「GOSICK VII ―ゴシック・薔薇色の人生―」桜庭一樹
角川文庫 ISBN:978-4-04-428115-1-C0193
アニメも折り返し点を過ぎた『GOSICK』の最新刊です。
読んだのは1週間以上前だったのですが、どうもタイミングが悪くて、感想を書くのが遅れました。富士見ミステリー文庫で読んでいたころの情熱が、角川文庫版にはないのかもしれません。
GOSICKは、桜庭 一樹さんの小説ですが、作品としては武田 日向さんのイラストとセットでその世界を作っていたんだと思います。そういう意味では、ビーンズ文庫版で買い直した方がいいのかもしれません。う~ん。
そういえば、『荒野』のときも、裏切られたんだよなァ。2巻まで買っていたのに、絶版であんな形で出版されて。まぁ、作者が原因ということもないんでしょうが。
ということで、感想行きます。
とりあえず、あらすじを出版社ページから引用&改訂します。
あらす
じ:
ソヴュール王国最大のスキャンダルにして謎、王妃ココ・ローズの首無し死体事件を解決するべく混沌に挑むヴィクトリ カと一弥に、過去からの魔手が襲いかかる!
…事件の行方は? そして2人の運命は!?
感想:
と いうことで、今までになくミステリらしい謎が提示された7巻でした。いや6巻もそうだったかも。読んだの4年以上前だしなぁ。(汗)
ということで、メインは王妃ココ・ローズの首無し死体事件の謎というか、不可能犯罪の謎ですが、ポイントはそこではないですね。どちらかというと、ヴィクトリカを巡る周りの環境の変化と、一弥の決意でしょうか。
ただ、王妃ココ・ローズの首無し死体事件は、いつもの苦笑いするような解決ではありますが、ちょっとどんでん返しがあって面白かったです。まぁ、普通に読んでいれば分かりますが。当然、最初の不可能犯罪もどんでん返しも分かりました。というか、最初からどんでん返しの方を想定していたんですが。
それはそうとして、ブライアン・ロスコーのあれは、ちょっとびっくりしました。今までそういう伏線はありましたっけ?
ということで、一弥はあくまでもヴィクトリカと歩む決意をし、そんなヴィクトリカの周りに主要人物が集まりということで、いよいよ大詰めですね。ただ、どうしてもヴィクトリカが国を左右するような重要人物には思えないのですが。(笑)
さて、『GOSICK』も5月発売の『GOSICKs IV ―ゴシックエス・冬のサクリファイス―』とその次の『GOSICK VIII』で終わりですね。