H 「氷結鏡界のエデン 7 空白洗礼」細音 啓
富士見ファンタジア 文庫 ISBN:978-4829136515  

ちょっと遅くなりました。だって、本屋を6件まわってようやく買えたという状態だったので。職場が変わって、超都会ではなくなったためか、目的の本が手に入りにくくなっている気がします。

という状況で、どうやら結構人気があるような『氷結鏡界のエデン』です。この7巻で第一部というか第一楽章終了らしいです。

ということで山場です。いよいよ異偏卿(イヘンキョウ)という敵陣に乗りこむことになります。異偏卿(イヘンキョウ)も良く分からないんですよね。細音さんなので、純粋な悪役ではないと思うんですが。

ということで、感想行きます。

ひとまず、出版社の特設ページからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

 「世界を構成する鍵。空白のこと、あなたの魔笛のこと、第七真音律のこと。全てを教えてあげる。望む事実も、望まない事実も」

満面の笑みを浮かべ、空白は 歌うようにシェルティスに告げた。

 「あなたには全てを知って―絶望して欲しいですからね」

第三機関・異篇郷の拠点に潜入したシェルティスの前に、異篇卿・ イグニドが現れる。空白の存在にふしぎな郷愁に襲われ、シェルティスは戸惑いを隠せないでいた。そして同じ頃。千年師・レオンの前には、“理想の敵”が立 ちふさがる―。

穢歌の庭に堕ちたシェルティスの“真実”が明かされ、“みえざるもの”の実在証明が求められる、重層世界ファンタジー。

感想:

表紙は、シェルティス・マグナ・イールと、レオン・ネストリウス・オーヴァ、そして春蕾・ピア・ヌクレネンですか。確かに中を読むと、そういう感じですね。ツァリでもいい感じがしますが。

この7巻は、天結宮(ソフィア)と統政庁の連合軍VS異偏卿(イヘンキョウ)がメインです。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

しかし、本当のメインは、やはりシェルティスが穢歌の庭(エデン)に落ちた謎を解くという部分でしょう。ただ、落ちたことに謎があったとは思わなかったんですが。どちらかというと、謎はユミィ・エル・スフレニクトールの方にあると思っていたんで。

まぁ、シェルティスの謎自体がユミィの謎でもあったんですけれどね。その謎とは読んでいただくしかないんですが、ある一面はええっ!?とびっくりし、ある一面は、そんなこと想像付いていたよという感じでした。もちろん、想像が付いていたのは、世界の繋がりのことです。(汗)

さて、異篇卿です。第1位から6位まで登場しましたが、やはりこの6人は、あまり根っからの悪役っぽくないですね。目的もきちんとあるようですし、無闇に天結宮(ソフィア)や統政庁側に危害を加えようというわけでもなさそうです。

ただ、『空白』の第7位、空白(イグニド)はちょっと気になりますね。シェルティスと何か関係があるようなことがあからさまに示されましたし。彼とマハには、少し悪意が感じられます。ただ、それもひっくり返すと悪意ではないということになりそうな気はしますが。

で、表紙に戻るわけです。レオンと春蕾ですね。レオンには異偏卿第一位アルマデルが対峙するわけですが、彼がああいう人物だとは。それならば、もうちょっと伏線が欲しかった気がしますねぇ。ちょっと唐突かな。ただ、レオンがああなって、しかも次の異篇卿の標的が春蕾だということが分かったということで、表紙になる理由があったんですね。

ということで、闘いは、ツァリを除けばほぼ一方的にああなってしまったわけですが、次の第二部はどこから始まるのでしょう。ツァリの言葉からすると、人の決意の強さがということがポイントになるようですが、今まで一番そういう資格を持っているように見えたユミィの心境が乱れてしまったので、春蕾も連れ去られてしまうんでしょうね。

恐らくは、その後、シェルティスが天結宮(ソフィア)からも除け者にされてというところから始まるのではないかと思います。なんとなくですが、シェルティスは統政庁に行くのかなって気がしますがどうでしょう。

続きは9月というウワサですが、待ち遠しいですね。

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