C 「ちはやふる」(十三)末次 由紀
Be・Loveコミックス ISBN:978-4063803204

12巻が出たのが、震災直後だったのを思い出しました。もう続きが出るほど時間が経ったんですね。

ということで、『ちはやふる』の13巻です。ちょっとこの表紙はどうかなぁ。

10月からは、なんとアニメ化という情報が入ってきました。まだ10月からアニメ化ということ以上の情報は入っていないので詳細は分かりませんが、どうなんでしょうか。あまりアニメ化に向いた話しでもない気がしないでもないので、ちょっと気になります。賛否はあるでしょうが、マルチメディア展開ならドラマ化の方が良かったんではないかなぁ。

しかも、まだ切りが悪いと思うのですが、どこまでやるのでしょうか。千早が新と再会する辺りかな?

ということで、「ちはやふる」第13巻感想行きます。

ということでまずあらすじを出版社から引用しておきます。

あらすじ:

全国大会団体戦、決勝トーナメント。

各ブロック予選を勝ち上がった強豪8校がぶつかりあう負けたら終わりの勝ち抜き戦。
そこには、千早たちが目に焼き付けたクイーン位挑戦者決定戦の舞台を知る逢坂 恵夢の姿も――。

“クイーン候補”率いる注目校の猛攻に、瑞沢高校かるた部は!?

感想:

いよいよ、全国大会団体戦も決勝トーナメントです。

全国大会の個人戦にはクィーン若宮 詩暢や綿谷 新も出場するようなので、早く個人戦が見たいって12巻の感想では書いた気がしましたが、この14巻は結構面白かったです。それは、逢坂 恵夢たんの活躍のためもあるんでしょうね。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

それは後述するとして、全体としては、団体戦の魅力が詰まったシリーズでした。準々決勝の机くんの活躍と肉まんくんの想いが良かったです。また、準決勝のかなちゃんの「風そよぐですね」には、すっごく感動しました。しかし、その後千早が台無しにするのには、爆笑でしたが。(爆)

というか、団体戦としての魅力を最も表現していたのは、敵の明石第一女子でした。瑞沢の千早と同様に絶対的なエース逢坂 恵夢を要する明石第一女子。その逢坂 恵夢の気持ちと他のメンバーとの心のキャッチボールが良かったです。逢坂 恵夢の複雑に動く気持ちがそれによって浮かび上がるのが良かったです。

団体戦ならではの熱い闘いが、非常にいい感じです。

ただちょっと残念なのが、逢坂 恵夢の強さが千早と噛み合っていないことでしょうか。

ちはやの武器は、感じの良さとも言われる音に対しての反応速度ですよね。できれば、逢坂 恵夢をライバルとして際立たせるのであれば、それに対抗する何かを出して欲しかったんですよね。今回の対決では、感じが良く「速い」というイメージが強くなってしまっています。

元々は、「速い」選手ではなかったはずなので、クィーン戦を勝ち抜くためには、全体としてここまでレベルアップしなくてはいけないと千早に示すための総合力の高いライバルとしたいのかなと思います。ただそれでも、感じの良さは千早が上となればいいのですが、ライバルにするためにそれが千早を上回っているように見えてしまっています。どちらかというと、感じの良さだけでは勝てないと千早に思わせるのがいいと思うんですが。お互いに必殺技を持つイメージといいますか。

それは置いておいても、逢坂 恵夢たんの性格の良さと眼鏡キャラがいい感じです。しのぶちゃん以外の女性ライバルとして個人戦でも出てくるんでしょうか。いや、まだ団体戦の勝負付いてませんけれど。(汗)

待ち遠しいなぁ。

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