M 「ましろのおと」(3) 羅川 真里茂
講 談社 月刊マガジンコミックス ISBN:978-4-06-371281-0

とっくに読んでいたんですが、感想を書くタイミングがなくて遅くなりました。

ところで、『ましろのおと』は今年のまんが大賞候補だったんですが、今年は羽海野 チカさんの『3月のライオン』でした。一押しだったので嬉しいです。授賞式は震災で中止になったのですが、被災地を応援するイラストを描かれていて、なかなか感動的でした。やはり、できることで応援するというのが一番でしょう。

で、『ましろのおと』ですが、2巻が一つの山場だったので、3巻にどう続くのか気になっていました。やはり少年漫画的に展開するのですね。表紙もそういう感じだし。ただ、今までの表紙と比べて、ちょっと力が抜ける感じがします。(汗)

ということで、感想行ってみます。

まずは、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

遂に始動した津軽三味線愛好会は雪の母、梅子により設立された「松吾郎杯」に向け練習を始める。

しかし、部員が集まらなかったり、指導者がいなかったりと 前途多難で!?

感想:

やはり、少年漫画らしく、三味線甲子園というか大会に向かうのですね。「とめはねっ!」や「ちはやふる」などの文系部活でもそうなので、やはり流れなんでしょう。

確かに田沼 総一や舞など、ライバルっぽい相手も出ていたので悪くはないのですが、前田 朱利の祖母との話しや、緒方 洸輔との絡みが力強く感動的で、面白かったのでちょっと拍子抜けの感もあります。

ただ、確かに澤村 雪の性格や音楽家としての出自を考えると、このままではこれ以上の成長が望めないことは間違いないので、一息入れて基礎から(苦笑)というのも悪くはないでしょう。新しい仲間たちも増えましたし。

それはそうと、この3巻で面白かったのは、三味線の蘊蓄部分ですね。楽譜とか。今まで知らなかったので、なかなか面白かったです。新しい世界を見せてもらえるっていうのはいいですね。ちょっと三味線の演奏を聞いてみようかな。吉田兄弟ぐらいしか知らないので。

さて、この先は青森の田村兄妹の他にどんなライバルが出てくるのかがポイントになってくるのでしょうか。

「ましろのおと」(2)の感想はここ