺りをどう深掘りしてくれるのかでしょうか。

ということで、長門有希ちゃんの消失 第11話「長門有希ちゃんの消失I」感想行きます。

原作は、谷川流さんの小説版もぷよさんのマンガ版も既読です。漫画の最新刊は、三月に発売されました。ネタバレには、気を付けるつもりではいます。

あらすじ:公式から引用

有希は事故がきっかけで別の人格に入れ替わってしまった。涼子とキョンは有希をいつもと変わらぬよう温かく見守ることにするのだが…。

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感想:

長門有希ちゃんの消失 第11話「長門有希ちゃんの消失I」です。

公式のあらすじには、別の人格に入れ替わったとか書かれていますが、入れ替わったというよりも、人格の一部が乖離した感じですよね。自分自身を客観視するというか。

今週は、そんな長門有希ちゃんの問題が、キョンくんと朝倉さんにバレて、さてどうするという回でした。一応、病院に行って、視聴者からの様々な突っ込みをブロックしておいてから、物語りを進めていますね。

結局、長門さんに甘い甘い朝倉さんは、彼女が言うがままに彼女の好きにさせるわけですが、本来はやっぱり頭の問題だから入院させた方がいいんでしょうね。それか、先生だけには、連絡しておくとか。やましい部分があるわけでもないので。ただ、それをやってしまうと、盛り上がらないので、最低限病院に行った感じです。

さて、長門さんはやっぱり長門さんで、自分自身を演じ続けるわけですが、演じている自分が誰なのか分かっているのかというのが気になりますね。そこには、自分の感情がないというか。

ただ、その突破口として示されたのが、図書館というわけです。ならば、これはやっぱり『消失』ですね。自分から希望を出しましたからね。そこで何があったかは、『涼宮ハルヒの憂鬱』からのファンには自明なのですが。

といまさらながらに気付いたのですが、エンドテロップに読んでいた本がでているんですね。(汗)何必死に解読してたんだろう・・・。

ということですが、今週長門さんが読んでいたのは、森博嗣さんの『有限と微小のパン』ですか。ミステリですね。S&Mシリーズの最終作です。そういえば、S&Mシリーズの『すべてがFになる』もアニメ化ですね。その関係でしょうか?

もう一つが、とり・みき『クレープを二度食えば』ですか。コミックですね。長門有希セレクションにあった気が。時間をテーマにした短編SFコミックで、確か『涼宮ハルヒの消失』との関係がうんたらかんたらだった気がします。