Naki 「泣き童子 三島屋変調百物語参之続」宮部 みゆき
文藝春秋 ISBN:978-416382240

あれ?おかしいなぁ。

今まで結構本の感想を書いたつもりだったんですが、どうしてか宮部みゆきさんの本の感想は、2冊目ですか。

まぁ、タイムリーに感想を書けないときには、飛ばしてしまうことが多いので、そのためがあるんでしょうけれど、まぁもう少しかいてもいいかも。江戸ものだけでも書いておきたいところです。

ということですが、今回は三島屋シリーズ第三弾なんですが、第一弾、二弾と書いていないんですねぇ。まぁミステリミステリしていないんで、どうしても感想を書く意欲が高まらないというのもありますが。

ということで、さくっと「泣き童子」宮部 みゆき感想を書いておきます。

出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:(特設ページから引用)

若い娘が、人々からふしぎ話を聞くという、宮部みゆきの人気時代小説の第三弾。

一話完結で、人びとが、三島屋で奇譚を語ってゆく「語り」が魅力の時代小説 です。それまで、三島屋で奇譚を聞いていたおちかは、今回初めて外へと出ます。

はたして、おちかはどんな人びとと出会い、そして、ふしぎな話を聞き出して いくのでしょうか。

感想:

この「三島屋変調百物語」は、あらすじに書かれている通り、おちかという少女が、人々が語る奇譚を聞いていくものです。怪奇があることが前提となっています。

それを面白いと読めるかどうかが、この本を楽しむポイントとなると思いますが、特に大きなイベントがあるわけでもないので、今一つ面白がれない人もいるんではないでしょうか。

ポイントは、江戸の雰囲気というか様子を描くということでしょうか。その辺りを楽しむのがいいのではないでしょうか。

ということで、短編集なので、それぞれの短編の感想を書いておきます。

◆魂取の池

かなり地味かなぁ。トップを飾るには、盛り上がりに欠けるかも。恋愛絡みのエピソードです。

◆くりから御殿

こちらの方が面白かったかも。山津波で仲間を失った語り部が、なんとなく東日本大震災を想像させます。しっかり生きろという励ましでしょうか。

◆泣き童子

表題作ですね。

頭の2作と比べると、これはしっかりとした百物語ですね。怖いです。というか、辛いですね。ちょっと気持ちが悪くなりました。

◆小雪舞う日の怪談語り

これは、イレギュラーなお話し。実際には内部に4作を持っています。というのも、いつもの三島屋での百物語ではなくって、井筒屋という場所に出向いての怪談の会合が舞台だからです。

井筒屋は、レギュラーになりそうですね。

◆まぐる笛

怪物が登場するお話。結構怖いです。というか、辛いです。方言が面白かったです。

◆節気顔

おちかにとって、かつて敵として登場した存在が、再登場します。そして、それがおちかにとっては敵だったはずなのですが、語り部にとってはいい存在であるということが示されます。

さて、一体何が正しいのか?

ということで、おちかも18歳になって、いいなずけを失ったということを置いておいても、もうそろそろいい歳になってきました。そろそろ百物語もケリをつけないといけないかも。