灼眼のシャナⅢ-Final- 第23話 「神の夢」です。
さて、シャナもいよいよ23話、残り少なくなってきました。今週も入れて残り2話でしょうか。
前回は、ラストに向けていろいろと動いた回でした。特に『教授』“探耽求究”ダンタリオンのラストは、涙なしには見れないものでした。(嘘)
“冀求の金掌”マモンも退場し、どんどんと終わりが近づいてきていることが感じられますね。
今週は最終回手前ということで、ラストに向けての礎作りというか、2クールのようなアニメだと、最終回一つ手前が実質的な最終回ということも多いんですけれどね。まぁ、今までシャナは最終回がしっかりと最終回だったのですが、今回はどうなんでしょうか。
ということで、灼眼のシャナⅢ-Final- 第23話 「神の夢」感想行きます。
さて、原作は当然既読です。コミックス版からフルコンプリート。DVDもあります。
あらすじ:(公式から引用) できず
『大命詩篇』を『炎髪灼眼の討ち手』シャナと『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーに改変されたにも関わらず、“祭礼の蛇”坂井 悠二と『参謀』“逆理の裁者”ベルペオルには余裕があった。
そう、『大命』とは、“祭礼の蛇”が創造神としての理を脱ぎ去り、自分の意志で自由に創造を行うことができるようにすることだったのだ。そのために、『教授』“探耽求究”ダンタリオンは、坂井 悠二の中の『零時迷子』が得ていたこの世の“徒”が乱した事象による歪みを回復させる復元力と“祭礼の蛇”とを神威召還の力を使ってつなぐ自在式を組んでいたのだ。
つまり、これまでの争いはベルペオルが仕組んだ時間稼ぎの茶番。シャナたちは、彼女にみすごされていただけだったのだ。神威召還後は、“祭礼の蛇”が自分の意志で改変も無効にできてしまうのだ。
そしてそのとき“零時”となった。
創造神“祭礼の蛇”の神威召還“祭基礼創”が発動する。
と、そのとき、もう一つ導きの神“覚の嘯吟”シャヘルの神威召還“嘯飛吟声”が、“笑謔の聘”ロフォカレを生贄にすることで発動する。それにより導きの神の神託『先触れの歌』が、すべての“徒”、フレイムヘイズの耳に届く。それは、『約束の二人』による『両界の嗣子』の誕生を知らせるものだった。それと共にシャヘルは、“徒”たちに新世界へと旅立つように諭す。
『約束の二人』は、新世界へと“徒”たちが旅立ったあとの“存在の力”の膨大な量の残滓を使い、『両界の嗣子』を誕生させようとしたのだ。
かくして、創造神と導きの神の想いは一致したように見えた。そして、“祭基礼創”により新世界『無何有鏡(ザナドゥ)』は誕生し、『天梯』が掛けられた。
しかし、その『無何有鏡(ザナドゥ)』には、シャナたちの改変が施されたままだった。それは、“徒”たちが「そのまま」であることを望んだから。『大地の四神』の行動が効いたのか、シャヘルの神託のためか。どちらにしても、創造神が彼らの想いを聞き入れてしまったのだ。
そして、[仮装舞踏会](バル・マスケ)の面々は旅立って行く。その中から“祭礼の蛇”を抜いた坂井 悠二と『将軍』“千変”シュドナイを残して。
旅立ちに際して、“祭礼の蛇”はフレイムヘイズたちに告げる。改変は成ったと。
それを聞き、安心したかのように『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウは、この世を去っていく。
感想:
さてさて、今週もちゃくちゃくと原作の最終巻を消化していますね。といっても実は、最終巻のまだ半ばなんですよね。全24話とすると、あと一話。終わるのかな?
今週は、『大命』の真意が明らかになりました。[仮装舞踏会](バル・マスケ)はそもそも創造神“祭礼の蛇”の元に集った集団。“祭礼の蛇”のために動いて当然なんですけれどね。
ただ、そうはいっても、本当に今までの長い闘いが時間稼ぎのための茶番に思えてしまうので、ちょっと残念ですね。先週のマージョリーの暗躍なども、「おおっ」と思った人が可哀相ですし。(汗)
まぁそれはそうとして、今まで散らばっていたピースが組み合わさっていくのは、気持ちがいいですね。『輝爍の撒き手』レベッカ・リードが闘いに加わっていなかったのは、導きの神“覚の嘯吟”シャヘルの説得側に加わっていたとか、ベルペオルの今までの余裕の理由とか。まぁ、予想よりも言い出来だった感じがしますです。
しかし、今週の『両界の嗣子』のところで、ようやく“紅世の王”アシズとその契約者ティスの説明が出てきました。もう少し早くにチラ見させておけばいいのに。初代『炎髪灼眼の討ち手』マチルダ・サントメールについても。もう少し前なら、もう少し時間を掛けて説明できたでしょう。ということで、今週のポイントは、「シュドナイいいやつ」もしくは「さよならカムシン」でしょうか。今週も、例によって自分なりの解説を。基本はアニメ版と辻褄を合わせた解説です。
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◆◇◆試験に出るシャナ用語◆◇◆
◆◇[仮装舞踏会](バル・マスケ)
⇒『星黎殿』改め『真宰社』
・“祭礼の蛇”坂井 悠二
[仮装舞踏会]の『盟主』。『零時迷子』の“ミステス”である坂井 悠二の体を代行体として使い具現化している。
→“祭礼の蛇”
本来は、“徒”の願いを叶えるための創造を行う神なんですよね。それを自分の意志で力を奮うことができるようにするというのが『大命』でした。『大命』というより、ペルペオルの想いって感じですよね。
器である悠二を切り離したので、ペルペオルにタルタロスで囲われています。(笑)
坂井 悠二に掛けた言葉がなかなか良かったです。いいやつやんか、って感じで。
→坂井 悠二
“祭礼の蛇”と分かれました。それはいいとして、どうして残ったのか、そして、“祭礼の蛇”やベルペオルの掛けた言葉の意味は何なんでしょうか?
そして、ベルペオルから受け取ったものの意味は?
・『将軍』“千変”シュドナイ
創造神“祭礼の蛇”の眷属である『三柱臣(トリニティ)』の一角。サングラスをかけたおっさんの姿。
“頂の座”ヘカテーを見送る目が切ない。
しかし、なぜ坂井 悠二と一緒に残ったのでしょうか。いや、ヘカテーがいなくなったからというのはあるんでしょうけれどね。
・『参謀』“逆理の裁者”ベルペオル
創造神“祭礼の蛇”の眷属である『三柱臣(トリニティ)』の一角。三つ目。
この前の奥の手とは、バックアップ装置ではなく『大命』そのものだったことが分かりました。今までほとんど活躍しなかったんですが、本日は出番がたくさんありました。ベルペオルファンのみなさんお待ち遠う様でした。でも、もう終わりです。(笑)
・『巫女』“頂の座”ヘカテー
創造神“祭礼の蛇”の眷属である『三柱臣(トリニティ)』の一角。少女の巫女姿。今は、生贄となって、『大命詩篇』の繭の中に。
ようやく、「生贄」の意味が明確になりました。繭に入ることが「生贄」ではなく神威召還に必要な「生贄」だったのですね。当然ですが。ということで、さよならヘカテー。
・『教授』“探耽求究”ダンタリオン
長い白衣を着、メガネをかけたヒョロ男。
先週消えてしまいましたが、今週は残した自在式の内容が明確になりました。さすが『教授』。・“驀地祲”リベザル
カブトムシのような姿をした紅世の王。外界宿征討軍東部方面主力軍司令官。
盟主の命で、ピルソインとラブラブで『無何有鏡』に一番乗りです。
・“蠱溺の盃”ピルソイン
ぶかぶかのローブを着た(オープニングでは袋を背負った)、子供の姿をした「自在師」。
盟主の命で、リベザルとラブラブで『無何有鏡』に一番乗りです。
・“煬煽”ハボリム
・“獰暴の鞍”オロバス
・“朧光の衣”レライエ
・“冀求の金掌”マモン
・“翻移の面紗”オセ
・“化転の藩障”バルマ
・その他“徒”の皆さん
『無何有鏡』に旅立ちました。なかなか良い旅立ちでした。◇◆フレイムへイズ兵団
・『炎髪灼眼の討ち手』シャナ
“天壌の劫火”アラストールの二代目フレイムヘイズ。
えっと、何していましたっけ。あ、悠二の言葉を聞いていました。
・『万条の仕手』 ヴィルヘルミナ・カルメル
“夢幻の冠帯”ティアマトーのフレイムへイズ。
カムシンを見送っていました。・『極光の射手』キアラ・トスカナ
・『鬼功の繰り手』サーレ
・『星河の喚び手』イーストエッジ
・『群魔の召し手』サウスバレイ
・『滄波の振り手』ウェストショア
・その他フレイムヘイズの皆さん
今週は、導きの神の神託を聞いていました。
・『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー“蹂躙の爪牙”マルコシアスのフレイムヘイズ。
シャナと一緒にいろいろと説明をしてくれていました。そして、カムシンを見送っていました。
・『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ
“不抜の尖嶺”ベヘモットのフレイムヘイズ。
ああ、フレイムヘイズのメインメンバーの中で、唯一去っていきました。なかなか綺麗で、いいシーンだったのではないでしょうか。
ただ、あの後では、ちょっと物語の流れが悪いですね。これなら、特殊エンディングにした方が絶対良かった。
◆◇その他
・吉田 一美
カムシンを見送る役に。
多くの人で見送っていましたが、ほとんど二人の世界でした。
・“彩飄”フィレス
・ヨーハンフィレスとヨーハン二人で『約束の二人』と呼ばれる。
『両界の嗣子』の存在が明らかになりました。ただ今から思うに、結局創造神の方向と違わないので、この『両界の嗣子』の設定自体は、本当に必要だったんでしょうか。それは、次週以降ですね。
・[百鬼夜行]
本当に、ささっと駆け抜けて、新世界へと旅立って行きました。
・“棺の織手”アシズ“徒”の集団[とむらいの鐘]の党首で、かつて契約していたフレイムヘイズ『棺の織手』ティスを愛し、『両界の嗣子』を産み出そうとしていた。
色々と名前は出てきましたが、やはり10巻を・・・[以下略]。
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ということで、ついに新世界が誕生してしまいました。フレイムヘイズの作戦も結果的には成功したので、実質的には相討ちって感じでしょうか。
次週は、悠二と一緒になぜシュドナイが残ったかですが、あれ?また次回予告でネタバレしていますね。(苦笑)次回で最終回ですが、なんとなく尺が足りない予感が・・・。
◆ブログ内リンク
・アニメ版「灼眼のシャナ」、「灼眼のシャナII」の感想はこの辺り。
・OVA 「灼眼のシャナS」第IV巻 -オーバーチュア 後編-の感想はこの辺り。
・OVA 「灼眼のシャナS」第III巻 -オーバーチュア 前編-の感想はこの辺り。
・OVA 「灼眼のシャナS」第II巻 -ドミサイル-の感想はこの辺り。
・OVA 「灼眼のシャナS」第I巻 -リシャッフル-の感想はこの辺り。
・OVA 「恋と温泉の校外学習!」はこの辺り。
・劇場版「灼眼のシャナ」の感想はこの辺り。
http://innamiblog.blog28.fc2.com/blog-entry-731.html
※注意:TBはフィルタに掛かると表示されないようです。エラーがない限り、恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦願います。
天敵はそういう事も含めてシャナとアラストールで間違いないでしょう。そしてシャナとしてもあの神様は天敵でしょうね(笑)。うっかりしてるとまた、悠二を盗られてしまう(笑)。
蛇は本当に悠二を気に入ってたみたいですからね。“徒”の願いを叶えること以外には無頓着な性格であるにも関わらず、分離して残していくことを心から惜しんでるみたいだし。
『シャナ』は『禁書目録』と同じように世界観が壮大ですが、『シャナ』は悠二とシャナが主役でなくとも、話が成立して完成度が高くなるのは、『シャナ』のほうが上な気がします。
『シャナ』の終わり方はあれで満足ですが、別の人物が主役の過去編は読みたいですね。
若かりし頃のカムシンの物語、アシズが仲間と敵対するまでに至る物語とはすごく興味があります。
サウスバレイは梶さんの役では珍しいくらいの凶暴さですよね(笑)。
フレイムヘイズがザナドゥ創造後にも作れるのか疑問ですね。個人的には佐藤がフレイムヘイズになって、マージョリーとずっと永く生きて欲しいです。
どちらも置いていくのも、置いてかれるのも嫌でしょうからね。