S 「涼宮ハルヒの驚愕(前)(後)」谷川流
角川スニーカー文庫 ISBN:978-4044292102

涼宮ハルヒシリーズの記念すべき第10弾です。今日は寒いです。

Amazonくんで買ったのですが、正式発売日に届きませんでした。結構そういうことが多いです。まぁ、4年待ったので、1~2日ぐらいどうってこともないですが。

とはいえ、27日には読破していたので、もう少し早く感想を上げたかったところですが、土日月はアニメ感想の曜日なので、遅くなってしまいました。

4年も前なので、結構分裂の内容を忘れているかと思いましたが、あらすじだけ復習して読めば、問題なく読めました。

ということで、感想行きます。

例によって、出版社様からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

(前)
長門が寝込んでいるだと? 原因は宇宙人別バージョンの女らしいが、どうやらSOS団もどきのあの連中は俺に敵認定されたいらしい。

やれやれ、勘違いされているようだが、俺もいい加減頭に来ているんだぜ?

(後)
ハルヒによるSOS団入団試験を突破する一年生がいたとは驚きだが、雑用係を押しつける相手ができたのは喜ばしいことこの上ないね。なのに、あの出会い以来、佐々木が現れないことが妙にひっかるのはなぜなんだ?

感想:

う〜ん、谷川流さんの本は、感想が書きにくいです。

それはそうとして、「涼宮ハルヒの分裂」の続きですから、今回も版面が上に寄っているというか、上下のマージンが大きい体裁を採っていました。αルートとβルートですね。

さすがに「分裂」から3巻分この体裁で読み続けていると、ある程度ルールが頭に入ってきて、あまり気にせず読み進めることができました。ただ、「分裂」から三冊というのは、ちょっと長すぎかなぁ。もう少しコンパクトにした方が、もっと面白かったと思います。

というか、内容的には、「涼宮ハルヒの陰謀」からの続編とも採れるので、四冊でしょうか。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

コンパクトという意味では、やはり「陰謀」絡みのネタの決着分がちょっと余談かなぁ。朝比奈さん(大)のやつです。ただでさえややこしいのに、時間ネタをも加えてしまったので余計にややこしくなってしまった気がします。

純粋に周防 九曜と佐々木だけを出して、ハルヒと佐々木、周防と長門の対立軸にした方が、すっきりしたんではないかと思います。ネタの軸はそこですしね。

ただ、この「驚愕」でSOS団の中でのMVPは古泉だと思うので、橘 京子も必要かな。って考え始めると、SOS団と対になるグループ構成にしたくなるので、やっぱり仕方ないのかなぁ。

それにしても、やっぱり風呂敷を広げすぎって感じがします。シリーズで一番面白いのが「涼宮ハルヒの消失」だというのは、恐らくファンの共通認識だと思います。それ以外では、なんとなく短編の方が面白いんですよね。そう考えると、SOS団内部のエピソードの方が面白いのではと言う気がしてきます。なので、ここまで登場人物が多くなるとちょっと消化不良です。

さて、「驚愕」に戻りますと、先に書いたように長すぎるためか、途中でネタが割れています。渡橋 泰水がβルートに出てきたところですね。あれと、キョンの佐々木と彼女に対しての評価で大凡は予想が付きました。恐らく谷川さんは、SFよりもミステリに近い人なんではと思うのですが、そのためかきちんと伏線を張りすぎかもしれません。

それにしても、もっと朝比奈さん(小)と長門たち情報統合思念体がもう少し事件の核に絡んでほしかったです。特にあの人が復活したんだから、もっと絡めて欲しかった~。

あと、特典小冊子の「涼宮ハルヒの秘話」、これはお得です。なかなか面白かったです。特に、初期タイトルのところとか。(苦笑) 書き下ろし短編の「Rainy Day」もなかなか良かったです。

佐々木と周防は、この先も出てきそうな気がします。そういう意味でも、この先どういう展開になるのか楽しみです。できれば、情報統合思念体チームにももっとスポットを。(笑)そして、次はもう少しお早めに。(苦笑)

小説版「涼宮ハルヒシリーズ」の感想はここ
アニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」の感想はここ