Eden 「氷結鏡界のエデン 10 黄昏讃歌‐オラトリオ・イヴ‐」細音 啓
富士見ファンタジア文庫 ISBN:978-4-8291-3804-5-C0193   

20日発売なので、ちょっと遅くなりました。アニメの感想をタイムリーにというのを優先して、あ、『DOG DAY'』の感想を書き忘れている。まぁ、いつも火曜日だからいいか。

あと、結構人気があるようで、『氷結鏡界のエデン』の感想を探しにアクセスして下さる方が多いからというのもあります。

さて、9巻ではシェルティスと、ユミィが「穢歌の庭」へと落下して、どうなるでしょうかというところで終わりました。いよいよ山場が近づいているという感じですか。

表紙もユミィとおまけのシェルティスですからね。

ということで、感想行きます。

ひとまず、出版社の特設ページからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

“楽園”から墜ちゆく二人。待ち受けるのは絶望か、それとも――

虚空に穿たれた小さな亀裂。それは幽幻種を穢歌の庭へと還すために開かれた扉だった。

その身に宿す魔笛が呼応し引き寄せられるシェルティスと、彼を救うべく手をさしのべた天結宮の巫女ユミィは穢歌の庭へと堕ちてゆく。

彼の地にみちる濃密なる魔笛と無数の幽幻種たち。その先にあるものは──

「あなた次第です。このままでは二人が浮遊大陸に戻ってくる可能性はゼロなのだから」

異篇卿イグニドがモニカたちに語る、穢歌の庭に堕ちたシェルティスとユミィを待ち受ける運命とは――

強き決意が奇跡へと昇華する、重層世界ファンタジー。

感想:

前巻から色々と出てきた謎解きというか、伏線の回収が始まった感じです。そのピークがこの10巻という感じですね。今までの謎が一通り説明されたような感じがします。

あと、『不完全神性機関イリス』とのつながりが深まりましたし、『黄昏色の詠使い』との関連も提示されました。

<以下、本の中身に言及している部分があります。ネタバレはしませんが未読の方はご注意を>

「穢歌の庭(エデン)」とは何か、「浮遊大陸(オービエ・クレア)」は、どうしてできたのか。そして、極めつけは「第七真音律(エデン・コード)」、「エルベルト共鳴」の秘密でしょうか。

◆「穢歌の庭(エデン)」、「浮遊大陸(オービエ・クレア)」

どうやら「穢歌の庭」、「浮遊大陸」については、『黄昏色の詠使い』と地続きなのは間違いないように思えます。しかし、「浮遊大陸」が浮遊している理由が、あぁいうことだとは思いませんでした。

◇「第七真音律(エデン・コード)」

う~ん、「第七真音律」にはそういう意味があったんですね。意味といいますか、役割りでしょうか。表面的には、この「第七真音律」をどこでシェルティスが使うかがポイントなんでしょうけれど、「第七天音律(ソフィア・コード)」との関係が語られていないので、その辺りが本当のポイントのような気がします。

◆「エルベルト共鳴」

そして、「エルベルト共鳴」ですね。どうなんでしょう。まぁ、この先特にキーになることはないんでしょうけれど、こういう意味合いだとは思いませんでした。意表を突かれました。なるほどねぇ。

◇空白(イグニド)[Igun-I]

さてさて、9巻で少し明らかになりましたが、ユミィとはどういう関係なんでしょうね。時間がポイントになりそうな気もしますが。

魔笛が通用しないことからも、その間に何かがあったんだとは思いますが、このまますんなりとは終わらないということを現していますね。

すんなり行くならば、サラがあれなので、あれになるはずで、こうは繋がりはしないはずなので。

◇『黄昏色の詠使い』

色々とどんどんと登場してきましたね。シャオにアーマ、そしてネイトの名も出てきました。さてさて、どう繋がってくるんでしょうか。「禁断水晶(アマリリス)」は、ひょっとするとという思いもありますが。