Ma 「ましろのおと」(2) 羅川 真里茂
講談社 月刊マガジンコミックス ISBN:978-4063712667

ちょっと新しいものということで、まんが大賞候補にもなったので、『ましろのおと』をば。

今年のまんが大賞は、やっぱり常識的には諫山 創『進撃の巨人』なんでしょうね。ただ、以前から大プッシュしている自分としては、羽海野 チカさんの『3月のライオン』が採ってほしいところ。

その中で、以前から気になっていた『ましろのおと』を読んでみました。ただ、ストーリーまんがだと、2巻という冊数はまだ序盤も序盤なので、受賞するには厳しいでしょうね。

羅川 真里茂さんといえば、自分的には『赤ちゃんと僕』だったのですが、マガジンに移っておられたんですね。知らなかった。

ということで、感想行ってみます。

2巻なので、一先ず世界観などを書いておきます。

世界観:

澤村 雪は、青森県で生まれ育った16歳の高校生。祖父を師匠とし津軽三味線を学んできたが、あくまでも自分の音にしか興味がなく、優れた腕をもちながら競技会などにも出たことがなかった。

そんなある日、祖父が亡くなり自分の進むべき目標を見失った雪は、自分の音を探すため、単身上京する。

そんな彼が追い求める音は、祖父の作った即興曲「春暁」だった。

2巻のあらすじ:

東京の高校に転入した雪はクラスメイトの前田朱利が「津軽三味線愛好会」を設立しようとしていることを知る。

三味線のことは何も知らないのに愛好会を作り たいという朱利が理解できないでいた雪だが、ふいに朱利のケータイから聞き覚えのある旋律が流れる。それは紛れもなく雪の祖父が遺した曲「春暁」のフレー ズだった‥‥。

羅川真里茂が贈る唯一無二の津軽三味線×青春ストーリー! 「邂逅」と「激動」の第二巻!!

感想:

まんが大賞の候補になるように、確かにおもしろいですね。

まぁ、まんが大賞自身は書店員が売りたい本であって、おもしろいとは一線を画していると思います。少しフィルターが掛かっているというか。

それを差し引いても、なかなかいい本だと思います。

まずは、三味線を演奏するシーンが、迫力があってカッコイイです。津軽三味線なので、当然唄があるわけでなく、またバンドやピアノ、オーケストラほどの動きもあるわけでもないんですが、圧倒的な迫力って感じです。
『赤ちゃんと僕』のころの羅川さんしか知らなかったので、びっくりでした。

キャラ的には、雪の性格がいいですね。ぼーっとしていて、それでいて思いつきで行動してしまう。また興に乗らないといい演奏ができない。サブキャラとしてはありそうですが、こういうストーリーマンガの主人公としては珍しいんではないかな。だって、主人公が悩んだり考えたりしないとなかなか物語は展開しないから。もちろん、彼も悩んでいるんですけれどね。

ストーリー的には、即興曲「春暁」の絡ませ方がこの先のポイントなんでしょう。ライバルらしき人物も出てきましたが、その人々と「春暁」をどう絡ませるか。それ次第で盛り上がり方が決まってきそうな気がします。単純に競技会での競争にはしないと思うので、そこがポイントでしょう。

あとタイトルがいいですね。「ましろ」は実は子供につけようとして、とある理由で奥の方に批難ごうごうだった名前でもあるんですが、強い言葉で好きなんですよ。(汗)

ということで、今後も期待できると思います。