Hy1 氷菓 第六話「大罪を犯す」です。

アニメ版『氷菓』も、原作の『氷菓』をすべて消化しました。『氷菓』のラストは、思いの外評判が良かったようで、安心しました。

大好きなシリーズ小説が原作なので、ちょっと応援記事を書いてみてみたりしています。

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(第1話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)(第2話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その3)(第4話終了時点)

ところで、〈古典部〉シリーズだけでなく、作者の米澤穂信さんが今の日本のミステリ作家の中で一番のお気に入りだということもありますので、当然原作感想などもありますよ。

原作の感想はこの辺り
えるちゃんイラストはこの辺り

さて、本筋に帰りますと、今週は、原作では『遠まわりする雛』の中の短編、「大罪を犯す」です。原作の時系列ですと、3話と4話の間に来ないといけないとは思いますが、『氷菓』のストーリーを上手くこなすために時系列を変えたようです。

まぁ、この話しは、どこにあってもいいと思うのでこだわりませんが。

ということで、氷菓 第6話「大罪を犯す」感想行きます。

もちろん原作は既読です。

あらすじ:(京アニサイトから引用)

怒号が飛んでくる。叫ぶえる。いったい何が起こったんだ!?

つい気になってしまった奉太郎はえるに真相を尋ねてしまう。実はですね・・・。

感想:

はいはい。「大罪を犯す」ですが、こういう見せ方で来ますか。先週の感想で書いた通り、この短編を一番心配していたのですが。

基本的には原作通りで、それを丁寧にやることと、細かな人の動きと表情の変化、さらにトップ絵にあるような擬人化などの描写で見せていました。『氷菓』のときと基本的には変わりませんが、今回の方が大きな謎がない分、ちょっと大げさだったような気がします。第1話的といいますか。

◆「わたし、気になります」

ちょっと、何もなしには書けないので、若干ネタのヒントが出てきます。未視聴の方は、注意してください

うまいなぁと思ったのがABCDビスケットです。小説では、当然活字なのでABCDをそのままABCDと描いて見せます。しかし、アニメだと、文字がないので視聴者がミスリードされる可能性が少なくなります。

なので、原作にないABCDビスケットを出してきました。また、あれがあるために、摩耶花の言葉に説得力が生まれました。当然あれを見ていれば、意識誘導されてそう考えますよね。

そして、これがあったために、原作ではちょっと無理筋に思えた奉太郎の推理というか、なぜ他の誰も気づかないのかといういらだちも解消されています。

本当にうまい追加演出でした。その分、数学教諭というポイントが霞んでいる気もしますが。

◆えるちゃんの謎

Hy2 『氷菓』が終わったので、えるちゃんが気にしていた『氷菓』の謎は解けました。

でも、奉太郎には新たな謎というか思いが生まれています。それは、千反田えるとは、どういう人間なんだといいますか、「わたし気になります」ってやつでしょうか。

特に彼女のパーソナルスペースの狭さが面白いですよね。それが奉太郎とかみ合っていないので、余計に奉太郎がえるちゃんを気にすることになるのですが、映像だとそれがよく分かります。

というか、ちょっとやりすぎかも。(苦笑)

あと、天使演出が、サブタイトルと上手くかみ合っていて、面白かったです。

まぁ、これが『遠まわりする雛』のテーマでもあるんですが、『遠まわりする雛』はばらしてしまいましたからねぇ。

 ◇おまけその1

奉太郎が今週読んでいた本は、篠田節子さんの『夏の災厄』。ミステリかと言われれば、広義のミステリではあるのでしょうが、まぁパニック小説と言った方が近いかも。でも傑作です。

◇おまけその2

さて、今週のエンドテロップは、「Little birds can remember」に変わっていました。直訳すると「雛は忘れない」でしょうか。

これは、アガサクリスティのElephant can remember」(象は忘れない)のタイトルのパロディですね。

「象は忘れない」は、クリスティが創作した灰色の脳細胞の名探偵「エルキュール・ポワロ」の最後の事件として有名です。「象は忘れない」は、象の記憶力がいいことからの寓話ですね。このタイトルがどうして選ばれたのかは、もう少し進んでから考えてみましょうか。

#あんまりアクセスが多いので注記:「Little birds can remember」の説明は、最終回の感想に書きました

とはいいつつも、次週は、『遠まわりする雛』の短編「正体みたり」ですか。温泉ものですね。(笑)

■アニメ特別感想はここ

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと
『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)
『氷菓』とミ ステリについて論じてみようかと(その3)

■小説〈古典部〉シリーズの感想はここ

「氷菓」の感想はここ
「愚者のエン ドロール」の感想はここ
「クドリャフ カの順番」の感想はここ
「遠まわりする雛」の感想はここ
「ふたりの距離の概算」の感想はここ

■ちなみに〈小市民〉シリーズの感想はここ

「春 限定いちごタルト事件」の感想はここ
「夏 期限定トロピカルパフェ事件」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈上〉」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈下〉」の感想はここ

 

※注意:TBはフィルタに掛かると表示されないようです。エラーがない限り、恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦願います。