Gh 「悪夢の棲む家 ゴーストハント 1」いなだ詩穂 原作/小野 不由美
講談社 ARIA KC ISBN:978-4063806359

漫画版の『ゴーストハント 12』巻の感想で、「どうやら、『悪夢の棲む家』はやらないようですね」と書きましたが、コミックARIAの看板として復活です。これで、原作も復活してくれると嬉しいのですが。

6月頭に出て、本屋で見つけられずに、奥の方に買っていただいたのですが、自分でも見つけてしまって、待ちきれずに買ってしまいました。メモパット付きの特装版もあるようですけれど、自分は、通常版を買いました。

小説版の講談社X文庫ティーンズハート版『悪霊シリーズ』がなかよしKCで出た『ゴーストハント』にあたり、講談社X文庫ホワイトハートの『悪夢の棲む家』になります。ホワイトハート版は、色々あって続編が出ませんでしたので、ひとまずこれがラストシリーズになります。

ということで、感想をば。

あらすじ:(出版社のあらすじ風に(苦笑))

阿川母娘が手に入れた念願のマイホームでは、次々と怪現象が起こっていた。立ち込める腐臭、真っ赤に染まった風呂の水、窓という窓に鏡が嵌め込まれている のはなぜ? 

その窓から中をのぞいているのは一体誰……? 

渋谷サイキック・リサーチ(SPR)所長のナル、女子高生の麻衣達が調査に乗り出す。そこで麻 衣が見た、「コソリ」の正体とは――!?

感想:

小説版のティーンズハート版とホワイトハート版の大きな違いは、人称の使い方にあります。ティーンズハート版は、麻衣ちゃんの一人称、ホワイトハート版は三人称になります。

ホワイトハート版の方が、対象年齢を上げたためもありますが、人称を変えたこともあって、あまり麻衣ちゃんが表に出てこず、それもあってティーンズハート版の読者から色々突き上げがあって、小野さんが書くのをやめたという経緯だったと思います。

しかし、このコミックス版の『悪夢の棲む家』では、コミックスということもあって、その人称の問題があまり表に出ず、麻衣ちゃんもほどほどに中心人物として活躍しているので、今までのファンにもバランスが良くなっています。非常に良くできているのではないでしょうか。

やっぱり、あのゴーストハントのメンバーが皆活躍して、ちょっとした掛け合いもあって、そして麻衣の気持ちの描写があってこそ「ゴーストハント」という気がしますので、小説版よりも、ひょっとすると面白いかもしれません。

事件は、原作で上げた年齢層にフィットするように、その陰惨度合いを上げています。いや、血がが飛び散るというわけではなく、精神的にきついという意味で。

ただ、原作でも、ここからさらに怖くなった印象があるので、続きが非常に楽しみなのですが、次は、一年後ですか。う~ん待ち遠しい。

それよりも、小野さん、続編書きませんか?それか、『中庭同盟』と『Principia』を出版しませんか?

コミックス版の『悪霊シリーズ』の感想はここを前に

リライト小説版『ゴーストハント』の感想はここ書きました。

アニメ版の感想はこの辺り