R レンタルマギカ「争乱の魔法使いたち」三田誠
角 川スニーカー文庫 ISBN:978-4-04-424927-4-C0193

半年ぶりのレンタルマギカです。刊行ペースが、明らかに落ちていますね。きっとクライマックスが近いからでしょう。

さて、この前の巻は短編集だったのですが、そのラストにあの人が出てきました。1巻目から出ていて、しかも出ていないというあの方です。

まぁ、もう一つ前の「白の魔法使い」で、いつきの思惑の一端が見えたわけですが、それがどう展開するのか、それにあの人がどう絡むのか楽しみですね。

登場の仕方からして、簡単には味方になってくれそうもないですが。

ところで、スニーカーは、『レンタルマギカ』も終わって『涼宮ハルヒ』の新刊も出てしまって、今後どうするんでしょうね。どこかのレーベルに吸収とか・・・。

ということで、感想行きます。

ということで、出版社のあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

魔術の世界を揺るがす『大魔術決闘』の幕がきっておとされた!

穂波や猫屋敷ら魔法使いを罰する魔法使いによって編成された〈協会〉。そして彼らに仇なし て来た〈王冠〉の座タブラ・ラサ率いる〈螺旋なる蛇〉の血戦はもはや必然。

しかしこの決闘を取り仕切る〈アストラル〉伊庭いつきにはどちらも勝たせるつも りはなかった。その秘策とは――!!

いつきの『力』を信じる者たちも続々集結、波乱を含み魔術の時間(マギ・ナイト)は加速する!

感想:

いよいよ、『大魔術決闘(グラン・フェーデ)』が始まりました。もっと引っ張るかなとも思ったんですが、やっぱりこれ以上は無理ですね。まぁ、あっさりといえばあっさり始まりました。

ただ、その『大魔術決闘(グラン・フェーデ)』の内容が、ちょっと意表を突かれました。

<以下、本の中身に言及している部分があります。ネタバレはしないように気をつけますが未読の方はご注意を>

もちろん、いつきたち〈アストラル〉が、いくら穂波や猫屋敷たちがいるからといって簡単に〈協会〉に付くとは思ってはいませんでした。この〈螺旋なる蛇〉も含めた三すくみがどうなるのかと思っていたんですが、そう来ましたか。

どうやら、いつきは用意周到なようですね。確かに舞台を布留部市にした理由があったわけです。まぁ、「紅い種」と竜の関係からしても、そこで闘わないといけないんでしょうが。

さて、物語は、ラストに向けて、今まで登場したキャラクターの総ざらえって感じで、なかなか楽しかったです。まぁ、当然「葛城家」は絡んでくるだろうとは思っていましたが、重要に見えなかったあの人まで出てくるとは。

サブタイトルが「争乱の魔法使いたち」と複数形になっているように、ざっと今まで登場した人物はほとんど出てきているので、未読の方は期待して読んでもらっていいと思います。

ただ、管狐のあの人がまだ出ていないですね。元々暗躍型なので、どこかで重要な役割を持って出てきそうな気もします。猫屋敷と繋がっているようですし。

ところで、なんとなく「紅い種」の鍵を握っていると思われるのが、〈協会〉の代表「ニグレド」と〈螺旋なる蛇〉の「タブラ・ラサ」です。ただ、この二人は登場して間もないので、あまり思い入れがないんですよ。もっと前から出ていれば良かったんですが、物語に収拾をつけるために慌てて作ったキャラでなければいいんですが。なので、この二人で決着はやめてね。

で、『大魔術決闘(グラン・フェーデ)』の鍵を握っていると思われるのが、あの人たち、特に前回の短編集で眠りから覚めたあの人です。この旧〈アストラル〉がどう動くつもりなのか、まったく読めないです。気になりますね。

そして旧〈アストラル〉なので、当然猫屋敷がどう動くのかも気になります。それもあって、彼はああいう行動で、あの場所に移ったのかな?

さて、オールスターキャストで、否が応にも続きが気になりますが、どうしても凄いメンバーが登場するので、新〈アストラル〉のメンバーが目立たないのがちょっと残念かも。まぁ、いつきの智略で、まだまだ出番はありそうですけれど、ラピスはちょっとこのまま退場かなぁ。

そして、できるならもっとアディリシアお嬢様に出番を。今回、ついに自分の気持ちを認める発言をしたので、もっといつきと絡めてほしいんですが。

ということで、続きは、年末から年始のようです。あとがきの様子だと、まだ決着には至らないようですが・・・。

小説版「レンタルマギカ」の感想はここです。
アニメ版「レンタルマギカ」の感想はここです。