R 『究極超人あ〜る』ゆうき まさみ

ということで、昭和のマイベストコミックスの7番目は『究極超人あ〜る』です。

このベストコミックには自分ルールを決めています。一つが、テレビアニメ化されたようなメジャー作品は選ばないこと。OVAまでは許容範囲と。なので、自分的には一大ブームだった高橋留美子さんの『めぞん一刻』や渡辺多恵子さんの『ファミリー』なんかは外しています。

もう一つが、自分的にはその人の代表作であること。なので、先の『ファミリー』などは微妙です。彼女の代表作だとどうしても「薄桜鬼」の元ネタ(嘘)の『風光る』になっちゃいますし。

で、ゆうきまさみさんですが、代表作だと『機動警察パトレイバー』かな~って思うんですよ。自分も好きですし。でもアニメ化しているし、ほとんど平成だしということで悩みました。実は、『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』はもっと好きかも。(汗)

でも、結局『究極超人あ〜る』も、というか光画部も大好きだったので、これにしてみました。OVAでアニメになっているけれど、まぁいいでしょう。

ということで、いきます。

マイベストコミックス:9位(今日の気分)
題名:『究極超人あ〜る』
作 者:ゆうき まさみ
発表年月:小学館「週刊少年サンデー」1985年~1987年

あらすじ:

私立春風高校の「光画部」を舞台に、クラブの生徒やOBたちとその周辺で起きるさまざまな奇妙な事件を描く、文化部、青春、SF、スラップスティックコメディ。

たぶん主人公だと思われるR・田中一郎は、マッド・サイエンティスト成原博士によって世界征服のために作られた。そんな彼は、世界征服どころか普通の人間以上に人間臭く、逆に鳥坂先輩など多くの変人の前では陰が薄かった。

果たして、「光画部」は成原博士の悪巧みから、春風高校をいや世界を守れるのでせうか。

感想:

いや、あらすじって書きにくいですね。(苦笑) 何しろ、最初と最後以外は、ストーリーらしいストーリーなんてありませんから。最初の設定を作者自身が忘れていて、それを作品の中でギャグに使ったりしていますから当然ですね。

アンドロイドR・田中一郎や天野 小夜子ちゃんというSF的な存在はいますが、基本的には文化部の日常を描いたコメディです。最近流行りの文化部漫画やアニメの先駆者といってもいいかもしれません。そう説明していませんが、「光画部」は写真部なんですね。

日常を描いたコメディということで、まったりというか、だら~っとした雰囲気が微妙にいい感じですごく好きでした。とにかく、主人公以外のキャラが目立つ目立つ。特に鳥坂先輩でしょうね。(汗)

主人公は、先に書いた通りR・田中一郎でしょうが、ヒロインは大戸島 さんごちゃんでしょう。しかし、彼女は、R・田中一郎よりももっと目立たない。(苦笑)自分は、キャラとしては西園寺 まりい生徒会長が結構お気に入りでした。

もう一つの特徴が、ゆうきまさみさん自身がアニメのパロディ漫画を「OUT」で描いて登場したということもあって、パロディが満載ということでしょうか。特に特撮系が多いかな?

まだ文庫版で買えるようなので、気になる方は読んでみられてはいかが。「けいおん!」などの原点かもしれませんよ。

■昭和のマイベストコミックス
1:『坂道のぼ れ!』高橋 亮子
2:『少年は荒野 をめざす』吉野 朔美
3:
4:『空の色に似ている』内田 善美
5:
6:『ペリカン ロード』五十嵐 浩一
7:『ダークグ リーン』佐々木 淳子
8:『TO-Y』 上條 淳士
9:『究極超人あ〜る』ゆうき まさみ
10: