G GOSICK-ゴシック- 第2話「死者の魂が難破船をおしあげる」です。

自分がミステリ好き、桜庭一樹さん、武田日向さんのファンということもあって、この原作がお気に入りです。

そういうこともあって、この冬のアニメの中で一番期待をしている「GOSICK-ゴシック-」ですが、第1話はなかなか良かったのでないでしょうか。

原作では実は第1巻の前に短編があって、既に一弥とヴィクトリカ、グレヴィール警部と知り合いだったはずとか、一弥が転入すぐでアブリルが出てこない(号泣)とか、ちょっと違いがありますが、上手くまとめていたのではないでしょうか。
アブリルとの会話で出てくる重要な伏線も、別エピソードでカバーしてありましたし。

ということで、期待が高まるGOSICK-ゴシック- 第2話「死者の魂が難破船をおしあげる」感想行きます。

原作は、富士見ミステリ文庫で既読です。表紙が変わった角川文庫は認めていません。(苦笑)武田日向さんの絵でないコミックスは、今のところ読む気がまったくありません。

あらすじ:
(公式から引用)

占い師ロクサーヌ宛の招待状を持って、船上パーティ『箱庭の夕べ』にやってきた一弥とヴィクトリカ。

ディナーに舌鼓を打っていた2人は、知らず知らずのう ちに眠りに誘われてしまう。

そして、目覚めると招待客たちのなかで、ある変化が起こっていることに気づいたのだが…。

感想:

本当は、あらすじをきちんと書きたいところですが、今週も色々と時間がありません。

しかし、相変わらず作画に崩れがなく、また構図の採りかたもすばらしい、さずがBONZって感じですね。その分、某銀河美少年はどうよって話はありますが。

ただ、脚本と構成は、ちょっといただけないかな?せめて、一弥とヴィクトリカを船に乗せた人物が逃げ出した部分は切らずに入れようよ。(苦笑) 2クールで全部やろうということに無理があるでしょう。倍はないと、ただ筋をなぞるだけになりますよ。

あと、この原作第1巻のお話は、アニメにしにくいですね。

<ちょっと原作との比較をします。ネタバレは極力しませんが、嫌われる方は、飛ばしてください>

さて、実は、先週のオンエアを見た限りでは、この第1巻のエピソードは4週間かけてやるんだと思っていました。しかし、このペースだと、次週で終わりでしょうか?

原作との大きな違いに、一弥とヴィクトリカが知り合っていなかったことを書きました。その二人が、お互いの信頼を深めていくのであれば、この1巻分はもう少し話数を割くべきだったのではないでしょうか。というより、原作と変えて、初めて知り合った設定にする理由が不明です。

また、設定変更のためアブリルが未だに出てこないんですが、そのためにネッド・バクスターの華々しい登場が使えないのか飛ばしていきなり事件だったし。そこで、登場人物たちの定義をしておかなかったので、訳も分からず話が進んだ感じになってしまい、なんだかミステリ要素の薄い展開になったのではないかな。とくに、コナンくんとかの展開に慣れた視聴者には。

あと、原作では、現在の事件に過去の事件が対応させるようにカットバックされるのですが、それがないために物語の底が浅くなってしまっている気がします。過去の事件が挿入され、そこにいろいろと伏線が散りばめられることで、謎としては薄い事件に奥行きを与えていたのですが。

あのカットバックがないと、ラストのあれができませんが、やらないのかな?

<注意終わり>

勘違いしている人が多そうですが、元々この事件は、生き残りの人物が少なく、WHO DONE ITミステリとしては成り立っていないものです。某コナンくんは、純粋に犯人当てに特化していますから、ミステリの分類としては別物でしょう。だから、トリックが、とか犯人がすぐわかるというで評価するのはちょっと違うかと思います。

では、この事件の謎は何か?と考えると、犯人もその動機も大よそ解りますから、やはりその動機の元となった事件はなぜ引き起こされたかというところでしょうか。「Queen Berry号事件とは何だったか」ですね。つまり、WHY DONE ITの変型でしょう。

ということで、次週の前に、第1話の一番冒頭のアバンに何が描かれたかをもう一度おさらいされることをお勧めします。

富士見ミステリ文庫版 原作小説の感想はここ

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※注意:TBはフィルタに掛かると表示されないようです。エラーがない限り恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦願います。