Sp_2 「さよなら駐車妖精(パーキングフェアリー)」ジャスティーン・ラーバレスティア
創元推理文庫(F)  ISBN:978-4-488-57502-1

たまには翻訳物の感想でも上げようかと、ジャスティーン・ラーバレスティアさんの新作です。

ジャスティーン・ラーバレスティアさんについては、ちょっと前にハヤカワ文庫の作品の感想を三つほど書いています。ハヤカワの専属制約かとも思いましたが、どうやら違うようですね。

で、今回の作品も創元推理文庫(F)なので、ファンタジーです。前の連作三本が魔法物ということだったのですが、今回はちょっと趣向を変えて、妖精物です。ただ、一般作品ではなくて、対象的にはジュブナイルかヤングアダルト(YA)かというところは同じですね。

いや、内容的には、この前の作品よりも、対象年齢が低いかな?というか、明らかに低いですね。(笑)

ということで、感想いきます。

一応出版社からあらすじを引用っと。

あらすじ:出版社から引用。リンク先は特集ページ

あたしはチャーリー。あたしたちアバロナーズにはたいてい妖精がついてる。親友のロウシェルには服のお買い物妖精、クラスメイトのフィオレンツェには男の子をとりこにする妖精。

それにひきかえ、あたしのなんて、いつでも駐車スペースをみつけられる妖精。免許を持っていないあたしにはなんのいいこともない。

こんな妖精、どっかに行っちゃえばいいのに。

アンドレ・ノートン賞受賞作家が贈る、愉快でほろ苦い青春学園ファンタジー。

感想:

この前の『あたしと魔女の扉』がちょっとというか、かなりブラックな部分があって、YAといいつつも、対象年齢が高め立ったの比べて、この『さよなら駐車妖精』は、YAというかもう少し対象年齢が低いかも。ジュブナイルですかね。

ポイントは、この街というか、土地でしょうか。そこに住む人には、なぜか妖精がついていてということもありますが、都会なのか田舎なのか分かりにくいですね。まぁ、駐車場や学校などを考えると都会なんでしょうけれど、それに気づくまでに、かなり時間を要してしまって、気分的に乗り損ねてしまいました。

それはさておき、内容的には、あらすじの通りです。楽しく読むには、主人公のチャーリー(女の子)の気持ちに同調できないと、ちょっとしんどいかも。それも、かなりしっかりと少女特有の自分主義的な感じなので、我々(?)お年寄りには、ちょっと辛いところですね。

ただ、チャーリーとある少女が妖精対策を始めるころには、結構面白くなっていました。

色々と対策を練って行動する部分は、楽しかったのですが、ラストはちょっとどうなんでしょうか。確かにほろ苦いという感じもなきにしにあらずですが、妖精対策をやっている部分からすると、なんだか尻すぼみというか、あらあらという感じで終わってしまいました。

妖精のネタ的には面白いと思うのですが、結局、色々な仕掛けは、あまり有効でなかった気もしますし、もう少し面白くできたんではないかと残念な感じです。悪くはなんとお思うけれど。

『あたしと魔女の扉』のシリーズを期待した人には、ちょっともの足りないでしょうね。

けれど、もう少しこの作者は追いかけてみようと思います。

『あたしと魔女の扉』の感想はここ

『あたしをとらえた光』の感想はここ

『あたしのなかの魔法』の感想はここ