D 「新約 とある魔術の禁書目録 (3)」鎌池和馬
電撃文庫 ISBN : 978-4048862400

さて、12/10発売の『新約 とある魔術の禁書目録』ですが、今回はフラゲできませんでした。ただ、ちょっと感想的には、時間的な余裕がなかったので、丁度良かった気がします。

さて、文庫の2巻は8月ですから中4ヶ月ですか。大凡4~5ヶ月おきに順調に巻を重ねていますね。

ところで、いよいよ劇場版アニメですか。どこをやるんでしょうか。テレビ版の続きでしょうか?といっても、続きだとあまり映画に上手く収まらないんではないかなぁ。オリジナルかな?

ということで、新約になって、すっかり禁書目録というより、別の物語になっている気がしますが、まぁ感想を書いておきましょう。

表紙はオールドメンバー、当麻と美琴ですか。

ということで、さっさと感想行きます。

例のごとく、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

劇場映画化決定! 科学と魔術が交差する学園アクション、今度の舞台はハワイ──!

グレムリン。魔術と科学が融合した、世界規模の敵対勢力。第三次世界大戦後に突然現れた謎の組織が、アメリカ五〇番目の州・ハワイで暗躍して いるらしい。

イギリスの黄金系魔術結社『明け色の陽射し』のボスであるレイヴィニアの先導で、ハワイに向かう上条たち。そのメンバーは、上条当麻、御坂美琴、一方通 行、浜面仕上、番外個体、黒夜海鳥である。そして、新ホノルル国際空港に到着した直後から、グレムリンの魔術師による襲撃は始まった。

水面下で進行するグレムリンの陰謀。米国側で唯一それに気づいた男は、単独で抗戦を模索する。男はやたらハイテンションで、調子ぶっこいた野郎だった。 名前は、ロベルト=カッツェ。誰もが知るアメリカ合衆国の大統領だった。

感想:

えっと、学園アクションですか?(苦笑) 違うでしょう。

どんどん広がる風呂敷。今回は、第三次世界大戦で蚊帳の外だったアメリカ合衆国が舞台です。さて、後は中国をどう絡めるかですかね。ははは。

魔術を十字教だけに閉じなければ、中国を絡めるのは簡単だと思うんですけれど。いっそ科学サイドに置きますか?

ということで、今回の主人公はアメリカ合衆国大統領、副主役は『明け色の陽射し』のレイヴィニア=バードウェイでしょうか。

ハッキリ言って、自分的にはあまり面白くありません。

いつものように、グレムリンのサローニャを敵として、その魔術の仕組みを解明して打ち倒すという当麻の闘い方だったのですが、散らかり過ぎていてどこに感情移入していいのか分かりません。

当麻に感情移入してというのが一番いいパターンなんでしょうが、彼も結局心理的には揺れており、いつもほど拳に説得力がありませんし。

というより、学園都市を飛び出した辺りから色々撒かれた伏線と思われるものが、回収されることなくドンドン登場人物や絡みが増えて行って、それに反比例して自分的には面白みが欠けて行っている気がします。

学園都市のアレイスター=クロウリーと、十字教というかローラ=スチュアートとの絡みに原石や当麻がどう絡んでくるのかを楽しみにしていたのに、結局超能力はどうでも良くなりつつあるし、風呂敷を広げすぎて、彼らが霞んでいますからね。

どうやら、自分は「とある科学の超電磁砲」の世界の方が好きだったのかもしれません。

その「超電磁砲」の主役・美琴ですが、今回は色々活躍し最終的にはある決意をするんですが、そこに至るまでの視点がばらつき過ぎるので、盛り上がりません。

やはり、古くからの登場人物の誰かに集中してその視点での描写をして、という書き方をして欲しいところです。一方通行も、浜面 仕上もなんだか、どうでもいい感じですし。

やはり、物語の視点は当麻と美琴にして欲しかったところですが、この展開にしてしまった以上、それは無理でしょうね。「幻想殺し(イマジンブレイカー)」ももはや説得力を無くしていますし、物語の中心も彼らではなくなっていますしね。

今後もしばらくはこういう展開なのでしょう。なので「新約」の冠を置いたのかもしれません。これが好きな人を否定はしませんが、自分の期待とは違っているとだけ言っておきましょう。

小説版『とある魔術の禁書目録』の感想はこちら。
アニメ版『とある魔術の禁書目録』の感想はこちら。
アニメ版『とある科学の超電磁砲<レールガン>』の感想はこちら。
マンガ版『とある科学の超電磁砲』の感想はこちら。