Hk1 氷菓 第三話「事情ある古典部の末裔」です。

はいはい、今週も待っていました『氷菓』です。出張があって遅くなりました。あ、サブタイトル間違えていた。(汗)

色々と賛否両論あるようですが、自分はまぁ肯定派なので、ちょっと応援記事を書いてみてみたりしています。

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(第1話終了時点)

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)(第2話終了時点)

ところで、〈古典部〉シリーズだけでなく、作者の米澤穂信さんが今の日本のミステリ作家の中で一番のお気に入りだということもありますので、当然原作感想などもありますよ。

原作の感想はこの辺り
えるちゃんイラストはこの辺り

さて、本筋に帰りますと、先週は、原作でも短編の中間を割ったような終わり方で、非常に続きが気になるところです。まさに、「わたし、気になります」ということで

ということで、氷菓 第3話「事情ある古典部の末裔」感想行きます。

もちろん原作は既読です。

あらすじ:(京アニサイトから引用)

イケメン先輩、遠垣内将司、登場。遠垣内から文集のバックナンバーを手に入れるために追いつめて行く奉太郎。後がない遠垣内の理性が壊れた!?

感想:

う~ん、今週はありませんでしたね。

「わたし、気になります」

そう来ますか。

今週は、わりと原作通りの展開というか、余分な展開を削って軸となるエピソードだけを見せていました。ここがポイントですかね。

原作で行くと「事情ある古典部の末裔」と「由緒ある古典部の封印」をまとめてやったという感じでしょうか。「事情ある古典部の末裔」が他のエピソードより短く、また謎がないためこういう構成になっているんでしょうけれど、ちょっともったいなかったかなと感じました。

「・・・悪いとは思ってますよ」

この謎解きなんですが、原作だと、余分な描写や奉太郎の心象風景の語りが挿入されるため、アニメほどストレートには行かないんですよね。アニメの映像で見ると、あまり謎っぽく感じなくてもったいないかなぁと。原作通りに、視点がぶれるような描写があれば、もっと謎っぽい感じが出せたのではないかなぁ思いました。

Hk2 「歴史的遠近法の彼方で古典となっていく」

もう一つが、えるちゃんの伯父「関谷 純」ですね。えるちゃんの語りで、もう少し印象に残るように語られるんですが、少し削られていました。小説では字面で「関谷 純」を見るので印象に残るのですが、アニメで語りだけでやられるとちょっとね。

詳しくは書けませんが、「氷菓」第二号の文面を画面で見せられたときに、その「関谷先輩」とつながりにくかったんではないかなと思います。

さて、もう書いてもいいと思うんですが、最後に出てくる「The niece of time」は、前回も描いた通り、原作『氷菓』の英語版タイトルというか、サブタイトルです。『時の姪』と訳すんでしょう。

一体何か?ミステリファンであれば、ジョセフィン・テイの有名な歴史ミステリ『時の娘』の名前を聞いたことがあると思います。このタイトルの英題は、「The Daughter of Time」です。つまり、それをもじったものなんですね。この『氷菓』は、過去の伯父についての謎を解く「歴史ミステリ」の形態を採っているとも言えるので、これをもじって「The niece of time」、「時の姪」としているのでしょう

「それがどうした?」というと、この「The Daughter of Time」というのは、「真実」を現す言葉でもあるんですね。そして、「真実は時の娘」ならぬ「真実は時の姪」をラストフレーズにしているのでしょう。面白いですね。

■アニメ特別感想はここ

『氷菓』とミステリについて論じてみようかと
『氷菓』とミステリについて論じてみようかと(その2)
『氷菓』とミ ステリについて論じてみようかと(その3)

■小説〈古典部〉シリーズの感想はここ

「氷菓」の感想はここ
「愚者のエン ドロール」の感想はここ
「クドリャフ カの順番」の感想はここ
「遠まわりする雛」の感想はここ
「ふたりの距離の概算」の感想はここ

■ちなみに〈小市民〉シリーズの感想はここ

「春 限定いちごタルト事件」の感想はここ
「夏 期限定トロピカルパフェ事件」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈上〉」の感想はここ
「秋期限定栗 きんとん事件〈下〉」の感想はここ


http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/50603-088d.html
http://scriptor.blog54.fc2.com/blog-entry-1733.html

※注意:TBはフィルタに掛かると表示されないようです。エラーがない限り、恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦願います。