Hb 「はやて×(クロス)ブレード」(14) 林家志弦
集英社ヤングジャンプコミンクスISBN:978-4088791609

「はやて×ブレード」(14)です。今回は特装版がないんですね。基本的にハヤブで特装版があれば買いです。なので、次の15巻は、限定版が出るようなので、買う予定です。

15巻と言えば、13~14巻の間は、10ヶ月空いてしまいましたが、次は11月発売のようです。3ヶ月という短い間ですね。なお、限定版の予約は9月26日までのようです。詳しくは公式ページを参照ってことで。

作者のあとがきを読んでいると、間が空いたのには理由があるようです。恐らくは、頂上決戦の回が続くので、それをなるべくまとめて発刊したいためではないかと思いますがどうでしょう。冬のアニメ化とかなら15巻だけで調整すればいいですし。

で、表紙ですが、今回も刃友ではなく、天地 ひつぎ会長と神門 玲の頂上決戦「天」の組み合わせです。

ということで、「はやて×ブレード」14巻、感想行きます。

まず、出版社からあらすじなどを引用しておきましょうか。

◆あらすじ:

天地学園存続を賭けた頂上戦、決着!!

頂上ペア・ひつぎ&静久ペア、対する玲&紗枝ペア。頂上ペアが破れれば、天地学園は廃校に!!

全校生徒が見守る中、学園の運命を握る断ち合いが、ついに決着のときを迎える。

 ◆感想:

いよいよ始まりました。結果は連載が続いていることから大凡分かっていたんですが、情報を断ってわくわくしながら読みました。

天地 ひつぎ×宮本 静久vs神門 玲×祈 紗枝。主人公の黒鉄 はやては置いてきぼり状態ですが、仕方ないですね。

13巻までのスポットは、ひつぎと玲に照たっていて、ほとんど二人の決戦モードっぽかったのですが、たの14巻ではバランス良くなっていて本当に面白かったです。ちょっと置いて きぼりっぽかった静久も目立っていましたし。

<以下、本の中身に言及している部分があります。ある程度ネタバレしていますので、未読方はご注意を>

しかし、本当にここまで長かったです。今まで色々散りばめられていた伏線が、ここに来てパシパシと嵌まって行って、気持ちいいですね。かなり、連載の最初の方から、ここの展開は考えてあったように思えます。

まぁ、ひつぎの足については、紅愛×みのり組との決戦のときからチラチラと出てきていましたが、まぁ13巻のお父さんとの休日で、ほぼ確定していました。あそこで、半分ネタを割ったのは、この頂上戦でソレを使いたかったからなんでしょう。

ただ、予想はしていましたが、それを上回る悲壮な出来事と彼女の決意が背景にあったことが描かれていました。ソレを悲壮感ではなく前向きの推進力にしてしまうのが、さすがひつぎ様とですね。そして、それが静久の決意にもなっていたのが上手かったです。

あと、玲がどうして天地学園を終わらせようとしているのかが、天地と神門の軋轢と共に描かれていました。それはひつぎに見抜かれていましたが。そしてそれが玲と紗枝の繋がりにもなっているわけですが。

どうも、玲が最たるものですが、ひつぎにしても綾那にしても、そして恐らくは紗枝やはやてにしても、ここに集う面々は、肉親との関係に確執を持っているようですね。

もう一つ伏線として、紗枝が斗南との断ち合いで使ったあの技。あれの意味が分かりました。まさか対静久戦のためだけの技だとは思いませんでしたが、彼女はずっと静久が見えるって言い続けていたんですよね。それを考えると、最初から考えてあったように思えます。

しかし、この断ち合いで、一番感動したのは、実は静久が負けたシーンでした。紗枝のアレに破れた彼女が大声でひつぎ様に謝るシーン、あそこはよかったです。

一つ残念なのは、ずっと今まで静久の特徴がスピードなのか重さなのかハッキリしなかったことでしょう。ひつぎ様とのことや紗枝の行動を考えるとスピードと考えるべきなんでしょうが、どうも鐘のことなどもあってもやもやしています。

ただ、それは瑣末なことで、全体としては凄く面白かったです。頂上戦は終わりましたが、玲×紗枝の決着はついていませんから、続きが気になります。

さぁ、予約予約。だけど、Amazonでまだ?

13巻の感想はこの辺りに書きました
12巻の感想はこの辺りに書きました

『はやて×ブレード ウルトラドラマCD いちばん星! 絶叫つめあわせ!』の感想
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