凪のあすから 第二十四話 「デトリタス」です。
今週は、金曜日が祭日なのでもっと早く感想を書いてもよかったんですが、あまりにも素晴らしい回だったので三度見しちゃって、結局今に至っています。
はい、『凪のあすから』も第二十四週です。後半戦になってからは、ずっとうちのブログでは、アクセス数がトップを走っていました。恐らく、このままトップで走り切りそうな雰囲気です。
さて、この『凪のあすから』は、海と陸の世界を描く恋愛ものファンタジーという感じです。ただ、ファンタジーと言っても対立軸が明確に提示されて いるので、ひょっとするとそのままファンタジーの世界をメタファーにした社会物なんて思いましたが、やはり恋愛を軸にした人魚姫ものという感じですね。
ということですが、この『凪のあすから』は、2クールアニメなので、後半戦でどういう展開を見せてくれるのか非常に楽しみだったのですが、いよいよ大詰めが近づいて、畳み込みに入っている感じです。今までの展開にさほど不満はありません。
先週は、まなかちゃんが「好き」という感情を失っていることを光が知って、それを取り戻させるために奔走するという感じでした。そして、もう一つ紡がちさきに気持ちを告げようとして追いかけて、その流れで彼にもエナが生じるというところでした。これがポイントのような気がしますが、あまり誰も気にしないんですよね~。
ということで、凪のあすから 第24話 「デトリタス」感想行きます。
オリジナルなので、事前情報はあまり持っていません。
あらすじ:(公式から引用)
ちさきを追って海に飛び込んだ紡。息が出来ず意識を失いかけるも、突如身体にエナが生まれ呼吸ができるようになる。
ちさきに追いついた紡は、冬眠する汐鹿生で自分の想いをちさきに伝える。感情が交錯するちさきは涙ながらにその場から走り去ってしまう。
その一方、晃からの手紙を受け取るまなか。そこには一生懸命な文字で「まなか、だいすき」と書かれていた。
だが、誰かを好きになる心を失くしてしまったまなかは、晃の気持ちにどう答えて良いか分からず、無言で立ち去ることしかできなかった……
感想:
ということで、第24話 「デトリタス」です。
今週はすごかったですねぇ。分かりやすいところから行くと、絵がすごく綺麗だった。作画が良いだけでなくって、動画がすごかったですね。特に、ちさきちゃんが泣くシーンは、もう気合が入りまくり動かしまくりジブリですか?って感じでした。
あと、BGM。今までも結構音が凝っているなとか、力を入れてるなと思っていたんですが、今回はまなかちゃんの波の音のシーンや踏み切りのシーン、そしてラスト付近のピアノの旋律と特に印象的でした。
ただ、やっぱりエピソードですよね。今週は、泣きの回という感じで、色々と伏線を回収しつつ畳み込みに入ったという気がしました。
◆エピソードその1:紡とちさきちゃんの海での会話
ここの会話自体は、あまり目新しい部分があったわけではないです。ただ、紡が海に気持ちが漂っていることに気付いたところがポイントでしょう。
◆エピソードその2:まなかちゃんのアクセサリー
あのウミウシの石を手にしてから、まなかちゃんはちょっとおかしいですよね。波の音が聴こえたり、晃の「好き」という言葉に気持ちが揺れたり。
やはり、あの石には赤ウミウシに自分の気持ちを告げた人たちの気持ちだけでなくって、まなかちゃんが10話だったかで告げた想いが入っているんでしょうね。それならば、赤ウミウシが吐いた石が黒でなかったということになります。
あの10話の展開だと、まなかちゃんが誰を好きかという想いをウミウシに告げたんでしょうから、この石が手元にあるために「好き」が少し戻ってきたということでしょうか。
◆エピソードその3:ちさきちゃんの気持ち
ちさきちゃんは、端から見ていると紡を好きとしか見えないんですが、なんで頑なになっているのかなと思っていましたが、それが彼女自身の口から語られました。
あの泣きのシーンはなるほど~って感じでしたね。というか、もらい泣きですよ。その負い目があるからあの陰があるんですね。
◆エピソードその4:美海ちゃんの気持ち
さて、我等が美海ちゃんですが、表面上はもうすっかり光とまなかちゃん応援団ですね。
ただそれを美海ちゃん自身が意識して演じている様子が描かれていますし、映像も思わせぶりな感じで描かれているので、まだ何かありそうですね。光も美海ちゃんを子供扱いするのをやめてきてますし。
自分は断然美海ちゃん派ですが、やはり光を巡る部分は組み合わせが溢れるんですよね。まなかちゃんか美海ちゃんどちらかが溢れる。ならば、今までの展開から美海ちゃんがおじょしさまとして生贄にと心配してしまいますよね。
◆エピソードその5:要とさゆちゃん気持ち
ここはよかったですね~。踏み切りもすごく効果的だったし。
今まで、冷静でどこかシニカ
ルだった要の心の中の感情が溢れてくるのが伝わって来てよかったです。そうなんですよね~って感じでした。
2クール目でちょっと不憫だった要にスポットがあたって良かったです。
◆エピソードその6:おふねひきと光、まなかちゃん
おふねひきが、大ラスに向けてのまとめのエピソードになるということは間違いなさそうです。
この『凪のあすから』というアニメをキチンと終わらせるには、光とまなかちゃんの関係に決着をつけるだけでなく、汐鹿生の眠りに何らかのキリをつけないといけないと思います。
果たして紡の思惑通りにことが運ぶのか、あの石にはまなかちゃんの「好き」が詰まっているので、あれを流してしまうとという気もしますし、オープニングのまなかちゃんと美海ちゃんのおじょしさま映像も気になりますよね。
◆エピソードその7:デトリタスについて
ここで来ました「デトリタス」。水中の有機物粒子とのことですが。
というか、いままでもエナのかけらが漂うということでずっと第1話から出ていた感じですよね。それを「デトリタス」と表現したのが初めてというだけで。どちらにしても1クールエンディングに繋がりました。
あのエンディングがまなかちゃんの曲だとすると、この2クール目のエンディングは心を押し殺す美海ちゃんの曲っぽいですよね。
で、1クールのエンディングは、「デトリタス」が繭になる曲なので、もう既に終わっている感じです。その繭が壊れ接がれ落ちた後ですから。
で「デトリタス」がどういう意味を持つかですが、ポイントは汐鹿生の眠りと美海ちゃんと紡にエナができたことだと思うんですよ。「デトリタス」が海にあることで、陸と海の人の境がなくなるんではないかと。それならば、生贄も必要なくなりますよね。ただ、美海ちゃんが溢れることには変わりないですが。
ということで、いよいよラスト間近。非常に楽しみです。
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/tokyomx32024-cc.html
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さすが藍麦さん、作品に対して愛を感じたよ
>絵がすごく綺麗だった。作画が良いだけでなくって、動画がすごかったですね。特に、ちさきちゃんが泣くシーンは、もう気合が入りまくり動かしまくりジブリですか?って感じでした。
そうですね。コンテもすごくいいです。ちさきが泣いているのシーンが多かったけど、やっぱり要の前でのところかな?ジブリってあのアニメの会社かな
>今回はまなかちゃんの波の音のシーンや踏み切りのシーン、そしてラスト付近のピアノの旋律と特に印象的でした。
同感です。物語はより強くなった。あと気になったのは、男同士の話を言っているの紡のシーンの音楽。あれは漁協の放送ですね。少し小さいの音がしているけど、私はてっきり僕の周りに音だと思い込んだwあれは夕方を示すの音ですね
>紡が海に気持ちが漂っていることに気付いたところがポイントでしょう。
紡が一気に説明してくれると分かりやすいです。海に漂っているデトリタスとか、海村人の思いか、まなかの感情か。全部混ぜてるような感じ
お陰で、私もひーくんみたいにより情況を把握している。
>まなかちゃんが10話だったかで告げた想いが入っているんでしょうね。それならば、赤ウミウシが吐いた石が黒でなかったということになります。
その思いが正しということですね。ところでまなかが赤いウミウシにどんな気持ちを話したのか。とっても気になる。
でもあれは本当にまなかの石かな?あくまでひーくんの勘だけど
10話か、あれはおふねひき直前の頃でしたっけ?もう覚えてないので、後で観よう
>端から見ていると紡を好きとしか見えないんですが
そうですね。紡と過ごしの思い出を思い出したよね。
>というか、もらい泣きですよ。
ひーくんがこっちに振り向いてくれないのか?ちさきは自分の気持ちに対して、矛盾している気がする。ひーくんがずっと好きだけど、でも自分だけが大人になっちゃうのも怖くて、ひーくんにどうやって向き合うのか怖くての感じ
>光も美海ちゃんを子供扱いするのをやめてきてますし。
でも感謝の気持ちしか
ひーくんにちゃんと気持ちをぶつけるといいな
>ならば、今までの展開から美海ちゃんがおじょしさまとして生贄にと心配してしまいますよね。
そうですね。1クールみたいに、何か危険が起こし、そしてまた悲劇が繰り返すことになるの予感がする。
>踏み切りもすごく効果的だったし。
そうですね。一般的には電車が通っているとこが大事な部分が聞こえなくなるのパタンですが、見事にちゃんと要に思いをぶつけたね。
>冷静でどこかシニカルだった要の心の中の感情が溢れてくるのが伝わって来てよかったです。
元々要はちゃんとさゆの気持ちを受け入れるのかどうかずっと心配しているけど
要は目覚めたからずっと一人ぼっちの感じ、心の奥にどこかで不安の気持ちって。
そこで、さゆが待ってくれたことで、要を慰めた。なるほどって要xさゆエンドを納得しました。
>果たして紡の思惑通りにことが運ぶのか、あの石にはまなかちゃんの「好き」が詰まっているので、あれを流してしまうとという気もしますし
物事はそう簡単に思い通りになれないと思う
>それを「デトリタス」と表現したのが初めてというだけで。
多分紡は大学で海に専攻したので、「デトリタス」を使うかもしれません
>あのエンディングがまなかちゃんの曲だとすると、この2クール目のエンディングは心を押し殺す美海ちゃんの曲っぽいですよね。
なるほど!「心押し殺すこと それ一つだけ」という歌詞も入ったね
みうなの恋はやっぱり・・・
>「デトリタス」が海にあることで、陸と海の人の境がなくなるんではないかと。それならば、生贄も必要なくなりますよね。
「デトリタス」だけで海神さまの怒りが収めるのかな
「デトリタス」というコンセプトは難しいなので、俺にはよく分かりません。最終回まで待つしか
>ということで、いよいよラスト間近。非常に楽しみです。
あと2話かな?それとも来週は最終回かな