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「GOSICK BLUE」桜庭一樹
KADOKAWA/角川書店 ISBN:978-4041023549

『GOSICK』シリーズの新刊です。「RED」に続いて「BLUE」というわけですね。カラーシリーズとでもいいましょうか。

どうやら、昨年の11/28発売だったらしいのですが、年末/年始でしたし、ちょっと仕事が忙しかったので、読むのが遅くなってしまいました。

このカラーシリーズは、第二次世界大戦を背景にしたヨーロッパを舞台にした前シリーズとは違い、終戦後のアメリカを舞台にした新たなシリーズのようです。

この前の「RED」では、アメリカに住みついたヴィクトリカと一弥が事件を解決する様子が描かれましたが、どうやらこの「BLUE」は、それよりも前を描くようですね。

ただ、武田日向さんのイラスト表紙ではないことがすごく残念です。

小説版『GOSICK』の感想はここを前に

アニメ版『GOSICK』の感想はこの辺り

さて、それはさておき、感想にいきます。

とりあえず、あらすじを出版社ページから引用&改訂します。

あらすじ:(公式から引用)

「--新しい世界にようこそ(ウェルカムトゥアメリカ)」

1930年夏、長く苦しい船旅を経て、ついに新大陸にたどり着いたヴィクトリカと一弥。街で出会ったおかしな二人組に連れられ、新世界の成功を象徴する高層タワー<アポカリプス>で行われるパーティーになぜか紛れ込むことになったが、華やかなパーティーの最中、突然エレベーターが爆発し、最上階に閉じ込められてしまった!

「闇夜で死神と踊ったことはあるか?」不気味なメッセージが示す、事件の真相とは--!?

ヴィクトリカが新大陸の謎に始めて挑む!

感想:

ん~、どうなんでしょうね。面白いんでしょうか。いや、実はあまり面白くないです。

前にも書きましたが、この『GOSICK』シリーズは、当初安楽椅子探偵であるヴィクトリカが、対峙する謎である「混沌(カオス)の欠片」を、その溢れる「知恵の泉」で再構成する・・・謎を解くというものでした。しかし、物語りが進むうちに、謎よりも冒険に重きが置かれるようになり、冒険小説の色合いが強くなったと思います。

この、『GOSICK BLUE』もその冒険の部分に重きを置いた構成になっており、謎と言える謎は、あの入れ替わりトリックだけですね。ただ、それは謎として提示されているわけでもないと思うので、謎解きとは言えないでしょう。サプライズではありますが。

で、そういう冒険小説であるならば、もっとヴィクトリカと一弥が、事件に積極的に関わって欲しいですよね。今回は、メインゲストではなく、あくまでもおまけ的な存在です。

いや、ヴィクトリカが謎を解いたではないかという意見もありそうですが、どうなんでしょうか。謎を解く鍵を入手する方法があれですし、外部からちょっと絡んだだけというイメージです。

それにしても、あの謎の解き方はどうなんでしょう。映像的ではあるので、アニメなどでは映えそうですが、ちょっと無理がありそうな気がします。

まぁ、今回は新大陸での生活の始まりの物語ですから、どうやっても取ってつけたようになってしまうのは、仕方がないところではありますね。

続刊が出るなら、『GOSICK』シリーズのおなじみのメンバーが登場してくれることを期待します。