kuro4「棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜 きゆづきさとこ
芳文社 KRコミックス ISBN:978-4832243231

うううぅ。(号泣)

2巻から3巻は、4年半待ちましたが、連載再開してからは、順調に回を重ねたので、今回は1年半で出版されました。嬉しい~♪もう、きゆづき先生は、今漫画家で一番好きで、マンガではこのクロが一番好きなので。

しかし、出版に時間が掛かるのは、ただ連載が止まっていたからだけではないですよね。コミックスでの修正が多い。カラーページの追加もありますし、微妙に書き直しが入っていたり、重要な追加ページがあったり、本当に手が掛かっています。

それでも待つ甲斐はありますよね。連載で読むのもいいですが、やっぱりコミックスでまとめて読むと全然印象が違います。まぁ、表紙の絵などを見ると、待ったためか若干絵が変わったイメージもありますが。

ところで、3巻では、大きく物語りが進むようなイメージがある終わり方でしたが、4巻ではどうなったのでしょうか。

ということで、「棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜」4巻感想行きます。

ではまず、出版社から、あらすじを引用しておきます。

あらすじ:

旅の途中、負の感情の高まりをきっかけに、魔女の呪いに身体を浸食され始めたクロ。ニジュクとサンジュをその腕に抱きながら、意識は深く暗い記憶の底へ沈んでいく――。

果たしてクロが再び目を覚ます日はやってくるのか…!?

感想:

もう、面白いです。

絵が綺麗とか、カラーが素晴らしいとかは、今更語るまでもないですね。やはり、物語りでしょう。

3巻から、いよいよ佳境っていうか、本筋展開開始って感じがしてましたが、4巻の冒頭では、クロの過去が少し明かされて、いよいよ物語りは黒く重くなって行きました。

「棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜」では、ページ枠が黒縁なんですが、冒頭のクロの過去エピソード部分だけが白枠になっているのが逆に印象的でした。

本編では、今まではもう少しくすっとする部分があったと思ったのですが、それが減ってニジュクとサンジュも含めて、生命の重みを感じさせるような辛いエピソードが積み重ねられていきます。

ブラックファンタジーというのが、作品の位置付けなんでしょうけれど、ファンタジーというよりも、ブラック童話って感じですよね。ただ、ベースはそうなんですが、詩的な表現も増えて分かりにくくなっています。ただ、その一つ一つの言葉も印象的です。

個別のエピソードとしては、やはりラストのサンジュの物語りが突出して印象的です。非常に痛いです。途中に挿入されたせんせいとの1ページエピソードと組み合わせて、ニジュクとサンジュの物語りも進んで行っている印象があります。

そして、クロ。魔女との記憶がフラッシュバックのように挿入されて、いよいよ、背景が明らかになりつつありますね。

この感じだと、あと2冊程度で終わりでしょうか。楽しみなような、寂しいような。

「棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜」1、2巻の感想はこの辺り。「GA芸術科アートデザインクラス」1巻の紹介も。
「棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜」3巻の感想はこの辺り。

「GA芸術科アートデザインクラス」2巻の感想は この辺り。
「GA芸術科アートデザインクラス」3巻の感想はこの辺り。
「GA芸術科アートデザインクラス」4巻の感想はこの辺り。
「GA芸術科アートデザインクラス」アニメ版の感想はこの辺り