O 「もののけ本所深川事件帖 オサキ鰻大食い合戦へ」高橋 由太
宝島社文庫 ISBN:978-4-7966-7812-4

フラゲした「はやて×ブレード 13巻 ドラマCD付き特装版」を早く読みたいけれど、この感想を先に。

シリーズ前作の「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」がほどほどに楽しめたので、続編の「もののけ本所深川事件帖 オサキ鰻大食い合戦へ」も買ってしまいました。

「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」は、「もののけ」と「人情物」と「謎解き」が、それなりに上手くマッチしていたので、今回も期待したいところですがどうでしょうか。

前作は結構売れたようですが、どうも人気が「もののけ」と「人情物」ってところに集まっているので、ミステリとしてどうなるのかが気になるところです。

ということで、あらすじを出版社から引用しておきます。

あらすじ:

放火により店が倒産の危機に。
手代の周吉は、妖狐“オサキ”と
うなぎの大食い合戦へ出場する。


大食い合戦に魔物が 参戦!?

放火現場に、謎の鬼火あり――

第 8回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉『オサキ江戸へ』に続く、シリーズ第2弾!

古道具屋の手代・周吉と、食い意地の張った妖狐・オサキのコンビ が、本所深川で起こる事件を解決していきます。

今日ももののけがとり憑いた献上品をせっせと磨く手代の周吉と、いつも彼に茶々を入れている妖狐・オサキ。

ある晩、預かり物の掛け軸が燃やされ、店は倒産の危機に。周吉とオサキは百両の賞金を目当てに“鰻の大食い合戦”への出場を決意するが……。

感想:

前作の感想はここに書きましたが、軽いといいながらも、それなりに重い部分もあってバランスが良かった感じがします。まさに、畠中 恵さんの「しゃばけ」シリーズのミステリ色を強くした感じだったと思います。

<以下、本の中身に言及している部分があります。ネタバレはしないつもりですが未読の方はご注意を>

で、この第2作目は、ちょっと前作よりも内容が薄いですねぇ。狐憑きが出てきて、オサキ憑きの周吉と対決するのかと思いきやというところもちょっと拍子抜けですし。

全体の筋も前作と同じような展開かと思わせておいてというところはありますが、この2作目から読んだ人には、捻りもどんでん返しもないものになっていますし。

恐らくは、1作目が当たったんで、ちょっと出版社側に急がされて書いたって感じでしょうか。もう少ししっかりと書き込んでも良かったかと思います。

ただ、キャラクターは、前作で結構出来上がっていて、その印象のまま上手く動いてくれているので、キャラクター読みをされる方には楽しめる内容だと思います。

自分は、『このミステリーがすごい!』大賞のシリーズということもあって、どうしてもミステリとして期待してしまうのでちょっと食い足りなかったかな。2時間掛からない程度で読めちゃいますし。

ただ、雰囲気や舞台は悪くないので、第1作程度の内容が来れば、評価し直したいと思います。