S_2 「灼眼のシャナXXII」高橋弥七郎
電撃文庫 ISBN:978-4048700504

さて、どうあがいてもフライングゲットできなかった「灼眼のシャナ」22巻です。なので、本屋が開くと陳列される前の納入箱を無理やり開けさせて、買ってきてしまいました。本屋のお姉さんごめんなさい。

で、この22巻は、やはり高橋 弥七郎先生の21巻でのあとがきの通り、最終巻でした。到底終わりそうにも無いイメージだったので、どんなに分厚い本になるのかと思っていましたが、多少は厚かったですが、思ったほどではなかったです。

さてここで気になることは、最終巻では何を描くのかということになります。

あくまでもシャナと悠二に落とし込むのか、“紅世”とフレイムへイズの争いに決着をつけるのか。まぁ、悠二が盟主“祭礼の蛇”の代行体になってしまった今、それは同じ意味でしょうけれど。結局、『無何有鏡(ザナドゥ)』を狭間に創造することの是非あたりでしょうか。

『ヒラルダ』&“彩飄”フィレスと“螺旋の風琴”リャナンシーがポイントっぽいですけれどね。

ということで、名残り惜しいですが、第22巻感想行きます。

ひとまず、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

炎髪灼眼(シャナ)とミステス(悠二)の物語、ついに完結──!

“徒”の理想郷『無何有鏡(ザナドゥ)』創造を巡り、“祭礼の蛇”の代行体・坂井悠二と、フレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』シャナが、刃を交えていた。

その渦中、琥珀色の風が吹いた。

吉田一美が、宝具『ヒラルダ』へ願った想いを受け、“彩飄”フィレスが戦場に現れる。
一大決戦の舞台となった御崎市は、この転機と共に、激動を経て終幕へと向かう。

フィレスを呼んだ吉田。

生け贄のヘカテー、ほくそ笑むベルペオル、神殿を支えるシュドナイ。

襲来する“徒”を屠るカムシン、神殿上空に舞うヴィルヘルミナ、そこへ向かうマージョリー。
そして、対峙するシャナと悠二。

人間、“徒”、フレイムヘイズ。彼らが向かう先が、今ここで決まる。すべては、悠二とシャナの決着の行方にゆだねられていた──。

最終巻、ついに登場!

感想:

ということで、22巻、最終巻です。と、1時間かけて書いた感想が、タイムアウトで全部消えたので、簡略版です。(号泣)あとで書き足します。

う~ん、あの『無何有鏡(ザナドゥ)』と『逆転印章(アンチ・シール)』あたりは納得いかないですが、ひとまずはまとまったって感じがします。特に『無何有鏡(ザナドゥ)』改変のあたりについてのシャナの行動が、上手く理解できなかったです。理解不足なんでしょうけれど、どこかに伏線ありましたっけ?

ということで、後出しは嫌なので、今までの感想を拾いながらポイントとして感じた内容を箇条書きでコメントします。

・『ヒラルダ』と吉田一美

・・・ 彼女が死なないのは予想通りでした。ただ、ここまで吉田さんの役割りを大きくするとは。
   ただ役割が大きくなったとは言いながらも、結局悠二の心に入り込めなかったのが可哀想かも。

・“屍拾い”ラミーというか、“螺旋の風琴”リャナンシー

・・・ 彼というか彼女がポイントになるのは、皆わかっていましたよね。で、その通りでした。
   というか、彼女が「誰と」つるんでいるのかがポイントだったのですが。
   自分は、姫様『炎髪灼眼の討ち手』シャナだと思っていたんですけれど・・・。

・“彩飄”フィレスと『永遠の恋人』ヨーハン

・・・ てっきりフィレスの目的は、ヨーハンの回復だと思っていたんですよ。
   そのために、アレをやろうとしているのかと。まさか『両界の嗣子』とは。

・『大地の四神』というか『三神』

・・・ [仮装舞踏会]と戦おうとしない時点で、目的は想像できました。
   もったいぶった割には、そうかぁって感じです。
   ただ、彼らの行動は、酷いですよね。(苦笑)
   “清漂の鈴”チャルチウィトリクエのフレイムヘイズ『滄波の振り手』ウェストショアの涙もわかるところ。

・[仮装舞踏会]と三柱臣

・・・ “逆理の裁者”ベルペオル以外は、なんだかあまりという感じですね。
   『大御巫(おおみかんなぎ)』“頂の座”能登ヘカテー様は、もう残念です。(号泣)
   ところで、あの“千変”シュドナイとのラストの意味は?深読みできそうですが・・・。

・『輝爍の撒き手』レベッカ・リード

・・・ 彼女が急に出なくなったのは、そういう理由があるからだとは思っていました。
   ただ、もう少し活躍の場があっても。あと、彼女の性格からすると説得は・・・。(苦笑)
   まぁ、ご神託があるから大丈夫か。

*****

長いシリーズのラストとしては、破綻のない、恐らく多くの人がハッピーエンドだった感じるラストだったと思います。ただ、カタルシスを与えるような結果だったかというと、どうなんでしょう。逆にもう少し破綻があってもいいから、という感じはしました。

この記事の冒頭の言葉で行くと、自分は、シャナと悠二に落とし込む方を期待していたんでしょうね。少し残念。

というのも、全体としては、ラストなのに、ちょっと主役キャラたちの心理描写が足りない感じがしました。特にシャナですね。悠二の気持ちについては言及がありますが。ちょっと、[百鬼夜行]とか書きすぎですね。ラスト間近の悠二とシャナのあれは盛り上がる所なんでしょうけれど、そういう感じもあって、ちょっと淡白な感じがしました。

これならば、2冊に分けて、シャナや吉田さん、坂井家の心理描写を厚くしてもいいんではと思いました。

もちろん、その辺りを強くすると、悠二が御崎市のことを言いながら、結局はシャナだけを救おうとしているという事実、本文中にもあったアレに触れないといけなくなるので、難しくなってしまうという事実もありますが。

ただ、最後が、平井さんを含めて1巻に戻るって言う感じなのは良かったですね。長いシリーズが走馬灯のように・・・。(嘘)

さて、残すはあと外伝1冊ですか。楽しみに待っています。

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