Hy1 氷菓 第八話「試写会に行こう!」です。

アニメ版『氷菓』も、原作ですと2冊目『愚者のエンドロール』ですね。この2冊目までが、元々はラノベレーベルでの出版でした。

大好きなシリーズ小説が原作なので、ちょっと応援記事を書いてみてみたりしています。

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(第1話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)(第2話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その3)(第4話終了時点)

ところで、〈古典部〉シリーズだけでなく、作者の米澤穂信さんが今の日本のミステリ作家の中で一番のお気に入りだということもありますので、当然原作感想などもありますよ。

原作の感想はこの辺り
えるちゃんイラストはこの辺り

さて、本筋に帰りますと、『愚者のエンドロール』です。『氷菓』や『遠まわりする雛』とは違って、長編です。まぁ、『氷菓』も長編といえば長編ですが。長編なので、ちょっと今までの一話完結的な演出とは違ってくるはずですが。

ということで、氷菓 第8話「試写会に行こう!」感想行きます。

もちろん原作は既読です。

あらすじ:(京アニサイトから引用)

とある知人から文化祭で上映する映画の試写会に来て欲しい、と誘われたえる。

早速、古典部メンバーで映画を観ることに。ところがその映画はとんでもないものだった。

感想:

はいはい。『愚者のエンドロール』が始まりました。

で、見てみたのですが、筋的には原作通りで、色々と細かい部分で変更されていました。というか、削除されていたというのが正しいのでしょうね。

古典部の「氷菓」がまだできていないはずなんですが、それがさくっと丸ごと削除されていたり、もうひとつ重要な部分、2年F組の状況の説明部分がかなり省かれています。本郷の状態のことを説明しておかないと、かなり無理がある展開になるのではないかなぁ。

ひとまずは、脚本に追い詰められた本郷は、精神状態的に不安定になっているということだけ書いておきましょうか。

理由は、推理合戦に次週から入りたいということなんでしょうね。

◆「わたし、気になります」

奉太郎が追う事件は、映画の結末を考えろなんですが、そういいつつも実は日常の事件ではなく本当の犯罪の謎を解く、安楽椅子型のミステリだと言えます。なので日常の謎ではないですね。

奉太郎の名探偵力が、こういう事件でも役に立つのか「わたし、気になります」。

◆構成的なものについて

例によって、奉太郎は省エネ主義なので、作業をすることを放棄状態です。それをひっくり返して彼に探偵役をさせるために、ある策が採られます。

この作品は、とある有名ミステリのオマージュ的な作品になっています。ただ、その作品の名前を書くと、本格ミステリを齧ったことのある方なら、展開が少し 見えてしまうかもしれませんが、アントニイ・バークリーの『毒入りチョコレート事件』です。ただ、まぁ展開だけともいえるので、あまり気にすることもないかもしれませんが。

奉太郎たち古典部は、オブザーバとして参加するので、ひとまずは素人探偵たちの推理で、物語りが進むことになるわけです。登場人物たちが入れ代わり立ち代わり推理するところが、似ているわけで、オマージュと言われる所以です。

「わたし、気になります」2

Hy2 チャットのスピードが結構速かったです。あれだと視聴者は読めたのでしょうか?

また、タロットに、作品タイトルの「愚者」が出てきましたが、タロットについての説明がありませんでしたが、まぁ原作を読んでいたときにもわからなかったので、気にする必要はないですね。

それよりも、推理の対象となる映画でしょうか。これはうまいですね。カット割りがされず、いかにも自主映画という感じで長回しで撮影されています。ちょっとわかり辛い部分がありますが、いい感じだったんではないでしょうか。

というか、見た感じちょっとストーリーが頭に入ってこない感じなのが気になりますか。

あと、このままでは「愚者のエンドロール」という言葉が、どこにも出てこないのではというのが、気になりますね。

◇おまけ

さて、今週のエンドテロップは、「Why didn't she ask EBA?でした。直訳すると「なぜ、江波に頼まなかったのか?」ですね。これは、アガサクリスティのWhy didn't they ask Evans?なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?)のタイトルのパロディです。

なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』といえば、当然クリスティの初期の作品なんですが、これが単純に「江波」と「エバンス」の引っかけなのかどうかは、まだわからないので細かいことはかかないでおきましょうか。

ただ、『愚者のエンドロール』自体が、ミステリのオマージュ的な作品なのですが、その作品名とは引っかけられていないことからして、何か意味がありそうですよね。

■アニメ特別感想はここ

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと
『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)
『氷菓』とミ ステリについて論じてみようかと(その3)

■小説〈古典部〉シリーズの感想はここ

「氷菓」の感想はここ
「愚者のエン ドロール」の感想はここ
「クドリャフ カの順番」の感想はここ
「遠まわりする雛」の感想はここ
「ふたりの距離の概算」の感想はここ

■ちなみに〈小市民〉シリーズの感想はここ

「春 限定いちごタルト事件」の感想はここ
「夏 期限定トロピカルパフェ事件」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈上〉」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈下〉」の感想はここ

※注意:TBはフィルタに掛かると表示されないようです。エラーがない限り、恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦願います。