Mushi

「ムシウタ 14.夢謳う虫たち(上)」岩井 恭平
角川スニーカー文庫 ISBN: 978-4-04-101196-6-C0193

一つ前の「ムシウタ 13.夢醒める迷宮(下)」の発売が2012年10月ですから、約16ヶ月ぶりになるわけですか。9から10の間が3年、10から11の間が約1年、11から12の間が16ヶ月掛かったのに対して、12から13が3ヶ月だったので、ずいぶん間が空いた気がしたんですが、まぁ、いつも通りですね。

ただ、ここは上下巻なので、次はさほど遠くない時期に出るんではないでしょうか。

ところで、長~く続いた『ムシウタ』シリーズもこの上下巻で終了です。いよいよ、ラストということですが、今まで広げた風呂敷をこの上下巻で全てクリアできるんでしょうか。色々と取り残されている部分がありますよね。特に茶深チームのメンバーが、置いてきぼりなのかもという気がしますが、どういう役割なんでしょうね。

まぁ、三匹目を握っているので、忘れ去られることはないんでしょうけれど。

ということで、前振りはこれくらいにして感想に行きます。表紙は、一号指定たちと、あの人ですね。あの二人がいませんが。

ということで、出版社からあらすじを引用します。

あらすじ:

超種一号指定“C”の殲滅に失敗した虫憑きたち。反撃に転じる“C”にますます追い詰められていく中、一号指定の利菜とハルキヨが動き出す。

しかし、最終決戦に挑む彼らの前に最強の“かっこう”が立ち塞がり!?

感想:

なんだか、もう登場人物が錯綜していて、だんだんわからなくなってきました。(苦笑)しかも、現実と幻想、そして回想がごっちゃになっていて、何がなんだか。

現実を時系列に追ってくれれば、もう少し分かりやすいんですが、本来主人公である“かっこう”を欠落者にしてしまったので、彼を継続して登場させるためには、仕方がないところでしょうか。

ということで、注意報を。

<以下、本の中身に言及している部分があります。ネタバレにはならないようにしますが、未読の方はご注意を>

今回のエピソードは、利菜と“ハルキヨ”を中心にして進みました。その二人に“C”が幻想を見せる能力があることをいいことに、そこに“かっこう”を交えて来ました。

幻想は、利菜と“ハルキヨ”の記憶や想いに沿って見せられるものですが、そこにどうしてああいう形で“かっこう”が絡むことができたのかはわかりませんが、恐らく何か意味があるんでしょう。ただ、結構読んでいる方も混乱するような展開だったと思います。

さて、現在の展開については、どういう形になっているかというと、こんな感じでしょうか。

◇チーム“C”愛理衣:“浸父”を取り込んで、完全に主力チームです。新しい虫憑きの世界を構築することが目的らしい。魅車 八重子もここに所属か。

◇チーム“ハルキヨ”:“始原の虫憑き”αを握っている。

◇チーム元特別環境保全事務局:“眠り姫”一之黒亜梨子を握っている。赤瀬川グループと協調関係になりつつある。

◇チーム“レイディー・バード”:利菜の単独チームになりつつありますが、特環と同じ動きになってきているのは、最終決戦の場に向かうためでしょうね。

◇チーム“おぅる”茶深:“かっこう”を握っている。そして、“三匹目”アリア・ヴァレィも手中に。陽子や千晴もここなので、実は、一番の鍵を握っている?

◇チーム“ふゆほたる”杏本詩歌:いや、チームじゃないか。あのラストからすると、このまま最強の敵になってしまいそうな。

◇The Others:一体どういう意味が。恐らく“C”の言う新しい虫憑きたちになるんではと思っていますが。

あれ?大喰いは、どこに行ったのでしたっけ?

しかし、それぞれの一号指定が見事にばらけています。そのそれぞれの一号指定の元に“かっこう”が現れたのは、茶深が採った携帯電話を各一号指定の元に送ったことが関係しているんでしょうか。きっとそうだと思いますが。

ところで、一番気になっているのが南金山叶音です。虫を消す能力を持っているので、キーになるはずなんですが、どこにも登場しませんよね。東中央支部にいたはずなんですが、鍵になるんじゃないかと思っているんですが。

ということで、いよいよ次がラストですね。

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