G_2 「GOSICKVIII上 ―ゴシック・神々の黄昏―」桜庭一樹
角川文庫 ISBN:978-4044281212

アニメも終盤が近づいた『GOSICK』の最新刊です。次の下巻で終わりですか。

本当は、もう少しゆっくり感想を書きたいのですが、出張が控えているので、書く時間が採れるかどうか分からないで、先に書いておくことにします。

それはそうと、やっぱりこの角川文庫 だけで発売されたものが、ビーンズ文庫でどうなるのか気になりますね。もし、武田 日向せんせのイラストと、桜庭さんのあとがきがついかされるのならば、きっと買ってしまいそうな気がします。

どうも、本編以外で惹かれているようで、いけませんねぇ。(苦笑)

ということで、感想行きます。

とりあえず、あらすじを出版社ページから引用&改訂します。

あらす じ:

クリスマス当日、ヴィクトリカが所望したのは、15個の謎―

必死で謎を集める一弥は、村に起こりつつある異変に気づく。それは、大いなる変化、すなわち “2度目の嵐”の前触れにほかならなかった。

迫る別れと、自分の運命を正しく予感したヴィクトリカは、一弥にある贈り物をする。

一方首都ソヴレムでは、ブ ロワ侯爵が暗躍、娘ヴィクトリカを武器に権力を握ろうとしていた―

大人気ミステリ怒涛の最終ステージへ。    

感想:

ということで、GOSICKのラストエピソードです。アニメで行くと、ラスト23話、24話にあたる部分ですね。

アニメでは、そのラストはオリジナルと言われていましたが、どうだったのでしょうか。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

結果を言えば、アニメと大筋ではずれていない気がします。提示の仕方はそれぞれ違いますが、大きな流れは同じですよね。

アニメでは、クリスマスエピソードを入れて、「モンストル・シャルマン」運動を中心にブロワ侯爵が実権を握るという流れでした。

原作では、「モンストル・シャルマン」運動はなしに、ヴィクトリカの力を使って政治への影響力を高めるという流れです。

コルデリア・ギャロが登場するところで両方の流れが合流したという感じがします。ただ、原作を読むと、あの人がいないので、アニメの次週の展開が読めてしまった気がします。ちょっと残念。

で、結局、どちらもありかとは思いますが、原作の方がしっくりきますね。アニメでのジュピター・ロジェの扱い方に納得いかなかった分もあって、余計にそう思うのかもしれません。

ただ、この原作ではその分時間がゆったりと流れるので、ちょっとそのままアニメにするには難しかったのかもしれません。

ゆったりと流れるために、ヴィクトリカと一弥の分かれにも、充分ページが割かれていました。その前の大晦日の夜の流れの部分からドキドキしながら読んでいました。あの一弥が残した手紙には、何が書いてあったのでしょうか?そして、その中身を明かすことなくヴィクトリカがそれを刻んだということは、この先の伏線だとは思うのですが。ちょっと、いやな予感がします。

ただ、アニメで、ヴィクトリカがグレヴィール・ド・ブロワの前で感情を吐露する部分が原作にはなかったのが残念かも。その代わりに置かれていた、15の謎の最後の一つ、最大の謎についての会話が成り立ったので、これでもいいかな?

原作では、その他に、イギリスのアブリルや日本の一弥について、その家族も含めてしっかりと描かれていきます。これが世界大戦の緊張感を徐々に高めていくのにかなり有効ですね。どこかで、また会えればいいんですが。

また、一人残ったセシル・ラフィット先生が、この巻ではすごく好印象でした。とくにヴィクトリカとの最後のシーン。泣けてきました。(涙)

しかし、アニメで気になっていた戦争の時系列については、結局アニメと同じなんですね。う~ん、自分の知識が足りないのだろうか?ドイツのポーランド侵攻は1939年だし、1924~25年は、ドイツはまだワイマール共和政の時期で、明らかに第一次世界大戦後の影響下にあり、第二次世界大戦に進む前の時期だと思うんだけれどナぁ?

あぁ、来月の最終巻が待ち遠しいなぁ。

小説版『GOSICK -ゴシック-』の感想はここ

アニメ版『GOSICK -ゴシック-』の感想はここ