Hk2 氷菓 第五話「歴史ある古典部の真実」です。

本日は、日蝕があるので、観想記事は後回しという事で、遅くなりました。日蝕は天気が良く楽しめました。

で、今週も待っていました『氷菓』です。

大好きなシリーズ小説が原作なので、ちょっと応援記事を書いてみてみたりしています。

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(第1話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)(第2話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その3)(第4話終了時点)

ところで、〈古典部〉シリーズだけでなく、作者の米澤穂信さんが今の日本のミステリ作家の中で一番のお気に入りだということもありますので、当然原作感想などもありますよ。

原作の感想はこの辺り
えるちゃんイラストはこの辺り

さて、本筋に帰りますと、先週は、原作で行くと「事情ある古典部の末裔」と「由緒ある古典部の封印」にあたります。まぁ、原作の『氷菓』は、完全な連作短編というわけでないので、章題をあまり気にする必要もないのでしょうが。

そして内容的には、えるちゃんの〈古典部〉入部の目的が明らかになり、そして『氷菓』という表題が〈古典部〉の機関誌だということが分かりました。いよいよ、物語の核心に近づいてきたという感じですね。

ということで、氷菓 第5話「歴史ある古典部の真実」感想行きます。

もちろん原作は既読です。

あらすじ:(京アニサイトから引用)

45年前の真実。それを知る意外な人物。その人物と関谷純との間に何があったのか。えるが号泣した謎に迫って行く!!

感想:

なんだか、あらすじは、毎回短くなっているような。(苦笑)

ということで、原作でいうと『氷菓』の最終回です。謎解き的には、ほぼ先週で終わっているので、今週は穴埋めというか、フォローですね。

今週が楽しめるかどうかで、なんとなくこの『氷菓』を楽しめるかどうかが決まるということになるのでしょう。

◆「わたし、気になります」

先週の推理合戦が、ひょっとしてきちんと理解できていなかった人がいらっしゃるかもしれないなぁと思いつつ見ていました。なので、今週そのおさらいをしてくれるのかなと思いましたが、それはなかったですね。

ポイントとしては、図書室から司書室に移るところです。

もし、これから見られる方がいらっしゃるならば、先週の放送をお復習いされたほうが、楽しめると思います。

そこは、原作通りだったのですが、原作にないというか、原作を補強されている部分がありました。そのため、この第5話は、小説の最終章よりも、良い出来だった気がします。

◆えるちゃんの追った謎

Hk1_2 えるちゃんが知りたかった伯父さんの言葉、その部分の謎解きについては、原作ではさらっと流れたようなイメージがありました。

アニメでは、回想映像が加えられ、そこがしっかりと見せられていた印象があります。ここは、良かったですね。

あと、伯父さんの悲しみと苦しみがよく伝わってきました。

◆薔薇色の学校生活

この『氷菓』は、えるちゃんの物語であるとともに、奉太郎の物語でもありました。

えるちゃんが伯父さんとの会話を知りたいというのが、もちろん奉太郎の行動の引き金にはなっていましたが、奉太郎の生活信条というか、考え方を揺るがすような内容がポイントでした。

オープニングにも、端々に出てくる文字を使ったイメージ映像にも薔薇色が強調されていました。それが、この第5話に集約されていたのですね。

そこを強調して、痛みを伴う青春ミステリの部分が大きくなっているのが、アニメ版の特徴でしょうか。

先週にない謎解きは、結局その痛みに通じる部分、えるちゃんが泣いた理由と、「氷菓」のタイトルということになるのでしょうか。

原作を読んでしまっていたので、それにびっくりすることはなかったのですが、奉太郎が熱く語っていたのが、ちょっと意外でした。というか、ネタバレをしないようにしないとと強く思ったのでした。(笑)

〈古典部〉シリーズと〈小市民〉シリーズ

米澤穂信さんの青春ミステリには、二つのシリーズがあります。このアニメになっている〈古典部〉シリーズと、もう一つ〈小市民〉シリーズです。

 原作では、〈古典部〉シリーズがラノベで始まったこともあって、どちらかといえば「痛み」の部分が薄いイメージがあります。ただ、このアニメを見ていると、そこが強調されて〈小市民〉シリーズに近づいている感じもあります。

小説自体としては、〈小市民〉シリーズの方が自分は好きなので、これが上手く行くのならば、〈小市民〉シリーズのアニメも見てみたい気が。

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それにしても、重要な回で、今まで以上に絵の動きが細かくて良かったです。感心しました。

さて、先々週の感想に書いた通り、エンドテロップ「The niece of time」は、ジョセフィン・テイの有名な歴史ミステリ『時の娘』(The Daughter of Time)のパロディです 。このテロップは、『愚者のエンドロール』に進んだときに、その英語タイトルに変わるんでしょうか?次週の『遠まわりする雛』は?「わたし、気になります」。

とはいいつつも、次週、次々週は、『遠まわりする雛』の短編ですか。次週は、「大罪を犯す」ですね。自分の感想では、ちょっとミステリとしての質的には落ちる気がするので、その辺りをどうフォローしてくれるのか楽しみにすることにします。

■アニメ特別感想はここ

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと
『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)
『氷菓』とミ ステリについて論じてみようかと(その3)

■小説〈古典部〉シリーズの感想はここ

「氷菓」の感想はここ
「愚者のエン ドロール」の感想はここ
「クドリャフ カの順番」の感想はここ
「遠まわりする雛」の感想はここ
「ふたりの距離の概算」の感想はここ

■ちなみに〈小市民〉シリーズの感想はここ

「春 限定いちごタルト事件」の感想はここ
「夏 期限定トロピカルパフェ事件」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈上〉」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈下〉」の感想はここ


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※注意:TBはフィルタに掛かると表示されないようです。エラーがない限り、恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦願います。