「BAMBOO
BLADE」(14)原作:土塚理弘 作画:五十嵐あぐり
スクウェア・エニックス(ヤングガンガンコミックス)
ISBN: 978-4757530744
ちょっと遅くなりましたが、いよいよバンブーブレードの最終巻です。ここしばらくどうも面白くないという評判でしたが、最後はどうしめてくれるのでしょうか?
自分は、「バニッシュ学園」編というか「剣道小町」編になって、ちょっと面白さが戻ってきたかなっていう立場(?)だったんですが、それは最後にウラやエリナと試合をしてくれると思ってのことですがどうなんでしょう。
で、表紙は、最終巻らしく川添 珠姫、タマちゃんですね。
ということで、出版社から粗筋を引用します。
あらすじ:
剣道が、大好きです。
いま、少女は初めて"夢"を手にする。
そして男は、新たな"夢"へと走り出す。
夢へとつながるそれぞれの、道。
踏み出した一歩を信じて───BAMBOO BLADE、終幕。
感想:
えっと、これで終わりですか?って感じですね。
<以下、本の中身に言及して いる部分があります。ネタバレにはならないようにしますが、未読の方はご注意を>
作者のあとがきで書かれていたんですが、この構成は最初から決まっていたということのようです。ならば、こちらの読み方や期待が間違っていたということになりますか。
結局、このバンブーブレードは、剣道が強いけれどさほど好きでもないタマちゃんが、なぜ剣道をやるのか、そして剣道を好きになっていく物語だったということでしょう。
こちらが期待しているような激しい闘いは、やはり剣道を好きになってからのことでしょうから、それはこれからということですね。
考えてみると、先に書いたようなテーマでありながら、虎侍先生とか室江高校剣道部、そしてその他の登場人物にバラバラと視点が散らばってしまったところが問題だったような気がします。タマちゃんが寡黙な分、動かしにくかったのかもしれませんが。
でも、あの終わり方はないなぁ。やっぱり、剣道をやる理由を見つけたタマちゃんが、エリナを撃破して、ウラと闘って結果を出すところで終わってほしかっ た。
こうなると、アニメ版の方が面白かったかな。