E 「氷結鏡界のエデン 8 悲想共鳴‐クルーエル・シャウト‐」細音 啓
富士見ファンタジア 文庫 ISBN:978-4829136805  

ちょっと遅くなりました。だって、本屋を4軒まわって見つけられなかったので。7巻もそういう状態だったんですよね。

という状況で、どうやら結構人気があるような『氷結鏡界のエデン』です。この8巻から第二部というか第二楽章開始らしいです。

7巻が異偏卿(イヘンキョウ)との闘いということで盛り上がったんですが、この先はどういう展開になっていくんでしょうね。個人的に一番気になるのは『黄昏色の詠使い』との関連なんですが。

ということで、感想行きます。

ひとまず、出版社の特設ページからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

「シェルティス、思いだして。天結宮の錬護士であったあなたは三年前、穢歌の庭に転落していくユミィを庇って助けた代償に、自分が穢歌の庭に堕ちてしまっ たのですよ」異篇卿イグニドによって告げられた事実に混乱する天結宮。

イグニドの企みを阻止すべく帰還したシェルティスだったが、上層部によって身柄を拘束されてしまう。

そんな中、シェルティスとユミィの関係を知ってしまったモニカは、固く心を閉ざしてしまい…。

生死不明のレオン、狙われる春蕾、バラバラになった部隊の思い、そしてシェルティスに新たな試練が降りかかる―。

少女の選択が壊れた絆を取り戻す、重層世界ファンタジー。    

感想:

表紙は、ユミィ・エル・スフレニクトールと、モニカ・イスペラントですか。確かに中を読むと、そういう感じですね。モニカとシェルティスでもいいですが。

というか、モニカ巻と思わせておいて、実はヴァイエル巻だったかもしんない。

この8巻は、追い詰められたシェルティスの空白(イグニド)の思惑通りにはならないぞという復権が描かれています。というか、どこの関係が壊れて、どこが壊れていないかといった方がいいかも知れません。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

壊れているのは、主に天結宮(ソフィア)の内部側ですよね。特に塔の上層部関連でしょうか。ネスカルシアは、今後も出てきそうですし、軽くポイントになる人物かも。

壊れていないのが、シェルフィルと関係の深かったメンバーたちですね。

その中で、一人揺れていたのがモニカです。結局エルベルト共鳴が決め手となって復活するわけですが、あれはちょっとよろしくないかも。結局、モニカがユミィに対して優位に立てる部分を見つけられたので、ユミィへの憐憫の情で持ち直したとも採れますし。

どうせならば、もっとしっかりシェルティスとぶつかって、膿を出し切る感じで復活するとか考えてしまうのは、男性と女性の違いでしょうか。

さて、今回のもう一つのポイントが春蕾(シュンレイ)・ピア・ヌクレネンですよね。彼女が、鍵を握っていることが明らかになったわけですが、それは空白(イグニド)との関係だけでもなさそうです。

春蕾の能力ってなかなか凄いですが、それらの能力を全て併せ持つような空白(イグニド)っていったい何なんでしょう。ところで、春蕾はある程度正体がわかったようですが、春蕾に自由に通信させてしまうと、それをユミィやレオンに伝えられてしまうんではないかな。

ところで、サブタイトルの「悲想共鳴‐クルーエル・シャウト‐」、結局最後の最後に登場したわけですが、今までの話は一体なんだったんだって感じですね。

結局、『黄昏色の詠使い』とどう絡んでくるんでしょうか。う~ん。

次は、スピンオフシリーズ『不完全神性機関イリス』を挟むようなので、3月ですか。こっちを優先して欲しいところですが。

『氷結鏡界のエデン 楽園幻想』の感想はここ
『氷結鏡界のエデン 2 禁断水晶』の感想はここ
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『氷結鏡界のエデン 4 天上旋律』の感想はここ
『氷結鏡界のエデン 5 絶対聖域』の感想はここ
『氷結鏡界のエデン 6 絶対聖域』の感想はここ
『氷結鏡界のエデン 7 空白洗礼』の感想はここ

『黄昏色の詠使い』シリーズの感想はここ