Ind 「新約 とある魔術の禁書目録 (4)」鎌池和馬
電撃文庫 ISBN : 978-4048863735

さて、『新約 とある魔術の禁書目録』の4巻です。結構分厚かったですね。

さて、文庫の3巻は12月ですから中3ヶ月ですか。今までは、4~5ヶ月おきに順調に巻を重ねていましたが、期間が短くなりました。これも劇場版アニメが来るからでしょうか。

ところで、劇場版アニメは、どうやらオリジナルっぽいですね。キャラクターが多いので、どう出すか揉めそうな気もしますが、集客を考えると、学園都市メンバーを出さざるをえないでしょうね。

ということで、新約になって、すっかり禁書目録というより、別の物語になっている気がしますが、まぁ感想を書いておきましょう。

表紙は今回のニューメンバーというか、木原一族ですか。

ということで、さっさと感想行きます。

例のごとく、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

全てを破壊蹂躙する『木原』一族と、全てを粉砕殲滅する『グレムリン』。両者の激突が、はじまる。

──『11月13日より、我々反学園都市サイエンスガーディアン二七社は東欧のバゲージシティにおいて、格闘大会「ナチュラルセレクター」を開催します』──  

そのアナウンスが始まりだった。  

第三次世界大戦を契機とし、反学園都市勢力は各地で様々な抵抗運動を模索していた。

この『ナチュラルセレクター』では、トーナメント制の異種格闘大会を通じ、『超能力を凌駕する「異能」を証明する』こと目的としていた。それは、学園都市のアイデンティティを根本から破壊することに他ならない。

魔術と科学の融合組織『グレムリン』の手を借り、その策謀は進む。  
そして。  
学園都市はそれを許さない。  

これは、たった三人の『木原』と。たった三人の『グレムリン』。それだけでは済まない、最悪の騒乱。

感想:

えっと、これって、『とある魔術の禁書目録』でしたっけ?そんな気持ちになりました。恐らくは、結構以前からの「禁書目録」ファンからは、反発があるんではないかなぁ。でも、「禁書目録」ということを気にしなければ、3巻よりも面白かったですよ。

「旧約」の始めのころの「禁書目録」って、こういう全世界規模の闘いになる前は、異能な力を持たない上条 当麻が、知恵を振り絞って「幻想殺し(イマジンブレイカー)」だけを頼りに、敵を撃破していくというものだったような気がします。その絶対絶命な部分からのどんでん返しが醍醐味だったと思うんですが、違うかな?

それでいても、まぁ「旧約」の後半では、慣れ親しんだキャラクターがそれぞれの立場で闘ってくれたので、まだ楽しめました。

しかし、「新約」になると中心が学園都市を中心にした世界の対立になり、また、わけのわからない新しいキャラクターがなんだかわけの分からない組み合わせで闘うという感じでいま一つ面白くなかったです。

今回も、その不満は相変わらずなんですが、後半になるまで当麻が出ない分だけ、逆に盛り上がった感じがします。そういうメンバーだったので、誰が勝って誰が消えるかというのが読めず、緊張感があったというのもあるでしょう。

かといって、全然知らないということでもなく、木原や雲川など、見覚えがある名前も出てくるので、それも良かったんでしょうね。

ただ、ラストになって、今までの「禁書目録」の世界観を壊すようなというか、世界大戦のラストでもちょっと匂わされてはいたんですが、あれっというような展開になってちょっと違和感がありました。

なんだか、学園都市内でごちゃごちゃやっていたころが懐かしいなぁ。やはり、当麻が世界を飛び回るのには違和感がありますよね。特にインデックスを放っておいてというのは。

というか、こういう展開になってくると、美琴はともかく黒子や初春たちの出番が想像できないというのが、一番引っかかるところなんでしょうけれど。(汗)

恐らく、読者の方々は、どちらかというと学園都市肯定派というか、学園都市を応援していると思うのですが、それが捨て駒的に使われていますし。

当麻や一方通行(アクセレータ)も、端役的な扱いですよね。主役は、世界の対立だという感じで、当麻もその力だけがポイントで彼の心情などは単なる規則性的な扱いですし。

とはいえ、少し面白さが戻り、しかも新展開っぽいので、もう少し期待して読んでいきたいと思います。

小説版『とある魔術の禁書目録』の感想はこちら。
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