R レンタルマギカ「魔法使いの妹、再び」三田誠
角川スニーカー文庫 ISBN:978-4044249229

7ヶ月ぶりのレンタルマギカです。秋から冬にかけてと予告されていましたが、一先ず冬の間に出てくれて嬉しいです。刊行ペースが落ちているような気がするのは、きっとクライマックスが近いからでしょう。

さて、この前の巻で、〈アストラル〉というか伊庭いつきの策略で、〈協会〉と〈螺旋なる蛇(オピオン)〉は大魔術決闘(グラン・フェーデ)をすることになったのですが、それへのつなぎの短編集のようです。もし、今後短編集が出るとしたなら、終わった後でしょうね。

ところで、『涼宮ハルヒの驚愕』も発売するし、いよいよスニーカー文庫も反撃の狼煙を上げてきたのでしょうか。来月も好きなシリーズが一杯出ますし。

ということで、久々の短編集、感想行きます。

ということで、BOOKSデータベースのあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

英国での〈螺旋なる蛇〉との対決の後、これから始まる大魔術決闘を前に〈アストラル〉へぽっかりと訪れた休息。

そんな時、突然嵐はやって来た!
いつきの義妹、勇花が再び訪ねて来たのだ!久しぶりの再会を喜ぶのも束の間「ひとつ、お願いしたいことがあって来たんです」という彼女の依頼とは!?

一方、〈協会〉 の穂波と猫屋敷、そして〈旧アストラル〉のメンバーは、来る大魔術決闘に向けて動き出していた―。

感想:

『魔法使いの妹、再び』ですか。そういえば、『魔法使いの妹』も短編集で、確か〈螺旋なる蛇(オピオン)〉との決戦の前夜祭的に出版されたと思います。ただ表紙は、「魔法使いを罰する魔法使い」の穂波ですね。勇花でなくて残念。人気はあるようですが。

一つ前の『白の魔法使い』で、〈協会〉と〈螺旋なる蛇(オピオン)〉は大魔術決闘(グラン・フェーデ)をすることになったわけです。それを仕切るのが、〈アストラル〉と〈銀の騎士団〉というか実質伊庭いつき社長です。〈アストラル〉がどちらに付くつもりなのか分からないということで、表面的には三すくみ状態って感じでしょうか。

それはそれで非常に楽しみですが、やはり話が広がりすぎて〈アストラル〉の面々について、描写が薄くなっているのも事実なので、それを補完してくれるのは嬉しい限りです。

ということで、それぞれの感想を上げたいと思います。

◆魔法使いの妹、再び

勇花がある目的をもって〈アストラル〉を訪れるというお話し。というか、もうアディリシア・レン・メイザースのお話しですね。(喜)

もちろん、勇花も活躍します。いつきを評した言葉は、『白の魔法使い』で自分が書いた感想に対して回答していただいたようで、不思議な感じがしました。(嘘)

でも、やっぱりアディです。もう、アディがなんだかすごく辛くて、それでいて愛おしい感じで、う~ん。完全に穂波との勝負はついている感じがしますが、それを許されないんでしょう。どうしてそこまでって感じもしますが、それはこの最後の短編が答えでしょうか?

アディには、いつきと幸福になって欲しい。(願)

◆魔法使いの罰

一方、穂波・高瀬・アンブラーの「魔法使いを罰する魔法使い」での闘いを描いたのが、この短編。というか、〈協会〉側のお話しですね。あまり詳しく書くと、ちょっとしたどんでん返しがあるので書きませんが、穂波べったりというわけでもないです。

というか、穂波、いっちゃん離れしているなぁ。いいことだ。アディに譲りましょう。(笑)

◆魔法使いの思い出

若かりし隻蓮とオズワルド・レン・メイザースのお話し。オズワルドがいい人で、「レンタルマギカ from SOLOMON」を思い出します。と、あとがきを読むと、そこからヒントを得たお話しのようです。

オズワルドがほとんどメインのお話しなのですが、彼のその後の悲劇を知っているだけに、物語が破滅へと進むのを読むしかなのは辛いです。

お話し自体は、「犯人」に捻りがあって、結構面白かったです。そうか~って感じですね。

一つ疑問が。内容に関わるので白字で。

どうしてオズワルドは、第二の悲劇を等価交換を予測できなかったのかが、非常に疑問です。恐らくは気付いていたのでしょうが、魔術師としての彼の心が、それを押さえつけていたって感じでしょうか。

さて、ラストのあれは、今回の大魔術決闘(グラン・フェーデ)が三すくみではなく、四者対立で、しかもあの人たちは、〈アストラル〉にはつかないかもしれないということですよね。

しかし、あの人は、どうして9年眠っていて、最近のギャグ言葉を使えるんだ?(笑)

小説版「レンタルマギカ」の感想はここです。
アニメ版 「レンタルマギカ」の感想はここです。

http://www.booklines.net/archives/4044249253.php