「ムシウタ 13.夢醒める迷宮(下)」岩井 恭平
角川スニーカー文庫 ISBN: 978-4-04-100493-7-C0193
読んではいたのですが、感想を書くタイミングがなくて、遅くなってしまいました。結構「ムシウタ」で検索していただいていたのに。
で、12巻で書きましたが、「ムシウタ 11.夢滅ぼす予言」の発売が2011年3月ですから、11巻から12巻が約16ヶ月ぶりでした。9から10の間が3年、10から11の間も約1年でしたから、それを考えるとほぼ3ヶ月で新刊が出るなんて、なんてことでしょう。(笑)
ところで、山場ということだったんですが、この上下巻で終わりということかとも思ったのですが、まだ終わらないですね。やはり。ただ、確実に終わりには向かっています。
ということで、この13巻の表紙は、堀内 愛理衣ちゃんですね。“C(シー)”ではなくて。いや、後ろに・・・。
ということで、前振りはこれくらいにして感想に行きます。
ということで、出版社からあらすじを引用します。
あらすじ:
詩歌は“大喰い”を倒す【OPS3】を遂行するため、“虫”の始原を知るαを茶深たちに会わせることを決意する。だが、かっこうが欠落者に
なったショックで放心状態の千晴の前にシーアゲハが現れ――!?
感想:
前巻では、闘いの目的が超種一号“C”を倒すことになりました。というか、3種の作戦で超種一号“C”の暴走を抑えるというか。3つの作戦とはこんな感じでした。
(1)超種一号“C”を倒しちゃえ~
(2)“眠り姫”ことあの人を起して助けてもらいましょう。でも“眠り姫”は “不死”の虫憑きを・・・
(3)そもそも、超種一号“C”が取り込む前に、“大喰い”を倒しちゃえ。詩歌ちゃんガンバッテ
前巻のポイントは、こんな感じでしょうか。で、結局、作戦1、2は失敗しちゃったし、一之黒亜梨子は目覚めちゃうは、“不死”は開放しちゃうはで、大変な状態になったわけですね。
ということで、注意報を。
<以下、本の中身に言及している部分があります。ネタバレにはならないようにしますが、未読の方はご注意を>
なんだか、もう登場人物が錯綜していて、だんだんわからなくなってきました。(苦笑)というか、かなり昔の伏線が、今になって効いてきているということがあって、登場人物を追えばよいだけではないので大変です。
ただ、おおよそ、この13巻ですべての駒が出揃った感じでしょうか。気になったところを列記すると?
・1号指定はすべて復活しました。ただ、利菜の復活方法が“C”につかせないため予想外でしたが。
・土師 圭吾の復活。すみません、12巻時には、すっかり忘れていました。(苦笑)五郎丸 柊子さんは御役御免でしょうか。(涙)それにしても、彼は味方?敵?
・ハルキヨは、成虫化でしょうか?でないと、最強亜梨子には勝てないような?
・カッコウは、結局どう復活したんでしょう?茶深の支配下にあると考えた方がいいのかな?カッコウを手に入れたなら、何気に、茶深グループが強力に。
・さて、詩歌ちゃんの最後の弱点であったカッコウの正体がばれたので、単独で“大喰い”を倒せる彼女が最強?それにしても、彼女の戦いは燃え、いや萌えました。「壊れて・・・もっと・・・」
・えっと、カッコウさんを蘇らせることができるのなら、萌々を復活って無理かな?
・結局、αって必要なのでしょうか?
・あ、そういえば宗方 槐路ってどうなったんでしょうか。キーポイントかな?
なんとなく、カッコウ×詩歌、アリス×ハルキヨっていう王道展開、“C”さんごめんなさいになりそうな気がしているんですけれど、個人的にはカッコウ×アリスがいいなぁ。
というより、結局、魅車 八重子って何ができるのかがポイントでしょうか。“大喰い”とどうしてもイメージが被っちゃうんですが。
ということで、いよいよ終盤、続きが楽しみです。
「ムシウタ」、「ムシウタbug」の感想は、カテゴリ「◆ムシウタ(原作)」を前へ~。