E 「氷結鏡界のエデン 6 水晶世界」細音 啓
富士見ファンタジア 文庫 ISBN:978-4829136201  

ちょっと遅くなりましたが、何事もタイミングです。少し前に読み終わっていたんですが、5巻に続いて感想を上げるタイミングを逃していました。

さて、どうやら結構人気があるような『氷結鏡界のエデン』です。もう既に6巻ですか。

統政庁事件も終わって、どうやら今までシェルティスに傾いていた主人公としてのバランスが、ユミィにも振り分けられてきた気がします。そして、対立組織もあらわれて、いよいよ本格的に物語が動き出しそうな雰囲気です。

ということで、感想行きます。

ひとまず、出版社の特設ページからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

「弱く役立たずの巫女が、希望を与えるような言葉を口にするな」

冷たく響くホルンの声に、決意を持ってユミィは答えた。

「もし、私が負けたら―あなたの言 う通り巫女を辞めます」

浄化の巫女・ユミィの存在を否定する千年獅・ホルンが、天結宮に帰還した。シェルティスは、ホルンとの軋轢に苦しむユミィの支えに なりたいと願う。しかし、彼もまた一通の怪文書で窮地に陥る。

即ち―「護士の中に人の形をした幽幻種が潜んでいる」。

緊迫した状況の中、強力な幽幻種まで 出現。討伐に向かうホルンは、ユミィにある“賭け”を持ちかけるのだが…!?

“強さ”と“弱さ”の意味を問われる、重層世界ファンタジー。

感想:

表紙は、ユミィ・エル・スフレニクトールと、千年獅・ホルン・ノヴァですか。ホルンって、今まできちんと登場していないですよね。いきなり表紙に抜擢とは。(苦笑)

とりあえず、ヴィオラも登場して、これで一通り結界の巫女と千年獅が登場したことになりますか。皇姫サラと主天もおおよそわかりましたし。(苦笑)

統政庁事件を切っ掛けに、何かを感じ取ったユミィが決意も新たに立ち上がるっていう感じのお話しでしょうか。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

もう一つのポイントが、どうやらこの物語の構造が、今のところ4組織になっていることが明確になったってことでしょうか。大きく分けると2組織なんですが。

天結宮(ソフィア) … シェルティスやユミィ、そしてその他結界の巫女や千年獅たち

統政庁 … 天の車『第一』ゼアドール『第九』ヒューイックなど

異偏卿(イヘンキョウ)  … 『空白』イグニド、第三位『黄金のマハ』など

皇姫 … 紗砂(シャサ)・エンデンス・凛(リン)・ケール、ユト、エリエもここかな?

天結宮と皇姫は方向は同じというか、裏で舵取りをしているのが、皇姫たちかな?統政庁もここに加わりそうな雰囲気。そう考えると、異偏卿(イヘンキョウ) との二極化なんですが。

そう考えると、実はエリエの存在が結構ポイントかなって感じがします。ならば、料理長も気になりますが。う~ん。

今回は、ホルンを使ってユミィの決意と能力開花、そして過去やミクヴァの緋眼との繋がりと、ユミィのための一巻だった気がします。もう一人のメインだったはずのホルンが千年獅にしてはちょっと性格に難がありすぎだったというのもあってか、そう感じました。

しかし、シェルティスをスーパーマン設定にしすぎたためか、ちょっと彼を表立って動かすのが難しくなっている感じがします。早く異偏卿(イヘンキョウ) と絡めないと。

さて、ミクヴァの緋眼と接して開眼したユミィですが、その姿はやはりあの方を思い出させます。ならばやはり、この世界は・・・。

ということで、役者がそろっていよいよ決戦の雰囲気。6月発売予定の次巻が楽しみです。

『氷 結鏡界のエデン 楽園幻想』の感想はここ
『氷結鏡界のエデン 2 禁断水晶』の感想はここ
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『氷結鏡界のエデン 4 天上旋律』の感想はここ
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