E 「氷結鏡界のエデン 5 絶対聖域」細音 啓
富士見ファンタジア 文庫 ISBN:978-4-8291-3597-6-C0193  

ちょっと遅くなりましたが、何事もタイミングです。少し前に読み終わっていたんですが、感想を上げるタイミングを逃していました。

さて、ドラマCDも12/29に発売されるということで、いよいよ盛り上がったきている『氷結鏡界のエデン』です。

「モニカ部隊」もいよいよ結成され、今回はユミィの護衛という初仕事です。「天結宮」と袂を分かった「統政庁」が今までの『黄金のマハ』やイグニドを操っていたのか。

ということで、感想行きます。

ひとまず、出版社の特設ページからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

「巫女としてじゃなく、幼なじみとして何もできないのが悔しいの」
真夜中に突然やってきたユミィを前に、シェルティスは微笑む。

―ユミィが頼ってくれる。 それだけで、僕には充分だから。

浮遊島事件の真実をあかすため、統政庁を訪れた天結宮の巫女・ユミィとシェルティスたち。しかし、双方の主張は食い違うば かり。

そんな中、錬護士筆頭イシュタルが全ての事象を記録する統政庁の秘宝『ミクヴァの緋眼』への恐制接触を提案。さらにユミィに巫女として決断を迫る― 危険な任務を誰に託すのか、と。一方、沁力術士『黄金のマハ』とイグニドも、統政庁に姿を現す…。

己の“絶対の聖域”を護るために闘う、重層世界ファンタ ジー。

感想:

統政庁との会合にユミィが向かい、そしてシェルティスが護衛する。いよいよ、浮遊島事件の真実が明らかになるのか。というのが、4巻の引きといったところでした。

まぁ、浮遊島事件というより、幽幻種培養事件の方がしっくり来るのですが、統政庁から見れば浮遊島不法侵入事件ですね。

ところが、モニカ部隊が護衛するのは事務官たちで、あれあれ?という感じでしたが、普通に考えると、巫女を護衛するのは通常千年獅の役割りですから、護士候補生では役不足ですよね。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

ということで、この5巻の目玉は、ユミィの護衛の任務を請け負った『祓戈の到極者』イシュタル・イス・イシマエルと『天の車』『第一』のゼアドールでしょうか。もちろん、イグニドもでしょうけれど。

結局、浮遊島事件の黒幕は、きちんとは分からないのですが、表向き通りではなかったということですね。まぁ、大方の人はそうだろうと思っていたとは思いますが。自分は、統政庁の実体が明らかになっていないため、実は半々だと思っていました。(汗)

ということで、このことが予想通りだった方には、あまり新しい事実というのはなったですので、ポイントとしては、どちらかというとユミィの出陣(?)なんでしょうね。ユミィとモニカやシェルティスの絡みは良かったです。もちろん、特にシェルティスとの夜ですが。(笑)

あとは、闘いということになりますが、戦闘はイシュタルとゼアドールが目立っていました。ただ、ゼアドールとシェルティスの立ち位置のアレは、最初からなんでそんなことに気付かないんだと思って読んでしまったので、ちょっと自分的には盛り上がりに欠けてしまいました。(苦笑)

あとは、主天ツァリですか。この5巻で、もう正体はあの人だということが分かっちゃいましたね。まだ明確ではないですが。(苦笑)

ちょっと気になるのが、作者の細音さんの書かれる内容が、だんだんとラノベ調になっていること。『黄昏色の詠使い』のころのちょっとこなれていないというかゴツゴツした感じがなくなって、洗練されてきているといえばそうなんでしょうが。あの、ゴツゴツ感が、他のラノベ作家とは一線を画していたと思うんですが、変にラノベ調になってしまっているという感じもします。

ということで、次からは、いよいよイグニドが本格的に動き出す感じでしょうか。

1000年前の物語と『黄昏色の詠使い』がどうリンクするのかしないのか、その辺りも気になりますね。

『氷結鏡界のエデン 楽園幻想』の感想はここ
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『氷結鏡界のエデン 4 天上旋律』の感想はここ
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