T 「新約 とある魔術の禁書目録 (2)」鎌池和馬
電撃文庫 ISBN : 978-4048707381

禁書目録よりも10月から始まる『灼眼のシャナIII(Final)』ですよ(笑)。コミケでPVが公開されたらしいですが、いや~期待値MAXです。ここまで来たなら急がないので、しっかりといいものを見せてほしいですが、PVのできはべり~OKです。

さて、8/10発売の『新約 とある魔術の禁書目録 (2)』ですが、今回はフラゲできませんでした。まぁ、お盆という時期なので、手元にあってもなかなか、思うようには読めないので難しいところです。今週は、アニメの感想スケジュールも大幅に崩れそうです。

ということで、「明け色の陽射し」とバードウェイをフォローするために『とある魔術の禁書目録 SP』まで発売したので、それなりに盛り上がってくれるでしょう本編の感想に、さっさと行くことにします。(文章変)

表紙は、そのレイヴィニア=バードウェイですね。

例のごとく、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

ヒーロー復活により、世界では再び大事件が勃発──することもなく、唐突に日常ラブコメ編突入!!

11月5日の学園都市。上条当麻と一方通行(アクセラレータ)、そして浜面仕上の三人が、ついに交わった。しかしそれは、三者三様の『アンタ等何やってた訳』的、彼らを心配していたオンナノコたちへの落とし前イベント勃発を意味していた……!

上条は、形見のゲコ太ストラップを握りしめ意気消沈中の美琴に妙なテンションで声をかけ、超電磁砲地獄を見る。さらに、同じノリでインデックスにも話しかけ……。

浜面は、『負けたら屈辱のバニーだ!ゲーム』を続けていた麦野たちにようやく発見される。しかしその傍らには今は亡き『アイテム』元メンバー・フレンダにうり二つの少女がいて……。

一方通行は、押しかけてきた打ち止め(ラストオーダ―)と番外個体(ミサカワースト)に辟易するが、いつもちょっかいをかけてくる番外個体が上条の前では大人しくなり、何故かそれに苛立ちを覚え……。

科学と魔術が交差するとき、日常の物語(コメディパート)は始まる──!

感想:

えっと、日常、コメディ編ですか?(苦笑) 違うでしょう。

この『新約 とある魔術の禁書目録 (2)』は、「広げた風呂敷を整理するために、レイヴィニア=バードウェイに色々語らせてみました」編ですね。(苦笑)

レイヴィニア=バードウェイは、『とある魔術禁書目録SS』と22巻に登場した「明け色の陽射し」のボスですが、重要なキャラのはずなのに、いまいち認知度が低いのか、『とある魔術の禁書目録 SP』を使って大々的に補填されています。

なので、まだ読まれていない方は、まず『とある魔術の禁書目録 SP』を読んでからこの新刊に体当たりをかましましょう。

今回は、出版社のあらすじにも書かれている通り前哨戦なのであまりこだわらなくてもいいのかもしれませんが、念のためにお断りを。

<以下、小説の中身に言及している部分があります。ネタバレはしないつもりですが未読の方はご注意を>

今回のポイントは、レイヴィニア=バードウェイの解説による、世界観と登場人物たちの立ち位置の整理になります。ただそれだけではすまなくて、もう一つ大きい動きが。それが、グレムリンの登場ですね。

どれだけインパクトがあるかというと、グレムリンの存在を際立たせるために、神裂 火織を使うぐらいですね。ただ、もうその新しいものはいいから、今までの設定や伏線で収集をつけてよっていう気持ちもかなりあります。

そういう意味では、御坂 美琴のあれは良かったのかな?で、インなんとかさんは、10月からの某イカに全力投球と。(違)

全体からすると、コメディについては、3人主人公がめんどくさいので、浜面分はSSにまわして欲しかったという気持ちです。

さて、次からはようやく本編かな。はいむらさんの絵がちょっと心配。

小説版『とある魔術の禁書目録』の感想はこちら。
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