Tsukimono 「憑物語 第体話 よつぎドール」西尾 維新
講談社 ISBN:978-4-06-283812-2

またまた、アニメ化ですか

12月に『猫物語』の先行プレミア上映会があるとの告知が、本に入っていました。12月のプレイベントとということなので、テレビアニメなら1月から放送ですよね、たぶん。映画の分けないし・・・。

っていうか、『傷物語』はどうした!(苦笑)いや、『傷物語』をやらずに『猫物語』以降をやってもどうかと思うぞ。

ということで、〈物語〉シリーズのファイナルシーズン開始ということらしいです。残すは三作とのことです。

まぁ、「よつぎドール」ということで、斧乃木 余接ちゃんをメインにしたストーリーでしょう。この前のセカンドシーズンでは、タイトルを担いだキャラクタの視点で物語が進むことが多かったのですが、さすがに余接ちゃんでは無理でしょうね。

ということで、ファイナルシーズンということなので、メインはセカンドシーズンでは投げっぱなしになっていた、忍野 扇ちゃんの行動の意味辺りが決着というか着地点でしょうか。

その辺りの書評は、「続き」から書いていきたいと思います。

まずは、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:出版社から引用

<物語>シリーズファイナルシーズン第一作!

“頼むからひと思いに――人思いにやってくれ”
少しずつ、だがしかし確実に「これまで目を瞑ってきたこと」を清算させられていく阿良々木暦。
大学受験も差し迫った2月、ついに彼の身に起こった“見過ごすことのできない”変化とは……。

<物語>は終わりへ向けて、憑かれたように走りはじめる――
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!

感想:

「化物語」シリーズの第3期、シリーズファイナルシーズンの第一弾です。まぁ、あらすじにも書いてありますが。(苦笑)

ファイナルシーズンは、三冊予告されています。

第一弾 『憑物語 第体話 よつぎドール』

第二弾 『終物語 第完話 おうぎダーク』

第三弾 『続終物語 第本話 こよみブック』

第二弾が「第完話」と書かれているので、実質的には次が終わりなんでしょうかね。というか、『化物語』で戦場ヶ原ひたぎに、セカンドシーズンでおおよそのメインキャラクターに決着をつけているので、残りは忍野 メメと忍ちゃんと、自分自身ですよね。中途半端になっているのは。あ、忍野 扇ちゃんがいますか。

話が逸れました。

物語は、タイトルにある通り、阿良々木 暦に起こったある変化についてが描かれるものです。

<以下、本の中身に言及している部分があります。なるべくネタバレにはならないようにしますが、未読の方はご注意を>

しかし、困ったもんですね。恐らく実際のストーリーは、全体の1/4もないのではと思われます。

暦の変化が起きるまで延々1/4ページ以上、またまた月火ちゃんをネタにした、あるエピソードが描かれますし。(恐らくは、今後の本編には何も関係ないと思います。)で、余接ちゃんと出会うところで、半分程度が終わっています。(苦笑)まぁいいけれどね。

それならば、今回のメインの誘拐事件をもう少ししっかりやってもいいんではないかなぁ。対決の舞台に暦が立つ時点で、9割方ページが終わっていたので、大凡これが本気の対決にならないことが読めてしまいましたし。

さて、この先ですが、正弦の後ろにいるというか彼に依頼をしたのは、羽川 翼ちゃんや、撫子ちゃん、真宵ちゃんの事件のときの様子を読んでいると彼女しか考えられないんですよね。

でも、いかにも過ぎるというか、彼女だとちょっと小物に感じてしまうんですよ。そして、もう一人決着がついていない人がいますよね。そのために羽川 翼ちゃんが行動しています。そう、忍野 メメですね。なので、扇ちゃんの裏にいるのがメメということなのか、ひょっとすると決着というか幕を下ろすのがメメなんではないかなと思っています。

どちらにしても、もう撫子ちゃん、真宵ちゃんは出そうもないなぁ。

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