絶園のテンペスト 第9幕「彼氏」です。
絶園のテンペストも第9幕です。このアニメは2クールなので、まだまだ先はありますが、ここいらが前半の山場でしょう。
先週は、いろいろあるようには見せかけていましたが、実際には会話劇ですね。今週もその続きでしょうか。
愛花ちゃんの死と、葉風さんの死、そして人類全体の死について、延々と3人で会話していました。というか、先週は、ほとんど左門の喋りとモノローグが中心でしたか。
さてこのままですと、葉風さんは死んだことになるので、完全に詰み状態なわけですが、逆転の一手がまだ残されているのでしょうか?
ということで、絶園のテンペスト 第9幕「彼氏」感想行きます。サブタイトルは、パターンから外れていますね。
原作は、途中まで既読です。
あらすじ:(公式から引用)
葉風は“2年前”に死んでいる、左門から告げられた事実はあまりにも理解しがたいものだった。
時間と空間を超えて葉風と繋がっていたという、予想もしなかった事態に戸惑いを隠せないでいる吉野とは対照的に、真広は何事もなかったかのように魔具を片手に左門に詰め寄っていく。
全てを諦めようとしている吉野の中に思い出されたのは、愛花が語ったある物語のことだった。
その名は、“テンペスト”――。
感想:
今週は結構面白かったです。というか、突っ込みどころ満載だったわけですが、それが外連となって、いい味を出しているという感じでしょうか?精密に構成された物語だけが面白いわけではないということでしょう。
冒頭に書きましたが、夏村とエヴァンジェリン・山本を除けば、ほとんどが会話だけで構成されるという、アニメ的にはよろしくない展開です。しかも、それが2週続いている、というか、次週に持ち越しましたから3週ですね。
それをカバーするために、左門の顔芸や背景演出があったとは思うのですが、それはあまり効果的とは思えなかったです。ただ、会話が面白ければ、それでも成り立つということですね。まぁ、ドラゴンボールなんかも、戦いの途中の会話やモノローグで何週も繋いでましたし。(笑)
で、何が面白いかというと、結局3人+葉風ちゃんの思惑がそれぞれ違い、会話しているようでありながら、実際にはかみ合っていないところでしょう。なので、左門の動揺や焦りが伝わってくるし、それでいてどこか滑稽にみえると。
あと、それぞれが頭の中で色々考えていますが、真広だけモノローグがない。なので、彼の真意と彼がどう動くのかが視聴者にも読めない。そこがおもしろいですね。他の面々は、頭の中の考えに従って動いていますが。でも、結局左門が全部持っていったきもしますが。(苦笑)
それはそうと、「テンペスト」の意味が明らかになりました。シェイクスピア最後の作品ですね。島と魔法というキーワードが被っています。吉野はハッピーエンドといっていますが、悲劇でないだけで、ハッピーエンドだったっけ?というか、劇よりも映画『禁断の惑星』の元ネタとして有名ですね。
ただ、真広の行動ははっきり「ハムレット」なので、この作品のテーマが真広の「ハムレット」(復讐)なのか、吉野の「テンペスト」(和解)なのかという問題でもあるように思えてきました。
ということで、次週は、吉野と葉風ちゃんのターンですね。
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※注意:TBはフィルタに掛かると表示されないようです。エラーがない 限り、恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦願います。