O 「おおきく振りかぶって」(17)ひぐちアサ
講談社アフタヌーンKC  ISBN:978-4-06-310776-0

表紙は、ARCですか。

連載は休載してしまいましたが、この17巻を含んで、まだまだ2年分は蓄積があるので、恐らくはコミックスは、今後も定期的に出るんではないでしょうか。2年分なので、4冊は大丈夫って感じでしょうか。

休載は、10ヶ月とのことだったので、次号くらいからは再開ということで、楽しみにしておきましょう。

連載再開のころには、ひょっとしてアニメの続編なんて話は・・・う~ん、内容的に難しいかな。(苦笑)どうなんでしょうね。

ということで、世間的には秋季大会真っ盛り、「おおきく振りかぶって」第17巻感想行きます。

で、あらすじを、出版社から引用してご紹介。

あらすじ:

夏の高校野球選手権埼玉大会で、5回戦敗退を喫した西浦。夏合宿でさらなるレベルアップを目指す! 

敗北を通じて1歩前進した三橋と阿部のバッテリーは、モモカンから2人1組での行動を命じられる。絆はより強くなるのか!? 

一方、準々決勝・武蔵野第一VS春日部市立戦は、終盤に突入! 春日部市立にリードを許した武蔵野第一

……もう1点もやれない緊迫した場面で、西浦注目の投手・榛名の「本気」がうなる!!

感想:

この巻は、レベルアップを目指す西浦高校がメインかと思いきや、相変わらず武蔵野第一の方が中心っぽいですね。

どうやら作者のお気に入りっぽい榛名を中心にストーリーが組み立てられています。ただ、春名を中心にすると、どうしても「普通」の高校野球漫画っぽくなってしまいますね。『基本のキホン!』のように加具山視点ならば違うんでしょうが。

さて、榛名ばっかりを追うと、『おおきく振りかぶって』でなくなってしまいますから、西浦を絡めることになるわけですが、阿部くんはどうやら榛名病を克服しているッぽいので、やはり三橋くんが鬱々と悩む事になるわけですね。

ただ、三橋くんも美丞大狭山高校戦のラスト近辺では自覚が芽生えていたので、あまりそれ以前に戻ってしまうと繰り返しになって面白くなくなるので、見せ方が難しい所だと思います。

この17巻は、榛名の出番と、三橋くんの鬱々行動のバランスが悪くて、少し面白みに書けた気がします。西浦以外の部分は、もっとさっと進めるべきでしょう。榛名をやりたいなら、『基本のキホン!』のように番外編で。

ただ、ARCが結構味のあるメンバーのようなので、それはそれで楽しみなのですが。抽選会から目立っていた太田川とかね。

そして、ずっと引っ張ってきた秋丸君もいよいよ登場で、これはこれで興味がわいて来ました。

次巻が楽しみですが、やはり西浦高校を中心にやって欲しいなぁ。

16巻の感想はここ。
15巻の感想はここ。
14巻の感想はここ。
13巻の感想はここ。
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11巻の感想はここ。

アニメ版の感想はここ。