D 『ダークグリーン』佐々木 淳子

ということで、前回の『ペリカンロード』はそれなりに同年代(?)男性陣の琴線に触れたようでした。

で、今週はこれ。やはり昭和末は、ちょうどSF漫画が人気だったということで、SF漫画から選んでみました。どれを選ぶかは結構悩んだんですけれど。

たぶん、SF漫画はもう1~2本選ぶとは思いますが、まずはうちの奥の人と意見があったこの作品を選ぶことにしました。まだ手に入りますしね。

ということで、いきます。

マイベストコミックス:7位(今日の気分)
題名:『ダークグリーン』
作 者:佐々木 淳子
発表年月:小学館「週刊少女コミックス」1983年~小学館「コロネット」1988年

あらすじ:

1980年代のある年の12月20日、世界中の人間が同じ夢を見る。その夢は「R-ドリーム」と呼ばれた。

その夢の中で、人々は「ゼル」と呼ばれる謎の侵略者たちと戦っていた。

「R-ドリーム」を見た人間の中には、夢から出られなくなる人間もいた。彼らは、現実では植物人間となっていた。そして、彼らはそのまま夢の中、R-ドリームを彷徨うことになっていた。さらには、R-ドリームで死亡した人間は、現実でも死ぬことになっていた。

そんな中、美術大学を目指す浪人生の西荻 北斗は、R-ドリームで戦士ホクトとなっていた。ホクトは、夢の中でR-ドリーム最強といわれる戦士でありながらも、R-ドリーム内から出られずさらには自分の正体をしらない少年リュオンや 、金色の肌の少女ミュロウらと知り合う。

ホクトは、彼らと共にゼルと戦いながら、やがてR-ドリーム世界の秘密へと迫っていく。

感想:

佐々木 淳子さんが描く漫画は、「週刊少女コミック」に掲載されながらも、内容はまったく少女マンガではないです。ハードなSFマンガの印象があります。

特に短編を読むとその傾向が顕著ですね。SF的なアイディアが満載で、非常に楽しめます。自分は、「リディアの住む時に」が好きだったりしますが。

その佐々木さんが「那由他」に続いて発表したのが、この「ダークグリーン」です。

ただ、SF的な要素に加えて、現実の社会的な問題などをテーマに盛り込んだためか、「週刊少女コミック」からは追い出されちゃうんですけれどね。

「那由他」もそうなんですが、テーマが重いため内容的にも結構重くて、最後の方は結構賛否両論あった気がします。

この連載のころは確かSFマンガが人気で、水樹和佳さんの「樹魔」とか最近亡くなった佐藤 史生さんとか女性のSF作家も多かったんですが、佐々木さんは絵が少女マンガのタッチであるにも関わらず、線が結構ハードで内容も重いため、ファンジン的には男性よりだったんじゃないかなぁ。

SF畑に濃い方は、ぜひ読まれることをお勧めします。

ただ、この「ダークグリーン」は主人公を男性にし、相手役を少年にしたためか女性にも人気があったような気がします。

最近この続編として「ディープグリーン」が描かれているらしいので、どこかで読んでみたいと思います。「ダークグリーン」の新品は買えないのか・・・。

■昭和のマイベストコミックス
1:『坂道のぼ れ!』高橋亮子
2:『少年は荒野 をめざす』吉野朔美
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6:『ペリカンロード』五十嵐 浩一
7:『ダークグリーン』佐々木 淳子
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