H 「氷結鏡界のエデン 4 天上旋律」細音 啓
富 士見ファンタジア 文庫 ISBN:978-4829135419  

ちょっと遅くなりましたが、何事もタイミングです。少し前に読み終わっていたんですが、感想を上げるタイミングを逃していました。

さて、7月発売だったはずの「氷結鏡界のエデン 4」ですが、一月遅れての発売となりました。待っていましたよ。

『黄金のマハ』という敵役や、華宮の登場などで物語もいよいよ佳境に進んでいく感じがしてきました。その第一弾が統政庁との会合っぽいんですが、それに向けての地ならしの巻でしょう。いよいよ楽しみになってきました。ドラマCDも出るしね。

ということで、感想行きます。

ひとまず、BOOKSデーターベースからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

「守るんじゃなく、一緒に戦う。…それが僕の新しい戦い方だから」

仲間と挑んだ選抜戦で、シェルティスは新たな決意を迫られる。

統政庁との会合に赴く巫女・ユミィの護衛任務。それを勝ち取るため、モニカと華宮、そして「四人目」の仲間と部隊戦に参加したシェルティスは、一人で戦ってきた己の弱点と向き合うことになる。

時を同じくして、シェルティスに宿る魔笛を浄化するため沁力の修行を重ねるユミィの前に、ツァリと名乗る女性が現れた。

「沁力が開花するキッカケ―お前の知らない旋律を与えてやろう」

そう告げる彼女は、ユミィを『ある場所』へ誘うのだが…。

変革する世界で、少年を想い少女が歌う、重層世界 ファンタジー。

感想:

2巻辺りの停滞が嘘のように、登場人物が整理されて、敵キャラも登場して面白くなってきました。

「四人目」の仲間である新キャラ、ヴァイエルが加わって、いよいよシェルティスの部隊の陣営が整いました。でもまぁ、ヴァイエルの登場は、おまけ的でした。

統政庁との会合にシェルティスが向かうのは既定事項です。ですから、ユミィの護衛の任務に就くのはシェルティスの部隊以外にはあり得ないという前提で読んでいました。

で、この4巻の目玉は、ユミィと主天ツァリでしょうね。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

まず、主天ツァリです。最初から登場している人物ですが、未だに謎の部分が多いですね。ただ、この4巻では『黄昏竜(アーマ)』の人形を持っていて、しかもお菓子と一緒に買ってもらったということが分かりました。ということは、彼女があの娘だと思って間違いないでしょう。

今までユ*の動きには不自然な部分が多かったのですが、これで少し分かった気がします。

そして、ユミィです。彼女がツァリの導きによって氷結鏡界が張られる以前の世界に飛んだことで、色々と分かって、いや謎が広がってきました。特に気になるのが、『黄昏色の詠使い』との繋がりですよね。

先の『黄昏竜(アーマ)』がマスコットということだけでも気になるのですが、ツァリがユミィを過去へと運ぶ際に使った詠唱『Keinez(赤の詩)』がもっと気になります。これって、名詠式ですよね。しかも、緋色の花の花弁の結晶を媒介に使っていますし。

他にも色々と言葉や設定が被ってきているので、もう世界的につながっているのは間違いないでしょうね。

まぁ、それは置いておいて、ユミィが過去を見たことで、一つの使命を背負ったというか、鍵となることは間違いないようで、彼女のこの先が気になるところです。

次の巻からは、いよいよ統政庁との会合に向かうということで、否が応にも盛り上がりそうで楽しみです。

『氷結鏡界のエデン 楽園幻想』の感想はここ
『氷結鏡界のエデン 2 禁断水晶』の感想はここ
『氷結鏡界のエデン 3 黄金境界』の感想はここ
◇『黄昏色の詠使い』シリーズの感想はここ