B 「ビブリア古書堂の事件手帖 4 ~栞子さんと二つの顔~」三上 延
メディアワークス文庫 ISBN:978-4048914277

テレビドラマとなっている「ビブリア古書堂の事件手帖」ですが、本当にここまで売れるとは思いませんでした。このシリーズは、雰囲気と、栞子さんの古書に対しての蘊蓄を楽しむ小説かと思 います。なので、テレビドラマにはちょっとどうかなと思ったのですが、視聴率まぁまぁなようですね。

テレビドラマは、古書店に光が差し込んでいる時点で、あぁ何も分かっていないと見るのをやめました。本を開いて伏せておくなんてとんでもないこともやってましたし。(苦笑)

さて、ドラマは置いておいて、小説については、人気が十分なようなので、楽しんで読むことにしました。

ということで、4巻の感想を書いておきます。

とりあえず、あらすじを出版社ページから引用&改訂します。

あらすじ:(公式より引用)

珍しい古書に関係する、特別な相談──謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その古い家には驚くべきものが待っていた。

稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。

金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、迷宮のように深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが──。

感想:

ビブリアとは、ラテン語で「本を愛する人」の意味だそうです。ビブリオとは、書籍ですね。

今回は、ストーリー的には面白かったです。というか、本の蘊蓄部分が、馴染みの深い江戸川乱歩だったこともありますが。

自分が読んだ少年探偵団シリーズは、ポプラ社でした。まぁ標準的ですね。子供のころずいぶん読みましたよ。最初に読んだときのことを明確に覚えています。あれは小学3年生のときでした。それからかなり読みましたね。自分はミステリオタクだと思いますが、原体験ですね。そのまま、小学5年生のときには横溝正史の全集を読んでました。6年では創元推理文庫ですから。

まぁ、それは置いておいて、小説ですが、暗号物のジャンルになるんですかね。フェアではないので、本格ミステリとは言い難いですが。ただ、内容的には、今までで一番ミステリしていた気もします。主体的に謎解きにあたっていますからね。

暗号とは別に、あの人間の×××トリックについては、たぶんそうだろうなと思っていました。でも、本筋にはあまり関係ないですよね。

そうは言っても、今までとは栞子さんの印象がちょっと違うかな。もっとぼんやりしたシーンなどがあって、それが彼女の味だったと思うのですが、そういうシーンが少なくなっていました。

まぁ、今まで裏にあった栞子さんと母親の確執が表に出てきたので、仕方がないところもありますね。

全体的には、乱歩を知っている分だけ、すっと軽く読めてしまって、読みごたえは減った印象かも。ただ、知っている分楽しい部分もあったので、次は何を取り上げてくれるのか楽しみになりました。

『ビブリア古書堂の事件手帖』の感想はここ

『ビブリア古書堂の事件手帖 2』の感想はここ

『ビブリア古書堂の事件手帖 3』の感想はここ