G 「ゴーストハント(4) 死霊遊戯」小野 不由美
メディアファクトリー 幽BOOKS ISBN:978-4840139113

あぁぁぁ、5/20発売でしたっけ?う~ん、フラゲして発売前に読み終わってしまった。(泣)もったいないなぁ、本当に。

さて、11月から始まりました隔月刊行、講談社X文庫ティーンズハート版『悪霊シリーズ』のリライト版「ゴーストハント」の4巻目です。

この4巻目は、『悪霊シリーズ』で行くと『悪霊はひとりぼっち』です。コミックスでは4~5巻で、サブタイトルは「禁じられた遊び」です。アニメも 同じタイトルです。サブタイトルは、コミックス/アニメ版の方がいい感じですね。

ただ、この表紙はいけませんねぇ。かなりのネタバレだ。

ということで、「ゴーストハント(4) 死霊遊戯」感想行きます。

恒例の、講談社X文庫ティーンズハート版との比較は、家に置いてきたのでちょっと待ってね。

講談社X文庫ティーンズハート版、漫画版、アニメ版とフルコンプリートです。

あらすじ:(出版社特設サイトから引用)

連日報道される緑陵高校での奇妙な事件。

生徒会長・安原の懇願を受け、麻衣たちは調査に向かった。

学校内ではおびただしい数の怪談が囁かれ、生徒たちは「ヲリキリさま」と呼ばれる占い遊びに熱中している。

4カ月前に起こった男子生徒の自殺と、一連の事件の関係は? 

麻衣が見た不気味な夢の意味するものとは一体?

感想:

何色で来るのかと思ったら、黒ですか。次が黒かと思ったんですけれどね。しかし、裏表紙のリンさんは、ちょっとイメージが違うかな?

元々の「悪霊シリーズ」では、この「死亡遊戯」(『悪霊はひとりぼっち』)から、本格的にオカルトホラーになって行ったイメージがあったんですが、さすがにリライト版でも面白かったです。

アニメや漫画版でも何度か、ゴーストハントは、オカルト・ホラーといいながら、ミステリのコードで書かれているって書いた気がします。それは、渋谷サイキックリサーチ(Shibuya Psychic Research)が、怪異を祓うためにその事件の真相を暴くからなんでしょうね。真相が分かってしまえば、8割方は物語が終わっている感じです。

で、今回はそのミステリのコードで行くと、意外な犯人ということになるんでしょう。

怪異の構造は、まぁオカルト・ホラーでは使い古されたものなので、結構分かりやすいかと思います。だから犯人をということなんでしょうが、犯人当ては「旧校舎怪談」でもやっているので、ちょっと捻ってありますね。ただ、すぐ分かるとおもいますが。(苦笑)

とはいえ、この「死亡遊戯」は、安原青年の登場と麻衣の開眼というシリーズで重要な役割りを果たしているので、おろそかにはできません。って、以前は思っていたんですが、今読むと、麻衣の能力に頼りすぎ、繰り返し過ぎって印象もします。そこがちょっと残念。

まぁ、麻衣が自分に自信を持ってしまうと、麻衣じゃないというか、なんでもすぐアレで解決できてしまうので、面白くはないのでしょうが。

あと、ちょっと、蘊蓄部分がくどかったって感じがしますね。学校の事件は、どんどん大きくなって行って、興味が盛り上がったところで、延々蘊蓄話が入ると、ちょっと興醒めです。蘊蓄が『ゴーストハント』の面白さの一つなんですが、もう少しバランスというか、配置が違った方が良かったかな?

ただ全体としては、以前の『悪霊はひとりぼっち』よりも面白くなっていると思うので、既読の方も期待して読んでください。

<この辺りに『悪霊シリーズ』との比較を追記します。追記しました。

しまった、『悪霊はひとりぼっち』を持ってきたんですが、「死亡遊戯」の方を置いてきてしまった。(苦笑)なので、記憶で比較します。

どうも、大きな構成は変わっていない感じがします。ただ、中盤から後半に掛けてが厚くなっていますね。

特にちょっと冗長だと思った蘊蓄部分とかは追加された部分です。元々、坂内くんが消える部分で中盤でしたから、そこまではあまり構成的には変わっていないんでしょう。

となると、ちょっと冗長だと思った部分が、元々のストーリーと上手く噛み合っていないという感じかもしれません。

その他、事件の調査部分などは厚くなっていますが、そこは『悪霊はひとりぼっち』よりも面白かったと思います。

ここまで

ということで、次はいよいよ大本命「血塗られた迷宮」というか『悪霊になりたくない!』ですね。「鮮血の迷宮」のサブタイトルは、ちょっと情緒が足りないなぁ。

「ゴーストハント(1) 旧校舎怪談」の感想はここ
「ゴーストハント(2) 人形の檻」の感想はここ
「ゴーストハント(3) 乙女ノ祈リ」の感想はここ

漫画版の感想はこの辺 り
アニメ版の感想はこの辺り