R レンタルマギカ「死線の魔法使いたち」三田誠
角川スニーカー文庫 ISBN:978-4-04-424926-7-C0193

半年ぶりのレンタルマギカです。ここしばらく、半年ペースの刊行ですね。次も夏の予定のようですし。

ということで、巻末のあとがきで、いよいよ宣言されました。次がシリーズ最終巻とのことです。仕方がありませんが、さみしいですね。まだ短編集はありそうですけれど。

さて、前巻の「争乱の魔法使いたち」で強調されたのは、伊庭 司とニグレド、そしてタブラ・ラサですか。皆、本編ではあまり活躍してこなかったメンバーでしたので、その補完もあったんでしょうか。「魔法使いの妹、再び」あたりから出始めたメンバーですので。

とはいえ、やはり主人公は、新「アストラル」のメンバーであってほしいんですが、能力的に活躍が苦しそうです。穂波・高瀬・アンブラーと猫屋敷 蓮を除けば、オルトヴィーン・グラウツぐらいですよね、純粋に戦力になるのは

ということで、感想行きます。

出版社のあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

ついに大魔術決闘が始まり、布留部市各地の戦闘は激化の一途を辿っていく。

苦戦を強いられた穂波、アディリシアが、それぞれの決意を胸に切り札を切ろうとするなか、市内を巡る霊脈に異変が発生、戦闘中の魔術師たちの脳裏に、ある光景が映し出される。

それは12年前――かつて、いつきが妖精眼と交わった記憶であり、それこそが、すべての“始まり”だったのだ! 

いつきを取り巻いてきた様々な因縁の謎が、いま明らかに!!

感想:

いよいよ、『大魔術決闘(グラン・フェーデ)』も佳境です。

今回もタイトルに「たち」が付いている通り、たくさんの魔術師たちが登場、退場しました。前回出てこないなぁと思っていた石動とかも登場して、うれしい限りです。

ただ、前巻でメルキオーレに布留部市の霊脈を抑えられたので、一気に〈螺旋なる蛇〉が優勢に傾いたように見えました。

ということで、どう展開したのでしょうか。

<以下、本の中身に言及している部分があります。ネタバレはしないように気をつけますが未読の方はご注意を>

思うに、『大魔術決闘(グラン・フェーデ)』の舞台に布留部市を選択したのはいつきっだったんではなかったでしたっけ?ならば、霊脈の争奪戦のような展開になったのは偶然とも思えるのですが。そこが少し気になりました。

とはいえ、ストーリー全体としては、全てがその霊脈に集約していくので、やはり必然ということなのでしょうか。そして、それが今までの物語の始まりにもなっていたわけですし。

さて、それは当然、いつきよ穂波の物語というわけなんですが、それが司と旧「アストラル」というかあの人に結びつくとは思いませんでした。それで司だったわけですね。なるほど。

それにより司の目的が明らかになったわけですが、結局第3団(サード・オーダー)とどう結びつくのかは、まだ分かりませんでした。

第3団(サード・オーダー)ということなので、結果的にはニグレド、タブラ・ラサにつながるんだとは思うんですが、彼らは物語の中心ではないと思うのでラスボスにはなってほしくないなぁ。

さて、全体の流れはそうであっても、やはり個人的にはこの物語の山場は、アディリシア・レン・メイザースです。彼女の選択が哀しいですが、まだ先は分からないですよね。司が彼を救うのならば、まだアディにもチャンスがありますよね。

もちろん、穂波の秘密も明らかになったので、なんとなく穂波エンドっぽい感じもしてきたんですが。

というこで、残り1巻です。メンバーそれぞれに見せ場があるといいんですが。黒羽 まなみちゃんには在りそうですが、みかんちゃんはどうかなぁ。

小説版「レンタルマギカ」の感想はここです。
アニメ版「レンタルマギカ」の感想はここです。