Hk2 氷菓 第四話「栄光ある古典部の昔日」です。

今日は、早めに仕事始めないといけないので、取り急ぎ。

で、今週も待っていました『氷菓』です。『氷菓』関係で、たくさんアクセスいただいてありがとうございます。

大好きなシリーズ小説が原作なので、ちょっと応援記事を書いてみてみたりしています。

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(第1話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)(第2話終了時点)

ところで、〈古典部〉シリーズだけでなく、作者の米澤穂信さんが今の日本のミステリ作家の中で一番のお気に入りだということもありますので、当然原作感想などもありますよ。

原作の感想はこの辺り
えるちゃんイラストはこの辺り

さて、本筋に帰りますと、先週は、原作で行くと「事情ある古典部の末裔」と「由緒ある古典部の封印」にあたります。まぁ、原作の『氷菓』は、完全な連作短編というわけでないので、章題をあまり気にする必要もないのでしょうが。

そして内容的には、えるちゃんの〈古典部〉入部の目的が明らかになり、そして『氷菓』という表題が〈古典部〉の機関誌だということが分かりました。いよいよ、物語の核心に近づいてきたという感じですね。

ということで、氷菓 第4話「栄光ある古典部の昔日」感想行きます。

もちろん原作は既読です。

あらすじ:(京アニサイトから引用)

奉太郎たちを自宅に誘うえる。えるは奉太郎たちのために一生懸命に振舞う。思わず彼女の部屋を見てしまった奉太郎、おお、何と言うことだ!?

感想:

あ~、時系列を変えていますね。原作の時系列だと、この先週とこの「昔日」の間に『遠まわりする雛』の「大罪を犯す」が来るはずなんですが。

それはさておき、いよいよ今週は、〈古典部〉シリーズお得意の推理合戦の一発目ということで、非常に楽しみにしていました。

結果としては、〈古典部〉シリーズではなく『氷菓』は、アニメとして見せるのが難しいなという感じでしょうか。動かないという部分は、場所を変えたり色々と工夫されていましたが。

◆「わたし、気になります」

今回の推理合戦では、ミステリとしてフェアにするためには、〈古典部〉の4人が用意した資料をしっかりと見せることが必要になります。するとそれは、文章で見せるということになります。必然的に、読み解く必要が出てくるわけです。それは、映像が流れていくアニメで表現するのは非常に難しいです。きちんと読めないと、本格ミステリとしてアンフェアになっちゃいますし。

小説では、戻ったり立ち止まったりして考えることができるのですが、それができない。また、奉太郎の謎解きで気になった部分を確認しようにもできない。そういう感じでしょうか。

小説から、謎解きのヒントを削ったりしているわけではないのですが。

まぁ、それだけではなんですので、この辺りを補完してみましょうか。

◆千反田 えるの場合

ここは、文章全体をアニメーション化して見せていたので、文章も目に入りやすく問題はなかったと思います。

えるちゃんの仮説でのポイントは、画面からしっかりと読み取れます。

◆伊原 摩耶花の場合

「闘争」と「斗争」が省略されていました。というか、逆になっていました。面白いのに。まぁ、事件とは関係ありませんが。

摩耶花の仮説のポイントは、えるちゃんが説明してくれています。ただし、他の文章は読み取れて、摩耶花のものが読む時間を与えられないと、重み付けが読み取れてしまいますよね。

◆福部 里志の場合

これが一番上手く見せられていたような気がします。

ただ、アニメーションが付く場面と、付かない場面による視聴者への印象付けは、逆にヒントになりかねないですね。

◆折木 奉太郎の場合

Hk1 問題は、奉太郎の資料です。ここは、工夫なく文章がしばらくアップになるだけです。ただ、これだと、すべてを読むことができません。タイムシフトを使って戻ったり、ストップさせることはできるでしょうけれど、そういう見方がアニメの本質かと言われると、・・・ありかなという気もしてきた。(苦笑)

ということで、奉太郎の最後の謎解きでは、全体のどこにヒントがあったのかが示されますが、そこでは文章を上手く見せていました。これは、「そこを強調してもよくなったから」ですよね。ミステリで、これがヒントですと強調するわけにはいかないので、謎解きにしか使えない演出ですが。

謎解きの演出といえば、奉太郎が考える場面は、なかなか良かったです。

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と、いいつつも、全体としては駆け足で分かりにくい部分もあったのではないかなぁ。2週間でやってもいいと思うんだけれど、退屈になってしまいそうだし。難しいですね。

ということで、謎解きは示されましたが、えるちゃんが納得していないので、解決ではないですよね。過去の感想などにも書きましたが、えるちゃんを納得させることが、事件の解決なので。

次週は、いよいよ真実に直面でしょうか。

さて、先週の感想に書いた通り、エンドテロップ「The niece of time」は、ジョセフィン・テイの有名な歴史ミステリ『時の娘』(The Daughter of Time)のパロディです 。このテロップは、『愚者のエンドロール』に進んだときに、その英語タイトルに変わるんでしょうか?「わたし、気になります」。

あ、今月は『ふたりの距離の概算』の文庫版が出版されるんでしたっけ?表紙は誰だろう?

■アニメ特別感想はここ

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと
『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)
『氷菓』とミ ステリについて論じてみようかと(その3)

■小説〈古典部〉シリーズの感想はここ

「氷菓」の感想はここ
「愚者のエン ドロール」の感想はここ
「クドリャフ カの順番」の感想はここ
「遠まわりする雛」の感想はここ
「ふたりの距離の概算」の感想はここ

■ちなみに〈小市民〉シリーズの感想はここ

「春 限定いちごタルト事件」の感想はここ
「夏 期限定トロピカルパフェ事件」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈上〉」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈下〉」の感想はここ

※注意:TBはフィルタに掛かると表示されないようです。エラーがない限り、恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦願います。