Hk2 氷菓 第二十一話「手作りチョコレート事件」です。

アニメ版『氷菓』も、放送が9月いっぱいだとすると、残りは恐らく原作ですと『遠まわりする雛』の短編だけですね。今週も入れて後2話でしょうか。ということで、今週は、その中から「手作りチョコレート事件」です。

大好きなシリーズ小説が原作なので、ちょっと応援記事を書いてみてみたりしています。もう少し書きたいと思っていましたが、結局書けていないなぁ。

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(第1話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)(第2話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その3)(第4話終了時点)

ところで、〈古典部〉シリーズだけでなく、作者の米澤穂信さんが今の日本のミステリ作家の中で一番のお気に入りだということもありますので、当然原作感想などもありますよ。

原作の感想はこの辺り
えるちゃんイラストはこの辺り

さて、「手作りチョコレート事件」は、奉太郎とえるちゃんを除く、〈古典部〉の仲間たちの事件ですね。

ということで、氷菓 第21話「手作りチョコレート事件」感想行きます。

もちろん原作は既読です。

あらすじ:(京アニサイトから引用)

鏑矢中学時代、里志にバレンタインチョコレートを受け取ってもらえなかった摩耶花。

今年こそはチョコをちゃんと渡して里志の気持ちを確認したい摩耶花はえるに相談を持ちかける。

感想:

Hk1 『手作りチョコレート事件』というサブタイトルは、もちろんアントニイ・バークリーの『毒入りチョコレート事件』から採ったものですね。ただ小説の形式としては、『毒入りチョコレート事件』の本歌取りをしたのは、『愚者のエンドロール』ですが。

さて、今回の短編は、探偵こそ奉太郎ですが、真の主役は里志と摩耶花ですね。そういう意味では、奉太郎が犯人を探すフーダニットの形式を採っていますが、ちょっと違いますね。誰が犯人かは、すぐに思い当たってしまいますし。

<以下、アニメの中身に言及している部分があります。ネタばれになっている部分もありますので、ご覧になられていない方はご注意を>

事件が起きた理由を探すということで、完全に最後はフワイダニットになっています。

さて、アニメとしては原作からすると、まじめに全部やると1話では納まらなさそうですし、理屈をこねる余分な部分を削れば、Aパートでも納まりそうなので、どう構成するのかと思いましたところ、こうきますか。

オープニングを削って、理屈の部分を少し削って、駆け足でという正面突破ですね。ちょっと駆け足過ぎたかも。ただ、ラストにはオリジナルを入れて、京都アニメーションなりの(?)解釈が加えられていました。


で、中身なのですが、原作でも書きましたが、里志の思惑は判断保留にしてチョコレートを受け取らないこと。そういう意味では、摩耶花の思惑にのせられて、表面的にはどうかは別にして、結局チョコレートを受け取ってしまったんですよね。摩耶花の一人勝ちかも。

それを、里志と摩耶花で意識共有しているかは、原作では結局のところ分かりませんでしたが、そこでラストの電話シーンというオリジナルが加えられていました。これもその答えというわけではなかったですが、より踏み込んではいますね。

ということで、今後の二人の関係は、当然変わってきますよね。まぁ、それは原作だと『ふたりの距離の概算』になるわけなんですが、アニメのこの描き方もありでしょう。これはこれで、いい感じですね。

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次週は、『遠まわりする雛』ですね。京都アニメーションの公式サイトのサブタイトルが、「まわり」を漢字で書いていることが気になりますが、最終回なんでしょう?

原作はなかなか暖かくて、綺麗で、いいお話です。ちょっと1話だと尺的に足りない気もしますが、どう処理してくれるのか「私気になります」。

■アニメ特別感想はここ

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと
『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)
『氷菓』とミ ステリについて論じてみようかと(その3)

■小説〈古典部〉シリーズの感想はここ

「氷菓」の感想はここ
「愚者のエン ドロール」の感想はここ
「クドリャフ カの順番」の感想はここ
「遠まわりする雛」の感想はここ
「ふたりの距離の概算」の感想はここ

■ちなみに〈小市民〉シリーズの感想はここ

「春 限定いちごタルト事件」の感想はここ
「夏 期限定トロピカルパフェ事件」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈上〉」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈下〉」の感想はここ

   

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※注意:TBはフィルタに 掛かると表示されないようです。エラーがない限り、恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦 願います